2008年は日本人ブラジル移住100周年の年にあたり、両国政府により「日本ブラジル交流年」と定められ、両国で公式記念式典が様々な形で行われたが、創立76年となるブラジルとの民間交流窓口である(社)日本ブラジル中央協会が、これを記念して発行したブラジルの総合的な概説とさまざまな分野の人によるエッセィ集。
第1部の祝辞に続いて、第?部では日本とブラジルのこれまでの交流、今後の拡大について、概説、貿易、日本にとってのブラジルの食糧、対ブラジル投資、ナショナル・プロジェクトの役割と展望、ビジネスから見た交流、日系コロニア社会と在日ブラジル人問題という他国とは異なる人的関係、日本とブラジルを結ぶ文化交流、ブラジルの文学、映画、音楽について、それぞれ専門家が執筆しており、「日本ブラジル交流年」実行委員会副委員長を務めた鈴木勝也元駐ブラジル大使(協会理事長)がこれからの100年の両国間交流をどう盛り上げるかを総括している。
第?部「ブラジルと私」は、実に多方面の人たちによるこれまでのブラジルとの関わりを綴ったエッセィ集であり、日本とブラジルとの現在に至る交流を多くの日本人が熱心に推進し、それを好意的に見ていることを感じさせる。(詳細はhttp://www.latin-america.jp/modules/weblinks/visit.php?lid=394 )
((社)日本ブラジル中央協会2008年12月 118頁 頒価-送料込み1300円。申し込みは同協会事務局へメール: nipo-rasil@hysm.ftbb.net Fax 03-3597-8008)