『リアル・ブラジル音楽』 ウィリー・ヲゥーパー | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『リアル・ブラジル音楽』 ウィリー・ヲゥーパー


ブラジルといえばサンバ、ボサノバが思い描けるが、それだけがブラジル音楽ではないと、様々な分野、地域の音楽を、先住民の音楽からボサノバまで、そしてMPB(1960 年代半ばからブームになったポピュラー音楽)から、現代の地方色豊かなリズムや演奏グループの活動など、2010年の今の姿に至るまでの歴史を紹介している。

加えてブラジル音楽の理解を助けいっそう楽しむために、ブラジルの一般事情やインターネット、テレビ、本、映画、デザイン、料理などから日本でのコンサート事情、さらにはブラジルへの行き方と現地でのライブ情報の集め方やコンサートのシステム、現在活躍中のアーティスト、現地音楽スポットなど、現代ブラジル音楽情報を網羅した懇切な紹介書となっている。ただ徹底ガイドというなら、一方のブラジル音楽の至宝であるビラ・ロボスなどのクラシック音楽への言及がないのが残念。

(ヤマハミュージックメディア 2010年8月 239頁 2000円+税)

『ラテンアメリカ時報』2010年秋号(No.1392)より