ラテンアメリカ・カリブ研究所 <<Book Review ブックレビュー>> 「多極化時代のラテンアメリカへのアプローチ
―米欧日からアジア、アフリカ、中東、オセアニアまで」Gian Luca Gardini編著、External Powers in Latin America: Geopolitics between Neo-extractivism and South-South Cooperation (London, Routledge, 2021) ラテンアメリカ・カリブ研究所 堀坂浩太郎
多極化をいっそう強める今世紀20年代の世界にあって、諸外国はラテンアメリカ地域にどのようなアプローチをしているのであろうか。
本書は、ドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学のGian Luca Gardini教授を編者に、米欧(EU)日のほか、アジアの中国、台湾、韓国、インドネシア、ASEAN、インド、中東のトルコ、イラン、イスラエル、さらにオーストラリア、カナダ、南アフリカ、ロシア各国の対ラテンアメリカ関係を論じた最新のケーススタディ16本である。世界各地22人のラテンアメリカニストが執筆、2021年前半に刊行された。本ブックレビューは、日本語にて16章および結論の概要をまとめた。なお、3ページ目「台湾」の個所に蔡英文総統、李登輝総統とすべきところが総督となっていました。訂正しました。(2021.10.25)
「多極化時代のラテンアメリカへのアプローチ ―米欧日からアジア、アフリカ、中東、オセアニアまで」堀坂浩太郎