『マヤ文明—密林に栄えた石器文化』 青山 和夫 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『マヤ文明—密林に栄えた石器文化』 青山 和夫


“神秘と謎”といわれる文明が、各地での調査発掘とマヤ文字解読の進展によってかなり解明され、ピラミッド等の建造物やマヤ文字と図像を刻んだ石碑,石器や土器などから、マヤ文明は究極の高度な石器文明だったことが明らかになってきた。

著者自身の発掘成果も交えて、ジャングルの大都市遺跡調査と石器分析などの状況証拠から、世界で特異な石器だけの文明の存在とその特徴、諸王や貴族、農民に至る日常生活などを甦らせ、マヤ文明の衰退の内実と人口過剰や環境破壊に戦争という原因を究明し、現在進行形で生きているマヤ文化、真の歴史解明に向けて続く発掘調査を熱く語っている。

(岩波書店(新書) 2012年4月 240頁 800円+税)

『ラテンアメリカ時報』2012年夏号(No.1399)より