『現代中米・カリブを読む 政治・経済・国際関係』 小池 康弘編 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『現代中米・カリブを読む 政治・経済・国際関係』 小池 康弘編


グアテマラからパナマにかけての中米の国々とカリブ海諸国、そしてカリブ海を取り巻く国ということでメキシコとベネズエラを加えた地域を対象に、現代の政治、経済、国際関係を9人の研究者が解説したもので、「キューバ情勢をどう読むか」(小池康弘愛知県立大学教授)、「苦悩するベネズエラ」(坂口安紀アジア経済研究所ラテンアメリカ研究グループ長代理)、「米国のラティーノ社会」(牛田千鶴南山大学准教授)、「メキシコ政治の読み方」(岸川毅上智大学准教授)、「メキシコ経済と貿易自由化」(安原毅南山大学准教授)、「運河拡張メガ・プロジェクトとパナマ」(小林志郎元三カ国パナマ運河代替案調査委員会日本政府代表)、「中米の経済統合とCAFTA」(田中高中部大学教授)、「グアテマラの地域開発と国際協力」(久松佳彰東洋大学准教授)、「英連邦カリブ諸国の地域主義」(松本八重子亜細亜大学講師)の、9本の論考を集成している。

これらを通じてこの地域の、対米関係とナショナリズム、日本との関係、世界における海上交通や周辺地域の安全保障面での重要性、開発と民主主義をめぐる問題を明らかにしようとしている。変貌が続くであろうこれらの国々を見ていく際の読みやすい有用な解説書である。

(山川出版社2008年3月197頁1800円+税)