アジア経済研究所がラテンアメリカの経済に関する入門書を出版した。
オープンアクセスの電子書籍で、誰もが無料で閲覧できる。
アジア経済研究所 2024年1月 251頁
オープンアクセス(CC BY)
https://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Jpn_Books/eBook/202401_01.html
本書は大学の「ラテンアメリカ経済論」の講義の教科書として作成された。
ラテンアメリカに興味があり,そこに住む人々の生業(なりわい)や世界との
結びつきについて関心のある日本の大学生などを読者に想定してる。
経済学の考え方を用いて説明することでラテンアメリカ地域についての理解が
深まるように工夫されている。内容構成は以下のとおり。
<目次>
まえがき
第I部
第1章<イントロダクション> 「ラテンアメリカ」とはどんなところか
第2章<貧困と格差> 人々の生活は改善しているのか
第3章<保健と教育> 質の高い保健と教育を提供できるか
第4章<インフォーマル> どうしてインフォーマル経済はなくならないのか
第5章<人の移動> なぜ人々は国境を越えて移動するのか
第6章<開発と環境> どうして資源開発と環境保全は対立するのか
第Ⅱ部 経済の仕組み
第8章<貿易> 国を豊かにするが格差も生み出す
第9章<一次産品> 経済発展における一次産品の役割
第10章<工業化> 工業を基盤とした経済発展を目指して
第11章<経済成長> 成長を続ける国と停滞する国の違いとは
第12章<対外債務問題> 「失われた10年」の教訓
第13章<インフレーション> 値段がひと月で2倍になる?
第Ⅲ部 経済の成り立ち
第14章<経済史> 経済発展とは何かを経済史から考える
第15章<新自由主義> 個人の自由と国家の役割をめぐる論争
用語解説
〔桜井 敏浩〕