財務省財務総合政策研究所フィナンシャル・レビュー第155号掲載論文のご紹介:自由貿易協定における履行確保手続の発展― 米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の労働・環境を題材としてー - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

財務省財務総合政策研究所フィナンシャル・レビュー第155号掲載論文のご紹介:自由貿易協定における履行確保手続の発展― 米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の労働・環境を題材としてー


NAFTAの後継であるUSMCAの発効から 3 年が経過した。USMCAは、労働と環境に関する履行確保手続が充実しており、例えば、「個別施設を対象とした労働即応メカニズム(RRLM)」はメキシコで既に 14 件が発動され、日本企業を含む域内の企業行動に広く影響を与えている。労働・環境は、その根本的価値の擁護のほか、公正な競争条件の確保,及び強靱なサプライチェーン構築の観点からも益々重視されている。USMCAの実践が、インド太平洋経済枠組み(IPEF)や経済繁栄のための米州パートナーシップ(APEP)といった米主導の貿易交渉にどのような影響を及ぼすかについて検討している。

太田代 身生・秋山 公平共著(ともに、財務総合政策研究所客員研究員)
https://www.mof.go.jp/pri/publication/financial_review/fr_list8/r155/r155_7.pdf