【演題】「ジャマイカの投資及び貿易の機会(物流、インフラ開発、再生可能エネルギー)」
【挨拶】ショーナーケイ・M・リチャーズ 駐日ジャマイカ大使
【講師】ロドニー・リード ジャマイカ名誉投資顧問
坂口 幸太 JICA中南米部 中米・カリブ課課長
【日時】2022年11月16日(水)10:00~11:30(日本時間)
【場所】オンライン
【参加者】29名
リチャーズ大使はジャマイカと日本が58年前の国交樹立以来良好な関係を有しており、2019年の安倍首相とホルネス首相との首脳会談を契機として租税条約が締結され、2020年に発効したこと、また2020年6月には貿易と投資の拡大を目的とした「経済外交プログラム」を導入し、官民のパートナーシップによる日本企業の海外事業拡大を支援していくこと、等を熱意をもって語られた。
次いで、JICAの坂口課長からJICAが行っている対ジャマイカ協力の紹介があった:有償資金協力(IDBとの協調融資)、無償資金協力(緊急通信体制改善計画)、カリブ地域海洋プラスチックごみ対策アドバイザー、他に教育、エネルギー分野、水産分野、インバネス地区のSEZのフィージビリティ調査等。なお、コロナで引き揚げていたボランティア事業は11月に再開された。
最後にリード名誉投資顧問から、日本企業にとってジャマイカ投資の魅力と投資機会について詳しい説明があった。投資環境として、ジャマイカの地理的な位置(北米と中南米の真ん中に位置する)が魅力であり、投資機会として、①物流、②インフラ開発(経済特区/SEZ)、③再生可能エネルギー、の3分野が挙げられた。具体的プロジェクトとして、物流ではKingston Logistics Park、経済特区(SEZ)ではInverness経済特区とCaymanas経済特区、再生可能エネルギーでは現在電源構成の12%を2030年には30%に、2037年までに50%にする計画、が紹介された。
3人の講演の後のQ&Aでは、労働環境、経済特区の優遇措置、想定される産業、多様な近隣諸国(キューバ、ドミニカ、ハイチ等)との関係、現在15社あるという日系企業の投資分野、現在日本に在住するという約1000人のジャマイカ人の活動分野、等について質問が成され、丁寧にお答えいただいた。
講演会報告: ジャマイカ大使館講演会(資料/録画リンク集:会員限定)