【演題】 ドミニカ共和国の数学体験館のインパクトは如何か?
【講師】 牧内博幸氏(前ドミニカ共和国特命全権大使)
【日時】 2023年10月18日(水)21:00~22:15(日本時間)、パラドミニカ共和国時間(08:00~09:15)
【場所】 オンライン
【参加者】 37名
算数・数学が得意でないドミニカ共和国の小中高等学校の生徒や大学生が楽しみながら算数・数学を学び親しむ機会を作るために、数学の伝道師として有名な東京理科大学の秋山仁特任副学長(当時、現在栄誉教授)の全面的な協力を得て、ドミニカ共和国に「数学体験館」を創設した感動的な話。
講演は、数学体験館とは、何故数学体験館を思いついたのか、ラテンアメリカやドミニカ共和国の数学教育事情、バルセロナ総領事時代の秋山仁先生との出会い、ドミニカ共和国に数学体験館を創設するまでのストーリー、具体的には秋山先生の2度にわたるドミニカ共和国での講習と数学体験館のオープニング、中島さち子ジャズピアニストによるワークショップ、大統領による数学体験館のリニューアル・オープニング、本年秋に行われた東京理科大学におけるドミニカ共和国の数学教師に対する数学特訓研修の様子などを多くの写真で具体的かつわかりやすく紹介された。
数学体験館の創設はアビナデール大統領他の政府要人の心を動かし、日本とドミニカ共和国の間の長年の重要課題の解決にも繋がったとのこと。今後の発展途上国への国際協力の在り方を考える上で大いに参考になる話であった。
講師の牧内博幸氏は、外務省に41年間勤務され、退官前は2014年にバルセロナ総領事、2016年にドミニカ共和国大使を務められた。現在、東京理科大学の国際化推進センター長として、同大学の国際化推進事業に尽力されている。 記:桜井悌司)
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