ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2023-092「ジェンダー・ギャップ指数にみるニカラグアの立ち位置と現状」浜端 喬(ラテンアメリカ・カリブ研究所研究員) - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2023-092「ジェンダー・ギャップ指数にみるニカラグアの立ち位置と現状」浜端 喬(ラテンアメリカ・カリブ研究所研究員)


【要旨】

 毎年、世界経済フォーラムは、世界各国における男女間の不均衡を示す指標として、ジェンダー・ギャップ指数を発表している。2023 年 6 月 20 日に発表された最新レポート(2023 年版)によると、ラテンアメリカ・カリブ海諸国で最も高い指数を示しているのは、中米ニカラグア(スコアは 0.811) であり、対象国 146 か国中 7 位に位置する。

 1979年のサンディニスタ革命を牽引したダニエル・オルテガが長期にわたり大統領の座に就くニカラグア政府は、2018 年 4 月の社会保障制度改革を発端とした反政府抗議運動に対する武力による弾圧や、2021 年大統領選挙までに反政府系有力候補者を相次ぎ不当逮捕・拘留するなどの人権侵害行為で、近年国際社会からくりかえし非難されている。

 しかし、この指数に限定すれば、ラテンアメリカの優等生とされるコスタリカやチリより評価されているのである。本稿では、ジェンダー・ギャップ指数はニカラグア人女性を取り巻く状況を反映しているのかという問題意識を軸に、同指数を構成する 4 分野のうち経済、教育、保健に焦点をあて、オルテガ政権の取り組み及び現状を概観する。

 その後、オルテガ政権が推し進めるジェンダー平等政策の思惑について考察する。

キーワード:中米、ニカラグア、ジェンダ

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ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2023-092「ジェンダー・ギャップ指数にみるニカラグアの立ち位置と現状」浜端 喬(ラテンアメリカ・カリブ研究所研究員)