中南米諸国の新型コロナ感染状況の改善に伴う規制緩和の例:アルゼンチンの入国規制緩和 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

中南米諸国の新型コロナ感染状況の改善に伴う規制緩和の例:アルゼンチンの入国規制緩和


中南米諸国の新型コロナ感染状況についてラテンアメリカ協会のホームぺージでご案内している通り改善の兆しが見られます。 (対数目盛「LOG」よりも実数目盛「Linear」の方が分かり易く表示されます)
https://latin-america.jp/covid-19

  又、南米だけのデータでもOur World in data(感染者数と死者数の情報源を最近Johns Hopkins Universityからのものに変更しています)でも改善が認められます。  (目盛は上述同様)
  https://ourworldindata.org/grapher/daily-covid-cases-deaths?yScale=log&country=~South+America 

こうした改善に伴い中南米各国で規制緩和措置がとられており、それは各国の日本大使館からも発表されています。
 https://latin-america.jp/covid19-information
 
 この規制緩和措置の一例としてアルゼンチン在の在外会員の方から現地新聞情報を取りまとめた「入国規制緩和」についてのレポートを頂きましたので、以下、ご案内致します。

  11月1日からアルゼンチンでは外国人旅行者(国・地域を問わず)の入国が認められるようになりましたが、そのための条件は下記です。

  1)18歳以上
    2回の対COVID19ワクチン接種を終了している者(ワクチンの種類は旅行者の出身国が承認しているワクチンであればどれでも可)で、出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書を所持している者に対しては入国時の唾液による抗原検査は要求されない。
    具体的には、入国の48時間前にそのPCR陰性証明書(或いは、入国前90日以内に感染して治ったという医師の証明書でも可)を含めて入国のための電子申告宣誓を行う。そして、到着後5日から7日の間にPCR検査を受けることが義務付けられる。

    2回接種を完了していない旅行者は到着時の抗原検査を受け、7日間の隔離の後、PCR検査を受けて陰性であれば隔離が終了される。

  2)6歳以上18歳未満
   手続きは1)と同じ。しかし、18歳未満で2回接種を完了していない旅行者には保健省が各国境においてワクチン接種を提供する。

  3)成人に伴われて入国する6歳未満の者
   抗原検査やPCR検査は要求されないが、7日間の隔離の実行が要求される。(当然、同伴している大人も隔離を行うことになるのだと思われる。)

  4)入国する上記1)2)3)の旅行者は、COVID19に対する医療がカヴァーされる旅行用医療保険に加入していることが必須。

  5)抗原・PCR検査の結果、陽性となった者
   エセイサ空港、アエロパルケ空港、サン・フェルナンド空港に到着した者に対しては国家政府が用意した宿泊施設で10日間の隔離。それ以外の国境に到着した者は、国境がある州政府が決めた規定に従いつつ、州政府が用意した場所で隔離を実行する。アルゼンチンに到着後、抗原・PCR検査を受けて陽性となった場合、国家政府や州政府当局が用意した宿泊施設で隔離を実行しますが、宿泊費用は旅行者負担。(日本の場合は、日本政府負担)