『アマゾン川 -熱帯雨林・生命の源』 サングマ・フランシス、ロモロ・ディポリト絵 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『アマゾン川 -熱帯雨林・生命の源』 サングマ・フランシス、ロモロ・ディポリト絵


「アマゾン川とは」で上流から水の循環、主要支流、水につかる川辺、河口から始まり、「アマゾン川の自然」で生態系、両生類、は虫類、魚類と哺乳類、肉食動物、世界最大の淡水魚ピラルク、「アマゾンの森にくらす人びと」では古代文明、インカ帝国、コンキスタドーレス(スペイン・ポルトガルからの征服者)による支配、森の可能性、先住民、大オニバス、「アマゾン川がささえる命」ではくらしに欠かせない船、漁業、川沿いの街、水力発電、森林伐採等による危機、それに対する先住民の戦いや世界での反対運動、生物多様性など地球みんなのアマゾン川の意義を、英国の絵本ライター、ブラジル出身のイラストレーターのきれいな挿絵とともに分かり易く解説した児童向け絵本だが、一読でアマゾン川への理解が深まる。

〔桜井 敏浩〕

(ゆらしょうこ訳 徳間書店 2022年7月 2,800円+税 ISBN978-4-19-865499-3)