執筆者:桜井 悌司(ラテンアメリカ協会常務理事)
ラテン好きのためのリベラルアーツ・シリーズの第9回目として、「ラテンアメリカの著名画家たち」を取り上げる。このテーマにつき執筆するのはかなりの苦労が伴う。なぜなら、日本ではラテンアメリカの絵画や画家についての情報が極めて少ないからである。欧米であれば、日本人が旅行すれば、必ずルーブル美術館、プラド美術館、ナショナルギャラリー、エルミタージュ美術館、メトロポリタン美術館等には、旅程の一部として必ず入っている。しかしながら、ラテンアメリカ諸国のツアー旅行の場合、一部の例外や一部の絵画フアンを除き、現地の美術館にはほとんど訪問しない。駐在者も、一部の絵画好きの人を除き、何度も美術館を訪れるわけではない。執筆者の私も、メキシコとブラジルの画家については、大体想像がつくが、駐在したチリを含めその他諸国の画家についての詳しい情報を全くと言っていいほど持ち合わせていない。さらに画家(painters,pintores)という言い方もあるし、アーチスト(artists, artistas)という言い方もあり、定義も異なる。そこで、今回、このテーマを取り上げるにあたって、ウエブサイトを参考にして、ラテンアメリカで著名な画家(彫刻家も含む)、アーチストあるいはベストの画家というテーマで検索し、大まかなイメージを把握することにした。
具体的には、下記の4つリストの「ラテンアメリカの代表的な画家リスト」に到達した。リスト④は女性画家だけのリストであるが、メキシコのFrida Kahloは全てのリストに登場する。次いで、キューバのWifredo Lamが3票、メキシコのDiego RiveraとRufino Tamayo、コロンビアのFernando Botelo、ブラジルのTarsila de Amaral、チリのRoberto Mattaが2票となっている。各専門家の評価は当然ながら異なるが、徐々に収斂していくものである。少なくとも、国際的に評価されているラテンアメリカの画家が理解できよう。そこで、このような困難な課題に対して、ラテンアメリカの全体のリストと各国の有名・代表的な画家のリストを紹介し、その中から筆者が独断で選定することとした。読者の皆様からのご意見、コメント等をお待ちしたい。
最初に、ラテンアメリカの著名な画家として絵画の専門家が選んだものを4つ紹介する。
リスト1: 「The 5 Most Influential Latin American Artists by Robin Rile」
これは米国の著名な画商のRobin Rileが選出した画家のリストで、最も影響力のあるラテンアメリカの5名の画家リストである。
画 家 名 | 国 籍 | 画 家 名 | 国 籍 |
Frida Kahlo | メキシコ | Diego Rivera | メキシコ |
Fernando Botero | コロンビア | Roberto Matta | チリ |
Wifredo Lam | キューバ |
リスト2: 「The most influential Latin American artists of the 20th Century by Alex Santana」
20世紀に活躍したラテンアメリカで最も影響力のある19名のアーチストのリストで、Aléx Santanaは、ドミニカ共和国系米国人のキューレーターでラテンアメリカの絵画に詳しい。
画 家 名 | 国 籍 | 画 家 名 | 国 籍 |
Ana Mendieta | キューバ | Feliciano Centurión | パラグアイ |
Jesus Rafael Soto | ベネズエラ | Wilfredo Lam | キューバ |
Luz Donoso | チリ | Tony Capellán | ドミニカ共和国 |
Frida Kahlo | メキシコ | Victoria Santa Cruz | ペルー |
Lygia Clark | ブラジル | Antonio Berni | アルゼンチン |
Tunga | ブラジル | Lily Garafulic | チリ |
Rafael Tufiño | プエルトリコ | Clemencia Lucena | コロンビア |
Joaquín Torres-García | ウルグアイ | Antonio Dias | ブラジル |
Rufino Tamayo | メキシコ | Tarsila do Amaral | ブラジル |
David Alfaro Siqueiros | メキシコ |
リスト3: 「Get inspired by work from Latin American Painters by Deborah Durrfeld of Passport the World」
ラテンアメリカの画家でインスピレーションを与えられる12名の画家のリスト。
画 家 名 | 国 籍 | 画 家 名 | 国 籍 |
Antonio Segui | アルゼンチン | Roberto Matta | チリ |
Carlos Cruz-Diez | ベネズエラ | Fernando Botero | コロンビア |
Joaquín Torres García | キューバ | Fernando de Szyszlo | ペルー |
Wilfredo Lam | キューバ | Raúl Martínez | キューバ |
Frida Kahlo | メキシコ | Diego Rivera | メキシコ |
Rufino Tamayo | メキシコ | Carlos Mérida | グアテマラ |
リスト4: 「10 Latin American Women Artists You Should Know by Sara Brown」
ラテンアメリカの女性アーチスト10名の紹介。Sara Brownはアートスクール、教室を運営している。
画 家 名 | 国 籍 | 画 家 名 | 国 籍 |
Frida Kahlo | メキシコ | Teresa Burga | ペルー |
Tarsila do Amaral | ブラジル | Marisol | ベネズエラ |
Beatríz González | コロンビア | Paz Errázuriz | チリ |
Marta Minujin | アルゼンチン | Lygia Pape | ブラジル |
Zulia Sánchez | キューバ | Mónica Mayer | メキシコ |
ここから国別の著名な画家について紹介する。それぞれの画家の作品の写真は、スペースや著作権等の関係で紹介することは出来ないが、アルファベットで画家名をインターネットで検索すれば、見ることができる。画家の紹介に当たっては、ウイキペデイアやインターネットの情報を参考にした。国別には、メキシコ9名と日本人画家3名、ブラジル9名と日系画家2名、アルゼンチン6名、チリ2名、ペルー5名、コロンビア4名、キューバ3名、ベネズエラ4名、グアテマラ、ウルグアイ、エクアドル、パラグアイ、ドミニカ共和国、プエルトリコが各1名の合計48名の画家を取り上げた。
「メキシコ」
まず、インターネットでメキシコの著名な画家として検索すると、下記の10名が出てきた。
Famous Mexican Artists & Paintersからのリスト
画 家 名 | 画 家 名 |
1.Frida Kahlo | 6. Remedios Varo |
2.Diego Rivera | 7.Rufino Tamayo |
3.Leonora Carrington | 8. José Guadalupe Posada |
4.José Clemente Orozco | 9.Gabriel Orozco |
5.David Alfaro Siqueiros | 10. Dr. TTL |
「メキシコの著名な画家」
多数のメキシコの画家の中から下記の9名と日系の画家3名を選んだ。誕生年順に並べた。(以下同じ)
*ホセ・グアダルーペ・ポサーダ José Guadalupe Posada
1852年~1913年。メキシコの画家、イラストレーター。メキシコの死者の日と関連した骸骨の絵画で有名。代表作は、「骸骨の自転車乗り」Skeltons riding bycycles(名古屋市美術館)、「着飾った夫人」Catrina、「ドン・キホーテ」Don Quijote等。
*ホセ・クレメンテ・オロスコ José Clemente Orozco
1883年~1949年。メキシコの象徴主義の画家。メキシコ革命中に「技能労働者・画家・彫刻家連合」に参加するとともに、ディエゴ・リベラやシケイロスと共に壁画運動を推進した。メキシコ革命の光景も扱った悲劇的な絵画もある。代表作は、ハリスコ州庁舎の壁画「立ち上がる神父イダルゴ」Hidalgoや国立芸術宮殿の壁画「カタルシス」Catarsis等。マンガ的な絵画も多数。
*ディエゴ・リベラ Diego Rivera
1886年~1957年。メキシコの画家、キュービズムの影響を受けた。メキシコ壁画運動のリーダー的存在でメキシコ絵画の代表的アーチスト。メキシコの民族的伝統と社会主義的色彩の中で、メキシコの社会、歴史、庶民生活を描いた。代表作は、ソカロ広場にある大統領宮殿の「メキシコの歴史」Historia de Mexico。1931年には、ニューヨーク近代美術館で回顧展が開催された。フリーダ・カロの夫でもあった。メキシコには、「ディエゴ・リベラ壁画博物館」、「ディエゴ・リベラ・アトリエ美術館」、「ディエゴ・リベラ博物館」の3つの博物館がある。
*ダビー・アルファロ・シケイロス David Alfaro Siqueiros
1896年~1974年。メキシコ社会主義リアリズムの画家。ディエゴ・リベラやホセ・クレメンテ・オロスコたちと共にメキシコ壁画運動を推進した。巨大なフレスコ画で有名。代表作には、メキシコ国立博物館の「ポルフィリオ時代から革命へ」、シケイロス文化ポリフォルムの壁画、メキシコ国立自治大学(UNAM)のキャンパスの壁画。マルクス主義者を公認し、1966年には、「レーニン平和賞」を受賞した。
*ルフィーノ・タマヨ Rufino del Carmen Arellanes Tamayo
1899年~1991年。オロスコ、リベラ、シケイロスの3巨匠に続く、メキシコの代表的な画家。ニューヨークやパリでの活動で印象派やキュービズムの影響を受ける。メキシコの伝統とヨーロッパのフォービズムを混合した作風。代表作は、国立人類学博物館にある「Dualidad」、国立芸術宮殿にある「国民性の誕生」Nacimiento de nuestra nacionalidad等がある。メキシコ・シティには、「タマヨ近代美術館」、生誕地のオアハカには、「ルフィ―ノ・タマヨ・メキシコ・プレヒスパニック造形美術館」がある。名古屋市美術館でも「夜の踊り子」等数点を保有している。内外から多数の美術賞や勲章を受章した。
*フリーダ・カロ Magdalena Carmen Frida Kahlo Calderón
1907年~1954年。世界中で認識されている数少ないラテンアメリカのアーチストの1人。今やラテンアメリカで最も影響力のある画家。父はハンガリー系のユダヤ人。彼女の現実を表現した数多くの自画像を制作した他、メキシコのアイデンティティーや遺産を表現した絵画、植民地主義、ジェンダーやフェミニズム、階級や人種問題を扱った絵画を制作した。1929年には、画家のディエゴ・リベラと結婚。メキシコ・シティには「フリーダ・カロ美術館」がある。
*レメディオス・バロ Remedios Varo Uranga
1908年~1963年。スペインのジローナ生まれ、メキシコに亡命・移住。シュールレアリズムの画家。同じ境遇のキャリントンと親しかった。代表作は、「菜食主義の吸血鬼たち」Vampiros vegetarianos等々。
*レオノーラ・キャリントン Leonora Carrington
1917年~2011年。英国生まれでメキシコ、フランスで活躍した画家。マックス・エルンストの影響を受け、シュールレアリズムの絵画の制作や先住民文化の影響を受けた彫刻の制作を行った。代表作は、国立人類学博物館にある「マヤ族の魔術的世界」El mundo magico de los mayas,サンルイス・ポトシーのレオノーラ・キャリントン美術館にある「サギの小舟」La barca de las garzas等。小説家としても活躍した。
*ガブリエル・オロスコ Gabriel Orozco
1962年~ 。メキシコのアーチスト、彫刻家。国際的に活躍している現代アーチストの1人。どこにでもある物や何気ない風景の中から魅力を発見し、少し変換したりする作品。オロスコは2009年から2011年にかけ、ニューヨーク近代美術館を皮切りにテート・モダンほか世界の主要美術館で大規模な個展を開催した。日本でも2015年、東京都現代美術館で個展を開催した。日本の若手アーチストにも影響を与えている。
*メキシコで活躍した日本人画家
メキシコの魅せられ、メキシコの先住民、社会などの絵画を描いた日本人画家には、北川民次(1894年~1989年、Tamiji Kitagawa)、岡本太郎(1911年~1996年、Taro Okamoto)利根山光人(1921年~1994年、Kojin Toneyama)等がいる。北川民次は,22年間にわたり、メキシコに滞在し、壁画運動に共感し、先住民の生活等につき、油絵や版画を描いた。また児童美術教育の推進にも貢献した。日本でもニ科会会長を務めた。著書も多数。
「芸術は爆発だ」で有名な岡本太郎も1960年代にメキシコを訪問し、シケイロスなどの壁画運動から大きな影響を受けた。メキシコ滞在中に描いた大壁画「明日の神話」(縦5.5メートル、横30メートル)は、長年行方不明となっていたが、2003年に発見され、日本に持ち帰り、平野暁臣氏のグループで修復後、渋谷駅に設置されている。
利根山光人は、メキシコを題材とした情熱的な作品を多数残した。メキシコのマヤ文明をテーマにした油絵やリトグラフで有名である。代表作は、横浜駅西口の中央道路にある「太陽とこどもたち」がある。宮城県北上市には「利根山光人記念美術館」がある。
「ブラジル」
インターネットで検索すると、次のような画家が出て来る。下記のTrading Million Dollar Painting for Brazilian Paintersを参照のこと。
画 家 名 | 画 家 名 |
1)Tarsila do Amaral | 2)The Bracher Family |
3)Romero Britto | 4)Roberto Burle Mary |
5)Siron Franco | 6)Francisco Galeno |
7)Arcangelo Ianelli | 8)Candido Portinari |
9)Alberto da Veiga Guignard | 10)Alfredo Volpi |
「ブラジルの著名な画家」
下記9名の画家と2名の日系人画家を紹介する。今はまだ残っているかわからないが、サンパウロのインターコンティネンタル・ホテルの宴会ルームは、下記に紹介するブラジルの著名な画家の何人かの名前が使われていた。
*ジョゼ・フェラス・デ・アウメイダ Jose Ferraz de Almeida Junior
1850年~1899年。ブラジルのアーチスト、デザイナー。グスターブ・クールベやジャン・フランソア・ミレーに流れに影響を受けた写実主義の画家。代表作は、「サウダージ」Saudade、「読書」Leitura、「モデルの休憩」Descanso do modelo等。
*タルシラ・ド・アマラウ Tarsila Aguiar do Amaral
1886年~1973年。ラテンアメリカのモデルニスムの代表的なアーチストの一人。モダンスタイルでブラジル人の願望を最もうまく表現した画家と考えられている。マルファッティーらと一緒に1920年代の「5人グループ」の一人として活躍。2018年には、ニューヨークの近代美術館(MOMA)でラテンアメリカのアーチストとして、8番目、ブラジルの画家では。ポルチナリに次いで2人目の個展が開催された。代表作は、ブエノスアイレス・ラテンアメリカ美術館にある「Abaporu」や「黒人の女」A Negra等がある。一度見たら忘れられない絵画が多い。
*ラザール・セガール Lasar Segall
1889年~1957年。リトアニア生まれのユダヤ系画家で、1923年にブラジルに移住。印象主義、表現主義、モダニズムの画家。主たるテーマは、人間の苦悩や迫害等についてのものである。代表作は、サンパウロのピナコテカにある「3人の女性」Tres jovens。他サンパウロには、「ラゼール・セガール美術館」があり、多くの作品が展示されている。
*アニータ・マルファッティ- Anita Catarina Malfatti
1889年~1964年。サンパウロ生まれ。欧州とアメリカのモダニズムをブラジルに伝えた女流画家。1917年から18年にかけてサンパウロで開催された彼女の個展は、表現方法と画題の選択で大きな論争を巻き起こした。また1922年にサンパウロで行われた「モダンアート週間」でも、「5人グループ」の一員として、モダンアートの構造と反応に革命的変化をもたらした。人物画が多い。代表作は、「トロピカル」Tropical(Pinacoteca)、「黄色の男」O homem amarelo、「ロシアの学生」Estudante rusa(MASP)、「日本人」O japones等。
*エミリアーノ・デ・カヴァウカンチ Emiliano Augusto de Cavalcanti de Albuguerque Melo
1897年~1976年。いかなるヨーロッパの影響を受けない自由なブラジル絵画の形式を生み出そうとしたブラジルのモデルニスモの画家、デザイナー、イラストレーター。代表作は、「グアランチゲタの5人の少女」Cinco mocas de Guaratingueta(MAC)、「サンバ」Samba(2012年に競売に付され、1000万ドルで落札されたが、同年火事で焼失)等。
*カンジド・ポルチナリ Candido Portinari
1903年~1962年。サンパウロ州生まれ。ブラジルの画家。16歳の時にリオの国立芸術学校で学ぶ。生涯を通じ、ブラジルの労働者、貧困層などの姿を描き、30年の間に500点ばかりの作品、デッサン、壁画を残した。ニューヨークの近代美術館(MOMA)でブラジル人の画家として初めて個展が開催された。代表作は、ミナスジェライス州の「聖サンフランシスコ協会の壁画」、サンパウロ市のラテンアメリカ記念公園にある「チラデンテス」Tiradentes、サンパウロのPinacotecaにある「メスチーソ」Mestico、サンパウロ美術館(MASP)の「ヘチランテス」Retirantes等。
*リジア・クラーク Lygia Clark(Ligia Pimentel Lins)
1920年~1988年。絵画と造形のアーチスト。リジア・パピと並んでネオ・コンクリート運動の代表的メンバー。当初は幾何学的な抽象的な絵画や彫刻を制作していたが、徐々にインタラクテイブで型にはまらない作品を制作するようになった。世界各地で個展や回顧展等をおこなった。2004年には、国立近代美術館で開催された「ブラジル ボディノスタルジア展」に出展した他2014年にhMOMAで回顧展が開催された。代表作は、Bicho(動物)シリーズでGoogleの各国のロゴに使用されている。
*リジア・パピ Lygia Pape 10人女性
1927年~2004年。ブラジルのビジュアル・アーチスト、彫刻家,映画制作者。コンクリート・アート運動の代表的アーチスト。1950年~60年代のブラジルにおけるニュー・コンクリート運動の共同創始者。ヴェネツイア・ビエンナーレに出展の他、ロサンゼルス、リスボン、ミュンヘン、ロンドン、マドリード等で展示会を開催している。
*アントニオ・デイアス Antonio Manuel Lima Dias
1944年~2018年。ブラジルのプラスチック・アーチスト、マルチメデイア・アーチスト、デザイナー、大学教授。政治やジェンダーを主題とする作品を多く制作、ミニマリズムやポップアートの影響もうけている。ヴェネツイアやサンパウロのビエンナーレに参加。テート美術館やフィラデルフィア美術館で個展も開催している。
*日系の著名画家
サンパウロのピナコテカを訪問すると多数の日系人画家が活躍したことがわかる。代表的な画家として、2名を紹介する。マナブ間部(Manabu Mabe、1924年~1997年)海外のビエンナーレ等で数々の賞を受賞、ブラジルのピカソと呼ばれた。作品の多数は熊本県不知火美術館にある。もう一人、ビジュアル・アートで有名な大竹富江(Tomie Otake、1913年~2015年)で絵画家、版画家、彫刻家で、サンパウロのいたるところで彼女の壮大な彫刻が見られる。また彼女の名前のついた研究所(Instituto Tomie Otake)もある。彼女の息子のルイ・オ―タケはブラジルを代表する建築家である。
「アルゼンチン」
アルゼンチンの著名画家をインターネットで検索すると下記の2つのリストが出てきた。
1)10 Comtemporary Argentinian Artists to Know by Danai Morocha
画 家 名 | 画 家 名 |
Leandro Elrich | Marta Minujin |
León Ferrari | Guillermo Kuitca |
Jorge Macchi | Tomas Saraceno |
Nícola Constantino | Luis Felipe Noe |
Guyula Kosice | Marcos López |
2)Most famous painters from Argentina
画家名 | 画家名 |
Ricardo Carpani | Silvina Ocampo |
Delia del Carril | Saulo Benavente |
Ernesto Bianco | Ramón Gomes Comet |
Luis Felipe Noe | Antonio Sugui |
Eugenio Zanetti | Antonio Berni |
Emilio Pettoruti | Juan Carlos Castagnino |
Benito Quinquera Martín | Xui Solar |
Carybe | Ernesto Sábato |
「アルゼンチンの画家」
下記の6名の画家を紹介する。
*ベニート・キンケラ・マルテイン Benito Quinquela Martín
1890年~1977年。アルゼンチンの画家で、同国で最も人気のある画家の一人。彼は、port painterと呼ばれ、タンゴ発祥の地であるラ・ボカ地区の港の風景や人々の日常生活について数多く描いた。代表作は、「造船所の嵐」Tormenta en el astillero、(ルクセンブルグ美術館蔵)、「造船所の黄昏」Crepúsculos en el astillero(キンケラ・マルテイン・ラ・ボカ美術館)。神奈川県立美術館には、「溶鉱炉」という作品がある。ブエノスアイレスのクルーズ・ターミナルも彼の名前を取っている。
*アントニオ・ベルニ Antonio Berni
1905年~1981年。アルゼンチンの画家、版画家、壁画家。ニューリアリズムのメンバー、表現主義、シュールリアリズムの画家。工業化がもたらす貧困について取り上げたJuanito Lagunaシリーズの絵画は特に知られている。スラムに住むファニートとアルゼンチンの貴族的な富裕層の対比を描いた。
*ルイス・フェリペ・ノエ Luis Felipe Noe
1933年~ 。アルゼンチンのアーチスト、作家、批評家、教師。ネオ・フィギュレ―ションの画家。ニューヨーク、パリ、ブエノスアイレスで活動。2009年ヴェネツイア・ビエンナーレにアルゼンチンを代表して参加。ブエノスアイレス、ニューヨーク、メキシコ、リオ等で個展を開催している
*アントニオ・セギ Antonio Segui
1934年~ 。アルゼンチンの画家、作家、イラストレーター。当初は、上流階級を笑いものにする絵画が中心であったが、徐々にポップアートに変わっていった。スペイン、フランス、メキシコでも活動。日本とも縁が深く、1966年には東京国際版画ビエンナーレに参加し、グランプリを受賞。ポーランド、プエルトリコ、フランス、ノルウエーで個展を行った。上野の西洋美術館には、彼の「罪もなく栄光もなく」というリトグラフの作品がある。
*マルタ・ミヌーヒン Marta Inés Minujin
1943年~ 。アルゼンチンのコンセプチュアル&パーフォーマンス・アーチスト。ユダヤ系の家に生まれる。1950年代から80年代にかけて、前衛的な作品を次々と発表した。表4にあるように、知っておくべきラテンアメリカのアーチスト10名に中に入っている。
*レアンドロ・エルリッヒ Leandro Elrich
1973年~ 。国際的に活躍するアルゼンチンのコンセプチュアル・アーチスト。視覚的な錯覚や音の効果を用いて、我々の常識に揺さぶりをかける体験型でかつインスタ映えする作品が多い。2001年のベネツイァ・ビエンナーレに参加した他、MOMAでの展示、2017年には、森美術館で彼の44の作品を集めた大規模な個展が開催された、金沢21世紀美術館には恒久的に、「スイミング・プール」Swimming Poolという作品が展示されている。
「チリ」
チリの著名画家を検索し、下記のリストを見つけた。
Most famous painters from Chilehttps://rankly.com/list/most-famous-painters-from-chile
画家名 | 画家名 |
1.Olga Lehmann | 2.Fernando Krahn |
3.Roberto Matta | 4.Delia del Carril |
5.Mario D’Alba | 6.Pedro Santa María |
7.Beto Cuevas | 8.Juan Francisco González |
9.Sebastián Silva |
「チリの画家」
下記の2名の画家を紹介する。
*ロベルト・マッタ Roberto Antonio Sebastián Matta Echaurren
1911年~2002年。チリで最も知名度の高い画家。バスク系。抽象表現者やシュールレアリストとして有名。1933年にパリへ行き、マルグリット、ダリ、コルビジェらと交友を深め、シュールレアリズムのメンバーとなる。その後米国に移り活動、アメリカの抽象絵画に大きな影響を与えた。1992年には、アストウリアス皇太子賞、1995年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。1957年にはMOMAで回顧展を開催した。群馬県立近代美術館にも作品がある。
*リリー・ガラフリック Lily Garafulic Yacovic 影響
1914年~2012年。クロアチア系のチリの彫刻家、画家で40年世代のアーチスト。ビジュアル・アーチストで、主として彫刻部門で数多くの国内賞を受賞。代表作は、サンティアゴのビジュアル・アート美術館にある「Signo」。チリの国立美術館のディレクターを務めた。
「ペルー」
13 pintores peruanos que todo amante del arte debe conocer por Regina Sierra 2020 Octubre
画家名 | 画家名 |
Pancho Fierro (1807-1879) | Rebeca Oquendo (1847-1941) |
Teófilo Castillo Guas (1857-1922) | Carlos Baca Flor (1867-1941) |
Julia Codesido (1883-1979) | Cota Carmillo (1909-1980) |
Teodoro Nuñez Ureta (1912-1988) | Fernando de Szyszlo (1925-2017) |
Tilsa Tsuchiya (1928-1984) | Alvaro Suárez Vértiz (1949- ) |
Luz Letis (1961- ) | Kukuli Velarde (1962- ) |
Claudia Coca (1970- ) |
「ペルーの画家」
下記の5名の画家を紹介する。
*テオドロ・ヌニェス・ウレタ Teodolo Nuñez Ureta
1912年~1988年。ペルーの画家、作家。後に国立美術学校のディレクターを務める。ペルーの最も重要な壁画家の一人。ラテンアメリカの美術において独創的かつ特異なスタイルで知られている。代表作は、ミラフローレス市役所にある壁画。社会正義のための闘いを取り上げたものが多く、人間性、喜び、悲しみを表現している。
*フェルナンド・デ・シスロ Fernando de Szyszlo Valdelomar
1925年~2017年。ペルーの画家、彫刻家、版画家、大学教授。ラテンアメリカにおける抽象アーチストを推進した主要人物で、代表的なプラスチック・アーチストの一人。プレコロンビアを扱った作品が多い。主要作品は、「インティウァタナ」Intihuatana。彼の作品は、ペルー国内のみならず、米国のニューヨークのMOMA、グッゲンハイム美術館の他、ワシントン、ヒューストン、リマ、サンパウロ等で見ることができる。
*ビクトル・デルフィン Victor Delfín
1927年~ 。ペルーの代表的な彫刻家、画家。日本でも知られた作品は、リマのミラフローレスのParque de Amor(アモール公園)にあるEl Beso(キス)というテーマの巨大な彫刻。1993年に設置されたが、カップルにとってのベストのフォト・スポット。彼の作品は、北米・中南米でも見られる。
*テレサ・ブルガ Teresa Burga
1935年~2021年。ペルーのビジュアル・アート、マルチメデイア・アート、コンセプチュアル・アートの先駆者。主要作品は、「Cubes」、「下手に描かれた手」(Mano mal dibujada)。2021年初めに死亡したが、直前に「Covit-19 声から声へ」というプロジェクトを手掛けた。ペルー国内のみならずメキシコ、アルゼンチン、スイス、ニューヨーク等で展示会を行った。
*アルバロ・スアレス・ベルティス Alvaro Suárez Vértiz
1949年~ 。父親も画家で、国立美術学校のディレクターであった関係で、小さいころから絵画に目覚めた。ドン・キホーテにあこがれ、代表作に、「Don Quijote y Sancho」がある。メキシコでも創作活動を行った。作品は色とブラッシングを多用したものが多い。自分をCarabiticismoの創始者としており、新しい美術の流れを作ったと言われている。
「コロンビア」 3名
The 10 best Colombian Artists and where to find them
画家名、画廊名 | 画家名、画廊名 |
Fernando Botelo at Museo Botelo | Oscar Murillo at David Zwirner |
Antonio Caro at Galería Casas Riegner | Gabriel Sierra at Galería Casas Riegner |
Pedro Ruiz at Beatríz Esguerra Art | Mónika Bravo at BGC |
Adriana Salazar at L A Galería | Miguel Angel Rojas at Galería M U |
Doris Salcedo at Luis Angel Arango Library | Danilo Duenas at Galería Jenny Vila
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「コロンビアの画家」
下記4名の画家を紹介する。
*デボラ・アランゴ・ペレス Debora Arango Perez
1907年~2005年。コロンビアの代表的な画家、陶芸家。メデジン美術大学、メキシコ国立美術学校、スペインのサンフェルナンド王立美術アカデミーで学ぶ。彼女の作品は、表現主義の運動の中で展開され、コロンビアで最も重要かつ論争のある画家の一人と考えられている。コロンビア社会や政治に対する批判的な作品が多い。またコロンビアで最初に女性の裸体を描いた画家としても知られている。後に233作品をメデジン近代美術館に寄贈。代表作は、「青年期」Adolescencia、 「正義」Justicia。
*フェルナンド・ボテロ Fernando Botelo
1932~ 。コロンビアのneo-figurative画家、彫刻家。名実ともにコロンビアを代表する画家で最もコロンビアらしい芸術家と言われる。作品は風景画や生物もあるが、肖像画が多く、人間や動物をふくよかな体型で表現するので、一見すると忘れられない。モナリザの肖像画などは思わず笑いを誘う。世界的に有名で、全世界で展示会が開催された。日本でも広島、山梨、徳島、埼玉、宮城、東京で個展が行われた。コロンビアのメデジンにあるアンチオキア博物館やボゴタにあるボテロ博物館には多数の作品が展示されている。筆者が最初に見たのは、1990年代後半にフィレンツエのシニョリア広場での彫刻展であった。
*ベアトリス・ゴンサレス Beatríz González 10人女性
1932年~ 。コロンビアの画家、彫刻家、批評家、キューレーター、美術史家。西洋美術史と地元新聞からのイメージを元にポップアート的絵画を描いた。ロスアンデス大学でフォトジャーナリストを学ぶ。コロンビアの「La Violencia」と呼ばれる10年の内戦を取り上げた。MOMAやテートが作品を所蔵する他、六本木の森美術館でも今年、「アナザー・エナジー展」のなかでも展示されている。
*オスカル・ムリーリョ Oscar Murillo
1986年~ 。コロンビアのアーチストで、12歳でロンドンに移り、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。リサイクル品、メモ、ほこり、液体、汚れなどを縫い合わせてキャンバスで新しい作品に生まれ変わらせる。世界のトリエンナーレやビエンナーレに参加、2016年には愛知トリエンナーレにも出品した。2019年には、画家M.W.Turnerにちなんだ「ターナー賞」を受賞している。
「キューバ」
intores Cubanos famosos y sus obras/ La Isla al oleo por Amalia Triana
画家名 | 画家名 |
1) Amelia Pelaez (1896-1968) | 2) Victor Manuel (1897-1969) |
3) Carlos Enrique (1900-1957) | 4) Wilfredo Lam (1902-1982) |
5) Mariano Rodríguez (1912-1990) | 6) Cundo Bermúdez (1914-2008) |
7) Carmen Herrera (1915- ) | 8) Emilio Sánchez (1921-1999) |
9) Choco (1949- ) | 10) Mendive (1944- ) |
11) Nelson Domínguez (1947- ) | 12) Bonachea (1947-2012) |
13) García Peña (1949- ) | 14) Roberto Fabelo (1950- ) |
15) Zaida del Rio (1954- ) | 16) Flavio Garciandia (1954- ) |
17) José Bedia (1959- ) | 18) Eduardo Guerra Hernández (1967- ) |
19) Alexis Leyva Machada (1970- ) | 20) Luis Enrique Camejo Vento (1971- ) |
「キューバの画家」
下記3名の画家を紹介する。
*ウイフレド・ラム Wifredo Lam
1902年~1982年。アフロキューバンの精神を持つ中国系のキューバの画家。名実ともキューバを代表する画家。マドリードのサンフェルナンド王立アカデミーに学ぶ。スペイン、フランス、イタリア等に滞在し、活動を広げる。ピカソ、マチス、フリーダ・カロ、ディエゴ・リベラ等との交友を深めながらユニークなスタイルを創造した。代表作は、「ジャングル」でMOMAが購入した。世界の主要な美術館、MOMA,テート美術館、ポンピドー・センター、ソフィア王妃美術館等で展示会を行っている。2002年には、横浜美術館でも個展を行った。
*ラウール・マルティネス Raúl Martínez
1927年~1995年。キューバの画家、デザイナー、写真家、グラフィック・アーチスト。キューバの独立や革命の永久であるホセ・マルティ、カミロ・シエンフエゴス、チェ・ゲバラなどの肖像をカラフルに描いたポップアートで有名。キューバ革命後は、キューバ映画研究所、カサ・デ・ラス・アメリカス等の創立に貢献した。キューバ国内での展示会がほとんどである。
*アナ・メンディエッタ Ana Mendieta
1948年~1985年。キューバ生まれ、米国で活躍したパーフォーマンス・アーチスト、彫刻家、画家、ビデオ・アーチスト。Land artで知られている。フェミニズム、暴力、人生、死、アイデンティティ等をテーマにした。代表作はシルエット・シリーズで彼女の作品は、MOMA、テート美術館、ポンピドー・センターの展示されている。ニュヨークタイムズも2018年に彼女の業績を紹介した。
「ベネズエラ」
下記4名の画家を紹介する。
*アルマンド・レベロン Armando Julio Reverón Travieso
1889年~1954年。ベネズエラのモデルニスムの画家、彫刻家、アーチストでポべラ・アートの先駆者で20世紀のラテンアメリカの中で最も重要な人物の一人。作品も青の時代、白の時代、セピア色の時代等に変化している。1937年のパリ万博に出展。2008年には、ニューヨークのMOMAで個展が開催された。ラテンアメリカでは、デイエゴ・リベラ、カンジド・ポルチナリに次ぐ3人目であった。彼の作品は、ベネズエラのみならず、MOMA、サンデイエゴ、ヒューストン、アムステルダム、ブエノスアイレス、ボゴタの美術館でも見られる。
*ヘスス・ラファエル・ソト Jesús Rafael Soto
1923年~2005年。ベネズエラのオプアート、キネティック・アートの巨匠、画家、立体作品作者。代表作は、「Pénétrable」シリーズ,無数の細い垂直な棒や紐を空間に吊り下げたもので、見学者は、中に入ることができ、その世界に浸透していくというもの。彼の作品は、ベネズエラの国内美術館のみならず、テート美術館、MOMA、ポンピドーセンターにも展示されている。日本でも、2018~19年に、エスパス・ルイ・ヴィトン東京で彼の展示会が行われている。1958年ブラッセル万博、1967年モントリオール万博にも展示された。
*カルロス・クルス・ディエス Carlos Cruz-Diez
1923年~2017年。前述のヘスス・ラファエル・ソトと並びベネズエラのオプアート、キネティック・アートの巨匠。「目の感覚から来る動き」を作品に取り入れた。色彩の達人といわれる。代表作は、「Physicromie-Series」。MoMA等で何度も展示を行っている。代々木公園内に「カルロス・クルス・デイエス色彩記念館」という個人記念館が2020年にオープンになった。
*マリソル María Sol Escobar
1930年~2016年。ベネズエラの彫刻家、作家でポップアートの作品で傑出している。パリ生まれ,ニューヨークで死亡。代表作は、Father Damianでハワイの州議事堂に、Father Damian Statuteは、米国国会議事堂に設置されている。米州機構(OAS)が1979年に創始した「ガブリエラ・ミストラル賞」を受賞している。
「グアテマラ」
下記1名の画家を紹介する。
*カルロス・メリダ Carlos Mérida
1891年~1985年。グアテマラのキュービズム画家、版画家、リトグラフ作家。ヨーロッパのモダニズム絵画をラテンアメリカに関係するテーマと融合させた。(とりわけグアテマラやメキシコに関連したテーマ)メキシコの壁画運動に参画しており、主としてメキシコで活動した。代表作は、「夏」El Veranoやチアパスのチアパ・デ・コルソ宮殿の壁画等。1981年と1991年にメキシコの芸術宮殿で回顧展が開催された。メキシコ政府からアギラ・アステカ勲章を受章。
「ウルグアイ」
下記1名の画家を紹介する。
*ホアキン・トーレス・ガルシア Joaquín Torres-García
1874年~1949年。ウルグアイ生まれのスペイン人抽象画家。画家、教授、作家、彫刻、ウルグアイ美術の理論家。1892年から1914年までバルセロナで活躍、1910年のブラッセル万博のウルグアイ館の壁画を担当。その後1920年以降、ニューヨーク、イタリア、フランス、スペインで活動後、1943年にウルグアイに移り、モンテビデオで美術協会を設立。代表作は、「魚」(El Pez)、「構造的な時計」(Constructivo con Reloj)、アメリカ飯店地図(América Invertida)等。ニューヨークのMOMAでも個展が開かれている。
「エクアドル」
下記1名の画家を紹介する。
*オスワルド・グアヤサミン Oswaldo Guayasamín
1919年~1997年。エクアドルのケチュアとメスティーソの画家、彫刻家、建築家。ラテンアメリカ人のキュービズム的スタイルの描写、特に彼が現実に見た激しい抑圧、貧困、政治闘争を取り上げた。代表作は、「死んだ子供」(Los niños muertos)、建築「人間のチャペル」(La Capella del hombre)・サンパウロ・ビエンナーレ、パリのルクセンブルグ宮殿、ブエノスアイレス等での展示も行った。
「パラグアイ」
下記1名の画家を紹介する。
*フェリシアーノ・センチュリオン Feliciano Centurión 影響
1962年~1996年。パラグアイのビジュアル・アーチストで彼の作品は、刺繍、クロケット、ニット等の繊維の作品で知られている。彼の作品は、米国、英国、フランス、アルゼンチン、ブラジル等で展示された。死後の2018年には、サンパウロの第33回ビエンナーレで、2020年には、ニューヨークのアメリカズ・ソサイエティで個展が開かれた。
「ドミニカ共和国」
下記1名の画家を紹介する。
*トニー・カペジャン Tony Capellán
1955年~2017年。ドミニカ共和国で最も卓越した80年世代に属する万能のアーチストで、プラスチックアート、絵画、造形、彫刻に秀でていた。サントドミンゴ自治大学やニューヨークのアート・ストゥ―デンツ・リーグで学んだ。彼の作品は自国のみならず、米国、ブラジル、ペルー、メキシコ、スペイン、フランス、オランダ等で展示されている。
「プエルトリコ」
下記1名の画家を紹介する。
*ラファエル・トゥフィーノ Rafael Tufiño 影響
1922年~2008年。プエルトリコの画家、版画家。”Painter of the People”とも呼ばれる。「50年代世代」の一員として、プエルトリコの新しい美術スタイルと美的アイデンティティの創造に努力した。肖像画、風景が、プエルト・リコのイメージ画を主として描いた。代表作は、プエルトリコの国会にある「奴隷制廃止」で作品の多くは、ニューヨークのMOMAやメトロポリタン美術館等にある。
以 上