『スペイン・ラテンアメリカ図書ファイル』 片岡 充造 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『スペイン・ラテンアメリカ図書ファイル』 片岡 充造


天理大学でスペイン・ラテンアメリカ文学を講じる著者が、1996年から約10年間に新聞、雑誌、学会誌等に載せた80編の書評を集大成したもの。ラテンアメリカ編のメキシコではカルロス・フエンテスなどの文学をはじめ歴史、芸術、地域事情解説、紀行など16点、中米と南米では米国のヒスパニック事情、キューバのヘミングウェイ、グアテマラ滞在記等の紀行や地域事情解説のほか、ペルーのホセ・マリア・アルゲダスをはじめとする文学から『エビータ』に至る16点の図書を取り上げている。

それぞれが簡単な要約と講評からなり、分野も分量も多種にわたっているが、やはり執筆者の得意とするセルバンテスやその『ドン・キホーテ』関連の14点などのスペイン文学、ガルシア=マルケスやアルゲダス、バルガス=リョサ、カルペンティエルなどラテンアメリカ文学関係書が多く、それらに対する評価に力が入っている。

(沖積舎2009年1月248頁2000円+税)