『グローバル化時代のブラジルの実像と未来』 富野 幹雄 編 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『グローバル化時代のブラジルの実像と未来』 富野 幹雄 編


ブラジルの過去から現在に至る実像を、奴隷制と奴隷貿易、移民受け入れから送り出しへの推移を述べた国際的な労働力の移動、都市と北東部、農村部の貧困問題と社会運動、人種と地域格差からブラジル社会の特徴である多様性と不平等を、「現下の諸相と将来への息吹」としてのファベーラの若者の音楽、そして観光、教育、民衆文化と政治、地方開発と地方財政、在日ブラジル人の定住化さらにアグリビジネスの成長とアマゾン森林破壊という13 のテーマで、それぞれの専門研究者が解析している。

広大なブラジルの多様な社会、経済、政治、文化を網羅的に取り上げ、全体としてブラジルの実像と未来像を見ようとしたものだが、多岐にわたるテーマはそれぞれに興味深い。

(行路社 271頁 2008年4月 2500円+税)

『ラテンアメリカ時報』2008年夏号(No.1383)より