『アマゾン、シングーへ続く森の道』  白石 絢子 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『アマゾン、シングーへ続く森の道』  白石 絢子


ブラジル・アマゾンのシングー川流域の熱帯林保全と先住民の生活存続支援を主目的に1989年に創られた特定非営利活動法人「熱帯林保護団体」(RFJ)スタッフによる現地往訪記と活動の紹介。同団体の南 研子代表による『アマゾン、インディオからの伝言』『アマゾン、森の精霊からの声』がすでに同じ出版社から出ているが、著者は大学院生時代の2004年からRFJに参画し、現在も専従スタッフとして活動を続けていて、すでに7回現地へ南代表とともに赴いている。

熱帯雨林の残る保護区の境界線にまで牧場や農場開発が迫っていて、森とともに生きる先住民の生活を脅かしている。先住民の抗議運動への関わり、インディオ長老の日本招待、開発とともに頻発するようになった山火事の実態、電力不足への対策としてブラジル政府が計画しているベロ・モンチ水力発電計画への反対署名活動、経済自立のためFUNAIが始めた養蜂への支援などの現地活動の様子を紹介し、活動を通じての問題点などを明らかにしている。

(ほんの木2012年3月227頁1500円+税)