『ラテンアメリカ 出会いのかたち』 清水 透・横山 和加子・大久保 教宏編著 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『ラテンアメリカ 出会いのかたち』 清水 透・横山 和加子・大久保 教宏編著


慶応大学に所属する14 人のラテンアメリカ研究者が、それぞれなぜラテンアメリカを研究対象にし、その何に惹かれたのか、これまでのラテンアメリカに関わる体験、思い、研究者としての自分史などを、自由に綴ったものである。フィールド、政治・経済・法律、スペイン、歴史研究者と一応分けているが、研究の道に入った経緯、研究対象国との出会い、その魅力、研究の方法、現地調査の紹介、研究の課題と悩みなどを、メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、キューバ、ボリビア、チリ、ブラジル、アルゼンチン、そしてスペインの研究の過程で得た実例を通じて、さまざまな角度から述べている。

各執筆者の体験や感想、現在進めている研究の紹介などを語りながら、ラテンアメリカ研究を深めていくプロセスや、それぞれの専門分野の問題点が盛り込まれ、実に多くの切り口をもつラテンアメリカ研究の入門書としても読めるし、読者が興味をもつ個々のテーマについて、それを専攻する研究者とともに研究アプローチに入っていくという読み方もできる。

(慶應義塾大学出版会 2010年3月 427頁 3500円+税)

『ラテンアメリカ時報』2010年夏号(No.1391)より