『ブラジル経済の基礎知識』 二宮康史 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『ブラジル経済の基礎知識』 二宮康史


JETROサンパウロ・センターに2003年から4年余在勤し、BRICsの一員として注目を集めてきたブラジルの経済、産業調査の第一線で活躍してきた著者による、変容著しい最新のブラジル経済解説書。マクロ経済の変化を読み解き、政治・社会情勢も安定して持続的な安定成長軌道に乗ってきた経済を概観し、高いポテンシャルをもった主要産業動向とその成長可能性を、自動車産業、電気・電子産業、大豆、食肉、エタノール、農畜産物、鉱物資源という天然資源を例に取り上げている。また、経済のグローバル化で変貌する企業動向として、欧米企業の投資動向、近年やっとビジネス拡大に動き出した日本企業、想像を超えて国際化が進むブラジル企業を分析し、それらの裏にあるルーラ政権の外交・通商政策、メルコスールと南米統合への険しい課題を解説している。そしてビジネスアプローチに必要な実務知識として、税務・会計、労務、企業設立手続、資金調達と対外送金、貿易システムと知的財産権問題に至るまで、基礎知識を網羅したきわめて有用な解説書。

(ジェトロ(日本貿易振興機構)204頁2007年11月1600円+税)

『ラテンアメリカ時報』2008年冬号(No.1381)より