阿曽村 邦昭 本協会理事より:
本書は、発展途上諸国の開発手段として観光がもたらし得る利益と環境破壊、外国資本による搾取、観光客用の「飛び地」の創設、文化的な歪み等の悪影響を様々な観点から包括的に論じた力作で、本邦には類書がありません。世界各地に事例研究も豊富に行われており、メキシコ、カリブ海、ブラジル等の事例が取り扱われております。
古今書院 書籍情報より:
原著はルートレッジ社発行の教科書。著者はカナダとイギリスの観光学科の教授。
発展途上諸国で観光産業がおかれている現状はきびしく、持続可能性の理想を推進することは極めて困難である。だが、途上国にとって観光が、開発の上で魅力ある選択肢であることは間違いない。観光開発のディレンマは、環境面をはじめ経済・社会・文化的側面など広範囲に及ぶ。本書は豊富な事例を交えてディレンマの本質に迫る。
http://www.kokon.co.jp/h7109.htm
(古今書院 2011年5月 348頁 3800円+税)