『ラテンアメリカ五人集』 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『ラテンアメリカ五人集』


ラテンアメリカ文学を代表する5人の作家の短編選集で、1995年刊行の集英社文庫『ラテンアメリカの文学』の復刊改訂版。

メキシコのホセ・エミリオ・パチェーコの「砂漠の戦い」は20世紀の激動するメキシコで友人の母を恋した少年の生き様と死を回想する。ペルーのマリオ・バルガス=リョサの「小犬たち」は、リマの上流家庭の子弟たちの青春と仲間たちとの交流を描いている。リョサとともに現在なお執筆活動をしているメキシコのカルロス・フエンテスの短編「二人のエレーナ」、オクタビオ・パスの詩3編、グアテマラの外交官にして作家ミゲル・アンヘル・アルトゥリアスの「グアテマラ伝説集」が収録されている。

(ホセ・エミリオ・パチェーコ、マリオ・バルガス=リョサ、カルロス・フエンテス、オクタビオ・パス、ミゲル・アンヘル・アルトゥリアス安藤哲行、鈴木恵子、鼓 直、野谷文昭、牛島信明訳集英社(文庫)2011年7月270頁571円+税)