二つの故郷の間で揺れ動く、日系ブラジル人の若者たちの知られざる青春
「日本で将来の夢はない、ブラジルに帰っても外国人あつかいされる・‥」そんな日系ブラジル人の子供たちが静岡県浜松市にはたくさんいる。彼らは幼い時、デカセギの親と共に日本にやってきた。日本で生まれ育っても、ブラジル国籍のため義務教育が保障されておらず、多くの子どもたちは中卒か、中学も中退して、工場で働いている。夢があってもそれを叶えるすべを知らず、安定した仕事にもつけない。しかし彼らは、どんなにつらくても、生き生きとして、底抜けに明るい。
2008年秋、突然、おとずれた不況で仕事を失い、ブラジルに帰ることを余儀なくされる。そこには、あきらめきれない夢、引き裂かれた愛、そしてもう一つの故郷でやり直そうという思いがあった‥。
『孤独なツバメたち』は、浜松学院大学の津村公博教授と映画監督・中村真夕、そして日系ブラジル人の青年たちの文化共生をめざすグループ Minority Youth Japanの共同製作で、浜松そしてブラジルで孤独な渡り鳥のように、自分の居場所を求めて生きようとしている5人の若者たちの2年半を追ったドキュメンタリー。
アルゴ・ピクチャーズ2011年/日本、ブラジル/日本語、ポルトガル語/DV/カラー/88分
「孤独なツバメたち」公式サイト
http://www.lonelyswallows.com
新宿K’s Cinema 5月26日〜6月15日 10:20〜11:50 のモーニングショーのみ。
http://www.ks-cinema.com/schedule.html
浜松シネマイーラ 6月30日〜7月13日
http://cinemae-ra.jp/sub2.html