『フリーダ・カーロのざわめき』 森村 泰昌・藤森 照信・芸術新潮編集部 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『フリーダ・カーロのざわめき』 森村 泰昌・藤森 照信・芸術新潮編集部


今年生誕100年になるメキシコの女性画家の描いた奔放な絵を、現代美術家の森村氏が独自の絵画論で紹介し、最愛の夫である大壁画画家のディエゴ・リベラと暮らしたメキシコ市郊外にある、青と赤に塗られた二棟から成る家がどんな夢が託されていたかを、「建築探偵」藤森氏が探る。その他フリーダと一時恋愛関係にあった日米混血の彫刻家イサム・ノグチ、ロシア革命の英雄ながらスターリンとの政争に敗れメキシコに亡命して後に暗殺されたレオン・トロツキー、そしてもちろん妹との不倫から一度は離婚しながら再婚し、生涯愛したリベラとの愛、絵筆に生き、恋に生きたフリーダの生涯を、豊富なカラーによる絵や写真で紹介している。

日本でもフリーダ・カーロに関する画集、伝記、評論は多く出ているが、夫の好むメキシコの民族衣装をまとい、病床にあっても美しく装ったフリーダの魅力をあらためて見ることができる。

(新潮社 とんぼの本111頁2007年9月1500円+税)