『フリーダ・カーロの日記 ―新たなまなざし』 フリーダ・カーロ 堀尾 眞紀子解説 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『フリーダ・カーロの日記 ―新たなまなざし』 フリーダ・カーロ 堀尾 眞紀子解説


フリーダ・カーロ(1907~1954年)と言えば1925年にバス乗車中の事故で瀕死の重傷を負い生涯手術を繰り返し、22歳で壁画画家ディエゴ・リベラと結婚、ディエゴの不倫に悩まされながらも米国から来た美術家イサム・ノグチやスターリンとの政争に敗れメキシコに亡命してきたトロツキーと関係をもちながらディエゴを愛し続け画作に励んだ美貌の画家として知られる。本書はフリーダ自身の日記の全原文・原画とその訳を中心に、フリーダの芸術と生涯(解説者)、芸術作品としてのフリーダとその想像する芸術、文学として解読する日々(3人のメキシコ美術研究者)の解説を載せた豪華な画文集である。

 〔桜井 敏浩〕

(星野 由美・細野 豊訳 冨山房インターナショナル 2023年5月 294頁 8,000円+税 ISBN978-4-86600-114-2)
〔『ラテンアメリカ時報』2023年秋号(No.1444)より〕