『ロマンに生きてもいいじゃないか メキシコ古代文明に魅せられて』 杉山 三郎 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『ロマンに生きてもいいじゃないか メキシコ古代文明に魅せられて』 杉山 三郎


著者はメキシコで古代文明の遺跡発掘調査を長年続け、近年目覚ましい成果を上げて注目を集めている考古学者。幾多の困難を乗り越えてメソアメリカ文明の遺跡調査に参加し、米国の大学で人類学の学位を取り、アステカ文明のテンプロ・マヨール(メキシコ市中心部)の発掘に参加し、テオティワカンの月のピラミッド調査を経て、ついに太 陽のピラミッドでのトンネル調査により、内部から建設時期の多重さを立証するに至る半生記。

メキシコ古代文明の制度、仕組み、思想や都市計画についての解説はもとより、米国と日本との教育システムの違いや世界遺産を切り口にしたメキシコの魅力などについての著者の考えが随所に披涯され、単に自伝に留まらない著者の情熱的な生き様を感じさせる。

(風媒社2012年1月250頁1700円十税)