【季刊誌サンプル】ラテンアメリカにおける日本発のスタートアップ企業の進出課題と可能性-中山 充(BVC 代表、ラテンアメリカ進出協議会代表) - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

【季刊誌サンプル】ラテンアメリカにおける日本発のスタートアップ企業の進出課題と可能性-中山 充(BVC 代表、ラテンアメリカ進出協議会代表)


【季刊誌サンプル】ラテンアメリカにおける日本発のスタートアップ企業の進出課題と可能性

中山 充(BVC 代表、ラテンアメリカ進出協議会代表)

本記事は、『ラテンアメリカ時報』2023年秋号(No.1444)に掲載されている、特集記事のサンプルとなります。全容は当協会の会員となって頂くか、ご興味のある季刊誌を別途ご購入(1,250円+送料)頂くことで、ご高覧頂けます。

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ラテンアメリカにおける日本発のスタートアップ企業の進出課題と可能性-中山 充(BVC 代表、ラテンアメリカ進出協議会代表)

はじめに ―ラテンアメリカ市場の概要

ラテンアメリカ市場は、弊社の事業領域であるベンチャーキャピタル市場が成長しており、海外のベンチャーキャピタルからも注目を集める市場になってきている。メキシコも含めると6億人を超える市場で、まだ人口も伸びている中、従来からの社会的な課題をテクノロジーを使って解決したり、スマートフォンの普及率の高さやインターネット利用率の増加が消費行動を変えるなどして、ビジネスチャンスを生み出している。例えば地域別に見たオンラインショッピングはラテンアメリカが世界で一番伸びている地域だといわれている。日本のスタートアップ企業にとってラテンアメリカ市場は大きな可能性を秘めた市場と考えられる。

日本発スタートアップのラテンアメリカへの進出状況

一方、日本のスタートアップはラテンアメリカ市場での存在感はあまりなく、スタートアップ側からもラテンアメリカについての関心が全くないのがこれまでの状況であった。しかしながら、近年の政府の方針もあり、徐々に世界進出の重要さが理解されてくる中で弊社でもラテンアメリカ市場への進出機会を模索するスタートアップから相談を受ける頻度が直近の3~4年で増加している。

ラテンアメリカ市場における日本のスタートアップ進出の切り口

こうして相談を受ける中で、現実的にラテンアメリカに進出できそうな日本発スタートアップの共通点としては、もともとグローバル展開を視野に入れて活動されているものやソリューションの言語依存が少ないものだと感じている。こうしたスタートアップが活躍できそうな領域として以下のような切り口が考えられる。

ハードウェアを軸にしたソリューション:IT系のスタートアップというとデジタルでオンライン上で解決するものを創造しやすいが、海外進出する上では言語依存性の問題が大きな障壁となる。物理的にものを持って行って動かすことで内容が理解できる「モノ」があるというのは海外進出するうえでわかりやすい強みとなる。