連載レポート60:桜井悌司「ラテン好きのためのリベラルアーツ・シリーズ」その3 「ラテンアメリカ出身の著名メジャーリーガーたち」 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

連載レポート60:桜井悌司「ラテン好きのためのリベラルアーツ・シリーズ」その3 「ラテンアメリカ出身の著名メジャーリーガーたち」


連載レポート61

:「ラテン好きのためのリベラルアーツ・シリーズ」その3 「ラテンアメリカ出身の著名メジャーリーガーたち」

執筆者:桜井 悌司(ラテンアメリカ協会常務理事)

NHKのBS1でメジャーリーグの中継放送を見ていると、スペイン系の名前の多さに驚かされる。米国のメジャーリーグはラテン系のプレーヤー無しでは成り立たない感がある。ラテンアメリカの中で、最も人気のあるスポーツは何かと尋ねられ、ベースボールと回答する国は、おそらくドミニカ共和国、ベネズエラ、キューバ、パナマ、ニカラグア等であろう。ある統計によると、2017年には、MLBの人種比率は、白人57.5%、ラテン系31.9%、黒人7.7%、アジア系1.9%ということである。

MLBの歴史を見ると、ベースボールは白人中心のスポーツで、1947年に、黒人選手のジャッキーロビンソンが初めて大リーグにデビューしたのが人種の壁を破った瞬間であった。その後も、1974年にハンク・アーロンがベーブルースの本塁打記録に近づいた時に受けた嫌がらせ等があったが、徐々に黒人プレーヤーにも門戸が開放されていった。

同様に中南米系、ヒスパニック系のプレーヤーの出場にも制限があった。2018年に発行された「スポーツ国家アメリカ」(鈴木透著)によれば、フランチャイズ制をとる米国のメジャーリーグは、地域に根ざすことが理想とされていたこともあり、当初は中南米選手を含め外国人選手の受け入れに消極的、排他的であったのがその理由である。しかし、コストの抑制(有能な選手を低報酬で獲得)と収益の拡大(中南米への放映権料の獲得)によって徐々に中南米からの選手獲得に熱心となった。1950年のラテン系のプレーヤ―の比率は4%であったが、1990年には15%、2000年には20%、2005年には25%までになった。ここで忘れてはならないのは、プエルトリコ出身のロベルト・クレメンテ(1934年~72年)の偉大なる貢献である。選手生活での成績については、後述のとおりであるが、シーズンオフには、慈善事業に専念していた。1972年、ニカラグア地震の救済のために出かけた飛行機が墜落し死亡した。大リーグ機構は、1971年に慈善事業に貢献した選手に贈られる「コミッショナー賞」を創設したが、ロベルト・クレメンテの慈善事業に対する貢献を考慮し、「ロベルト・クレメンテ賞」に改称した。まさにMLBにおけるヒスパニックの選手の先駆け的役割を果たしたのだ。

リストアップしてみると、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコの3カ国・地域出身者が多いことが理解できる。とりわけドミニカ共和国は圧倒的な存在である。大リーグのほぼすべてのチームが同国にベースボール・アカデミーを持ち、将来有望な選手の発掘に努めている。筆者も2010年、JICAの短期専門家として、ドミニカ共和国を訪問した際に、広島東洋カープのアカデミーを見学した。広大な敷地に3つのグラウンドがあり、驚いたものだ。宿泊施設や食堂等充実しており、選手の卵たちも眼を輝かせて練習していた。

今回の「ラテン好きのためのリベラルアーツ・シリーズ」では、その2として「ラテンアメリカ出身の著名メジャーリーガー」を取り上げ、国別に選手をリストアップし、紹介することにした。プレーヤーの選考に当たっては、野球の殿堂、各種賞の受賞者、通算安打・本塁打・打点・勝利数、オールスター戦への出場回数、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)等を参考とし、ウイキペデイアやインターネット等を参考にして作成した。メジャーリーグはサッカーなどと違い、半年以上に渡り、週に5~6回試合を行うので、新たなヒーローが多数輩出する。したがって、フォローが大変で、今回のレポートも必ずしも完成したものでないので、読者の皆様にご指摘いただき、改善していきたい。

「注」

  • 各国の選手は生年月日順に並べた。
  • 名前は、日本語とアルファベットで紹介した。一部スペイン語読み、一部は米国で呼ばれている名前にした。

「ドミニカ共和国出身のプレーヤー」

*フアン・マリシャル(Juan Marichal)

1937年生まれ。ジャイアンツ、レッドソックス、ドジャースに所属、投手。最多勝利賞2回(1963年・25勝、1968年・26勝)、最優秀防御率1回、通算勝利数247勝、ノーヒットノーラン1回、オールスター戦出場9回(MVP1965年)、殿堂入り。

*シーザー・セデーニョ(Caésar Cedeño)

1951年生まれ。アストロズ、レッズ、ドジャース等に所属、内野手。 ゴールドグラブ賞受賞5回(1972年~76年)、通算盗塁数550、オールスター戦出場4回。

*アントニオ・ペーニャ(Antonio Peña)

1957年生まれ。パイレーツ、カージナルス、レッドソックス、インデイアンズ等に所属、捕手。ゴールドグラブ賞5回、オールスター戦出場5回。WBC監督として2回、ドミニカ共和国代表を指揮(2013年、2017年)

*フーリオ・フランコ(Julio Franco)

1958年生まれ。インディアンズ、レンジャーズ、ブレーブス等に所属。首位打者1回(1991年、)通算安打数2586本、オールスター戦出場3回〈内1990年MVP〉。千葉ロッテマリーンズにも所属したことがある。

*ト二―・フェルナンデス(Tony Fernández)

1962年~2000年。ブルージェイズ、パドレス等に所属、ショート。ゴールドグラブ4回受賞(1986~89)、オールスター戦5回出場。2000年には西武ライオンズに所属。

*サミー・ソーサ(Sammy Soza)

1968年生まれ。ホワイトソックス、カブス、レンジャーズ等に所属、外野手、指名打者。本塁打王2回(2000年、2002年)、打点王2回、シーズンMVP1回、ロベルト・クレメンテ賞1回、通算本塁打数609本。オールスター戦出場7回。

*ラウル・モンデシー(Raúl Móndesi)

1971年生まれ。ドジャース、ブルージェイズ、ヤンキース等に所属、外野手。新人王(1994年)、ゴールドグラブ賞2回、オールスター戦1回。200本塁打200盗塁。1997には30本塁打30盗塁を達成。

*ペドロ・マルテイネス(Pedro Martínez)

1971年生まれ。ドジャース、エクスポス、レッドソックス、メッツ等に所属、投手。サイヤング賞3回(1997年、99年、2000年)、投手三冠(1999年)、最多勝利1回、最優秀防御率5回、最多奪三振3回、通算勝利数219勝、オールスター戦出場8回(1回MVP)、WBC出場1回。殿堂入り。

*マニー・ラミレス(Many Ramírez)

1972年生まれ。インデイアンズ、レッドソックス、ドジャース等に所属、外野手、指名打者。首位打者1回(2002年)、本塁打王1回(2004年)、打点王1回(1999年)、通算安打数2574本、通算本塁打数555本、通算打点数1831点、最高出塁率3回。オールスター戦出場12回。

*バルトロ・コロン(Bartolo Colón)

1973年生まれ。インデイアンズ、エンゼルス、アスレテイックス、メッツ等に所属、投手。2005年サイヤング賞・最多勝利21勝、通算勝利数247勝、通算奪三振数2535本。

*ミゲール・テハーダ(Miguel Tejada)

1974年生まれ。アスレチックス、オリオールズ、アストロズ等に所属、内野手。打点王1回(2004年)、通算安打数2407本、シーズンMVP1回、オールスター戦出場6回、WBC出場3回。

*ダビー・オルティス(David Ortíz)

1975年生まれ。ツインズ、レッドソックス所属、指名打者。本塁打王1回(2006年)、打点王3回、最多安打198(2013年)、通算安打数2472本、通算本塁打数541本。通算打点1768点、30本塁打100打点を10回達成。オールスター戦出場10回、ワールドシリーズMVP1回(2013年)、ロベルト・クレメンテ賞1回、WBC2回出場。ビッグ・パピーの愛称で親しまれた。上原選手が勝利するといつも抱きかかえたことで日本でもよく知られている。

*ウラジミール・ゲレロ(Vladimir Guerrero)

1975年生まれ。エクスポス、エンゼルス、オリオールズ等に所属、外野手。通算安打数2590本、通算本塁打449本、通算打点1596点、シーズンMVP1回、トリプルスリー2回達成。オールスター戦出場9回、殿堂入り。

*プラシド・ポランコ(Plácido Polanco)

1975年生まれ。カージナルス、フィリーズ、タイガース等に所属、内野手。ゴールドグラブ賞受賞3回、オールスター戦出場2回、WBC出場1回、通算安打数2142本。

*アルフォンソ・ソリアーノ(Alfonso Soliano)

1976年生まれ。ヤンキース、レンジャーズ、カブス等に所属、左翼手、セカンド。通算安打数2095本、40本塁打40盗塁1回、30本塁打30盗塁4回、オールスター戦出場7回(内2004年MVP)、最初は、広島東洋カープからスタート。

*カルロス・ペーニャ(Carlos Peña)

1978年生まれ。タイガース、デビルレイズ、レンジャーズ等に所属、ファースト。2009年本塁打王1回(2009年)、ゴールドグラブ賞(2008年)、通算本塁打数286本。

*エイドリアン・ベルトレ(Adrian Beltre)

1979年生まれ。ドジャース、フィリーズ、レンジャーズ等に所属、サード。本塁打王1回(2004年)、ゴールドグラブ賞5回、オールスター戦出場4回。通算安打数3166本、通算出場数2933戦、通算本塁打477本、通算打点1709本、WBC2回出場(2006年、2017年)

*ネルソン・クルス(Nelson Cruz)

1980年生まれ。レンジャーズ、マリナーズ、ツ゚インズ等に所属、外野手。本塁打王1回(2014年)、打点王1回(2017年)、通算本塁打数417本、オールスター戦出場6回、WBC出場3回。

*アルベルト・プーホールス(Alberto Pujols)

1980年生まれ。カージナルス、エンゼルスに所属、ファースト。MLBを代表する打者の1人。新人賞(2001年)、首位打者1回、本塁打王2回、打点王1回。ゴールドグラブ賞1回、2010年から連続10年間、打率3割、30本塁打、100打点を達成。通算安打数3236本、通算本塁打662本、通算打点2100点。オールスター戦出場11回。ロベルト・クレメンテ賞1回。ナリーグ年間MVP3回。大谷翔平の同僚。

*ホセ・バッティスタ(José Batista)

1980年生まれ。パイレーツ、ブルージェイズ、フィリーズ等に所属、外野手、サード。本塁打王2回(2010年~11年)通算本塁打数344本、オールスター戦出場6回。WBC出場2回。

*ロビンソン・カーノ(Robinson Cano)

1982年生まれ。』ヤンキース、マリナーズ、メッツに所属、セカンド。ゴールドグラブ賞2回。オールスター戦出場8回。WBC最優秀選手1回(2013年)、通算安打数2624本、通算本塁打数334本、通算打点数1302点。

*エドウイン・エンカルナシオン(Edwin Encarnación)

1983年生まれ。レッズ、ブルージェイズ、インデイアンズ、ホワイトソックスに所属、ファースト。打点王1回(2016年)、オールスター戦出場3回、WBC出場1回(2013年、ベストナインに選出)

*ハンリー・ラミレス(Hanley Ramírez)

1983年生まれ。マーリンズ、ドジャース、ホワイトソックス、インディアンズ等に所属、内野手。新人王(2006年)、首位打者1回(2009年)、オールスター戦出場3回、WBC出場2回。

*ホセ・レイエス(José Reyes)

1983年生まれ。メッツ、ブルージェイズ等に所属、内野手。首位打者1回(2011年)、盗塁王3回(2005年~7年)、オールスター戦出場3回。WBC出場4回(うち2013年ベストナイン)、最多安打204本(2008年)通算安打数2138本、通算盗塁数517。

*ジョニー・クエト(Johny Cueto)

1986年生まれ。レッズ、ジャイアンツ等に所属、投手。最多奪三振1回(2014年)、オールスター戦出場2回。WBC出場2回。

*サルバドル・ペレス(Salvador Pérez)

1990年生まれ。ロイヤルズ所属、捕手。ゴールドグラブ賞5回、オールスター戦出場6回、ワールドシリーズMVP(2015年)WBC出場2回。

*フアン・ソト(Juan Soto)

1998年生まれ。ナショナルズに所属、外野手。首位打者1回(2020年)、オールスター戦出場2回。打撃センス、選球眼も良く注目のルーキー。

「メキシコ出身のプレーヤー」

*アウレリオ・ロドリゲス(Aulerio González)

1947年~1983年。エンゼルス、タイガース、ヤンキース等に所属。サード。ゴールドグラブ賞(1976年)。メキシコの野球殿堂入り。

*フェルナンド・バレンスエラ(Fernando Valenzuela)

1960年生まれ。ドジャース、エンゼルス、パドレス等に所属。1981年にはサイヤング賞、三振奪取王(180)を獲得。最多勝利1回(1986年21勝)。オールスター戦出場6回。2006年にはWBCメキシコ代表監督。

*エステバン・ロアイサ(Esteban Loaiza)

1971年生まれ。レンジャーズ、パイレーツ、ブルージェイズ等に所属。投手。最多三振奪取王(2003年、207)。オールスター戦出場2回。

*エイドリアン・ゴンサレス(Adorian González) 

1982年メキシコ生まれ。両親メキシコ人、レンジャーズ、パドレス、ドジャース等所属。ファースト。打点王(2014年)、最多安打(2011年、213)、ゴールドグラブ賞4回。オールスター戦5回出場。過去4回のWBCメキシコ代表。

「ベネズエラ出身のプレーヤー」

*ルイス・アパリシオ(Luis Aparicio)

1934年生まれ。ホワイトソックス、オリオールズ、レッドソックスに所属、ショート。新人王(1956年)、ゴールドグラブ賞9回、通算安打数2677、盗塁数506、オールスター戦出場10回。1984年南米出身者で初めて殿堂入り。

*デーブ・コンセプシオン(Dave Concepción)

1948年生まれ。レッズに所属・フランチャイズ・プレーヤー、ショート。ゴールドグラブ5回。オールスター出場9回(1981年MVP)、通算安打数2326本、13番はレッズの永久欠番。レッズの黄金時代の名ショート。

*アンドレス・ガララーガ(Andrés Galarraga)

1961年生まれ。エクスポス、ロッキーズ、ブレーブス等に所属、ファースト。首位打者1回(1993年)、本塁打王(1996年)、打点王2回、ゴールドグラブ賞2回、オールスター戦出場2回、WBC出場(2009年、2013年)、通算安打数2333本。

*オマー・ビスケル(Omar Vizquel)

1967年生まれ。マリナーズ、インデイアンズ、ジャイアンツ、ホワイトソックス等に所属、ショート。ゴールドグラブ賞11回。守備率0.984、通算併殺数1734(歴代1位)、通算安打数2877、盗塁数404、オールスター戦出場3回。WBC代表2006、WBCベネズエラ代表監督(2017)

*ボブ・ケリー・アブレイュ(Bob Kelly Abreu)

1967年生まれ。アストロズ、フィリーズ、ヤンキース、エンゼルス等に所属、外野手。ゴールドグラブ賞1回、オールスター戦出場2回、盗塁数400、通算安打数2470本、WBC出場2回(2006年、2009年)

*マグリオ・オルドニェス(Magglio Ordóñez)

1974年生まれ。ホワイトソックス、タイガースに所属、外野手。首位打者1回(2007年)、オ-ルスター戦出場6回。通算安打数2156本。WBC出場(2006,2009)

*アレックス・ラミレス(Alex Ramírez)

1974年生まれ。MLBではインデイアンズ、パイレーツに計3年所属、外野手。その後日本のヤクルト、ジャイアンツ、ベイスターズに所属。首位打者1回、本塁打王2回、打点王4回、最多安打数3回を記録。ベイスターズの監督も務める。ラミちゃんで人気を集める。

*ヨハン・サンタナ(Johan Santana)

1979年生まれ。ツインズ、メッツに所属、投手。2006年投手の3冠達成。サイヤング賞2回、ゴールドグラブ賞1回、最多勝利19勝(2006年)、最多奪三振3回(2004年~06年)、オールスター戦出場4回、ノーヒットノーラン1回。

*カルロス・サンブラーノ(Carlos Zambrano)

1981年生まれ。カブス、マーリンズに所属、投手。最多勝利16勝(2006年)オールスター戦出場3回、WBC出場2回(2009年、2013年)。

*フランクリン・グテイエレス(Franklin Gutiérrez)

1983年生まれ。インデイアンズ、マリナーズ、ドジャースに所属、外野手。ゴールドグラブ賞1回(2010年)、シーズン外野手連続守備機会無失策記録、シーズン外野守備率1.00。

*ミゲール・カブレラ (Miguel Cabrera)

1983年生まれ。マーリンズ、タイガース所属、内野手。現役唯一の3冠王達成者(2012年)。首位打者4回(2011~13,2015)、本塁打王2回、打点王3回、シーズンMVP2回、オールスター戦出場11回、WBC代表4回。通算本塁打数487本、通算安打数2866、通算打点数1729本。現役でイチロー、プーホールスと並んで最も殿堂入りの可能性が高い選手。

*カルロス・ゴンサレス(Carlos González)

1985年生まれ。ロッキーズ、カブス等に所属、外野手。首位打者(2010年)、最多安打数197(2010年)、ゴールドグラブ賞2回。オールスター戦出場2回。WBC出場2回(2013年、2017年)

*フェリックス・エルナンデス(Felix Hernández)

1986年生まれ。マリナーズ等所属、投手。サイヤング賞1回(2010年)、最多勝利1回、最優秀防御率2回、オールスター戦出場5回。

*ホセ・アルトゥーベ (José Altuve)

1990年生まれ。アストロス所属、セカンド。首位打者3回(2014,16,17)、最多安打4回、盗塁王2回、ゴールドグラブ賞1回、シーズンMVP1回、オールスター戦出場6回、2017年WBC代表。現在、最も輝いている選手の1人。

*マルセル・オスーナ(Marcell Ozuna)

1990年生まれ。マーリンズ、カージナルス、ブレーブスに所属、外野手。本塁打王・打点王(2020年)、ゴールドグラブ賞1回(2017年)オールスター戦出場2回。2021年2月、ブレーブスと4年総額6500万ドルで契約。

「キューバ出身のプレーヤー」

*マルテイン・ディーゴ(Martin Dihigo)

1905年~1971年 キューバ・リーグ、メキシカンリーグ、投手、内野手、外野手。1977年二グロ・リーグの特別委員会の選考で米国の殿堂入り。キューバ政府のスポーツ大臣を死ぬまで務める。

*カミロ・パスカル(Camilo A. Pascual)

1934年生まれ。セネターズ、ツ゚ゥインズ所属、投手。 三振奪取王3回(1961年~63年)オールスター戦5回出場。効果的なカーブでテッド・ウイリアムスを苦しめた。

*トニー・オリーバ(Tony Oliva

1938年生まれ。ツインズ所属、引退後コーチ、外野手。1964年新人王、1966年ゴールドグラブ賞、オールスター出場8回。

*トニー・ペレス(Atanasio Pérez) 

1942年生まれ。レッズ、エクスポス、レッドソックス所属。内野手。殿堂入り、安打数2732本、オールスター戦出場7回、1967年のオールスタ戦のMVP,1980年、ルー・ゲーリック賞、殿堂入り。

*ホセ・カンセコ(José Canseco

1964年生まれ。アスレティックス、レンジャーズ、レッドソックス等に所属、外野手。1988年ホームラン王(2回)、打点王、シリーズMVP。オールスター戦6回出場。通算本塁打462本。ボクサー、総合格闘技の選手でもあった。

*ラファエル・パルメイロ(Rafael Palmeiro)

1964年生まれ。カブス、レンジャーズ、オリオールズに所属、ファースト。1990年最多安打191、通算安打数3020、ゴールドグラブ賞3回、オールスター戦出場4回。メジャーリーグ史上4人目の通算3,000安打、500ホームランの達成。

*レイ・オルドニェス(Reinaldo Ordóñez

1971年生まれ。メッツ所属、ショート。ゴールドグラブ賞3回。1999年の守備率、994はナショナルリーグ記録。

*ヨエニス・セスペデス(Yoenis Cespedes)

1985年生まれ。アスレテイックス、メッツ所属、外野手。2015年外野手ゴールドグラブ賞、オールスター戦2回出場。2009年WBCキューバ代表。

*ホセ・アブレイュ(Jose Abreu)

1987年生まれ。ホワイトソックス所属、ファースト等。キューバ・リーグで活躍後メジャーリーグ入り。2013年第3回WBCのキューバ代表。2014年新人王、2019年(123)と2020年(60)打点王、2020年最多安打76本、シーズンMVP。

*ホルヘ・ソレア(Jorge Soler)

1992年生まれ カブス、ロイヤルズ所属、外野手。2019年ホームラン王48本、同時に三振も178。

「パナマ出身のプレーヤー」

*ロッド・カルー(Rodney Cline Carew)  

1945年生まれ。ツインズ、エンゼルス所属。殿堂入り。1972年首位打者となり、合計7回首位打者。年間安打数記録3回、安打総数3053本(イチローに抜かれるまでは米国出身以外の選手では最多記録。シーズンMVP1回。オールスター出場18回。背番号29はエンジェルスとツインズで永久欠番。

*マリアノ・リベラ(Mariano Rivera)

1967年生まれ。ヤンキースに所属。殿堂入り。歴代最多の652セーブをあげる。年間最多セーブ賞3回。ヤンキースで5階のワールドシリーズ制覇に貢献。オールスター出場13回。リベラの登場曲は、メタリカの『エンター・サンドマン』。

「ニカラグア出身のプレーヤー」

*ホセ・デニス・マルテイネス(José Dennis Martínez

1955年生まれ。オリオールズ、エクスポス、インディアンズに所属。1981年最多勝14勝1回(1981年)、最優秀防御率1回(1991年)。通算245勝。オールスター4回出場。完全試合1回。

「プエルトリコ出身のプレーヤー」

*ロベルト・クレメンテ(Roberto Clemente)

1934年~1972年。ドジャース、パイレーツに所属、外野手。首位打者4回、ゴールドグラブ賞12回、シーズン及びワールドシリーズMVP各1回、通算安打3000本、オールスター出場12回、殿堂入り。ニカラグア地震の救済のために出かけた飛行機が墜落し、死亡。慈善事業に貢献した選手に贈られる「コミッショナー賞」が「ロベルト・クレメンテ賞」に変更された。背番号21はパイレーツの永久欠番。MLBにおけるヒスパニックの選手の先駆け的役割を果たした。

*オルランド・セペダ(Orlando Cepeda)

1937年生まれ。ジャイアンツ、カージナルス、ブレーブス等に所属、ファースト。本塁打王1回、打点王2回、通算本塁打379本、オールスター戦出場9回、新人王、シーズンMVP1回、殿堂入り。

*ホセ・クルス(José Cruz

1947年生まれ。カージナルス、アストロズ等に所属、外野手。通算安打数2251本、オールスター戦出場2回。アストロズのプレーオフ進出のすべてに選手・コーチとして貢献。チェオの愛称で親しまれた。

*ウイリー・エルナンデス(Guillermo Hernández

1954年生まれ。カブス、タイガース等に所属、投手。984年サイヤング賞1回(1984年)、シーズンMVP1回、オールスター戦出場3回。

*エドガー・マルテイネス(Edgar Martínez

1963年米国で生まれ、プエルトリコで育つ。マリナーズ一筋のフランチャイズ・プレーヤー。首位打者2回(1992年、1995年)打点王1回。最優秀指名打者賞5回、通算安打数2247本、通算打点数1261.オールスター戦出場7回、ロベルト・クレメンテ賞1回。イチローと一緒にプレイした。

*ルベン・シエラ(Ruben Sierra)

1965年生まれ。レンジャーズ、アスレテイックス、ヤンキース等に所属、外野手。打点王1回(1989年)オールスター戦4回、通算安打数2152本、通算本塁打306本、通算打点1322。

*ロベルト・アロマー(Roberto Alomar)

1968年生まれ。パドレス、ブルージェイズ、オリオールズ、インディアンズ等に所属、セカンド。ゴールドグラブ賞10回、通算安打数2724本、盗塁数474、オールスタ―戦出場12回、殿堂入り。

*フアン・ゴンサレス(Juan González

1969年生まれ。レンジャーズ等に所属、外野手。本塁打王2回(1992年・93年、)打点王(1998年)、シーズンMVP2回、オールスター戦出場3回。

*イバン・ロドリゲス(Ivan Rodríguez

1971年生まれ。レンジャーズ、タイガース、ナショナルズ等に所属、捕手。通算安打数2844本、通算本塁打311本、通算打点1332、通算打率0.296、.ゴールドグラブ賞1992から13回、オールスター出場14回、WBC出場2006年・2009年、殿堂入り。強肩で有名。

*カルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)

1977年生まれ。ロイヤルズ、カージナルス、ヤンキース等に所属、外野手。新人王(1999年)、通算安打数2725、通算打点1587、通算本塁打435本、ゴールドグラブ3回、 通算盗塁数312、盗塁成功率86.4%、オールスター出場8回、WBC代表4回。

*ナデイア・モリーナ(Nadier Molina)

1982年生まれ。カージナルス所属、捕手。ゴールドグラブ賞9回、オールスター戦出場9回。通算安打数2001本、WBC代表出場4回。通算出場2000試合。

*ベニート。サンテイアゴ(Benito Santiago)

1987年生まれ。パドレス、マーリンズ、ブルージェイズ、ジャイアンツとうに所属、捕手。新人王(1987年)、ゴールドグラブ賞3回(1988,89,90年)、オールスター戦出場5回。

*ロベルト・ペレス(Roberto Pérez

1988年生まれ。インデイアンズ所属、捕手。ゴールドグラブ賞2回(2019年、202 0年)、シーズン最小捕逸0.2017年WBC代表

*フランシスコ・リンドイア(Francisco Lindoia)

1992年生まれ。メッツ所属、ショート。ゴールドグラブ賞2回(2016年、2019年)、オールスター戦出場4回。2017年WBC最優秀遊撃手。

*ハビエル・バエス(Javier Báez

1992年生まれ。カブス所属、内野手。打点王1回(2018年)、ゴールドグラブ賞(2020年)、オールスター戦出場2回、2017年WBC最優秀2塁手。

「コロンビア出身のプレーヤー」

*オルランド・カブレラ(Orlando Cabrera)  

1974年生まれ。エクスポス、エンジェルズ、ホワイトソックス等に所属。ショートでゴールドグラブ賞を2回受賞(2001年、2007年)

*エドガル・レンテリア(Edgar Lenteria

1975年生まれ。マーリンズ、カージナルス、ブレーブス等に所属、ショート。ゴールドグラブ賞2回(2002年、2003年)。オールスター5回出場。ワールドシリーズMVP1回。

以   上