ブラジル諸事情、ブラジルでの体験に基づく見聞、ブラジルならびに日本でのブラジル人との交流で得た実に様々な分野の事項について、約190項目もの著者の見聞録、解説、所感を集大成したもの。
「これがブラジル」「これぞブラジル人」「交通事情」「観光」「土産」スポーツと娯楽」「料理とデザート」「飲み物」という項目分類に、新日本製鉄で長く海外技術協力業務に携わり、特にブラジルへは26回も渡航したという著者が引退後に綴った短文集。著者独特の解釈による「授業では教えてくれないポルトガル語」の解説も付いているが、著者の見聞の広さ、好奇心の旺盛さは見事である。
(文芸社2011年9月254頁1500円+税)