【季刊誌サンプル】日・カリコム関係 ―次の10年に向けた「日・カリブ交流年2024」における連携強化 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

【季刊誌サンプル】日・カリコム関係 ―次の10年に向けた「日・カリブ交流年2024」における連携強化


【季刊誌サンプル】日・カリコム関係 ―次の10年に向けた「日・カリブ交流年2024」における連携強化

佐藤 慎市(外務省 中米カリブ課長兼カリブ室長)

本記事は、『ラテンアメリカ時報』2024年春号(No.1446)に掲載されている、特集記事のサンプルとなります。全容は当協会の会員となって頂くか、ご興味のある季刊誌を別途ご購入(1,250円+送料)頂くことで、ご高覧頂けます。

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日・カリコム関係 ―次の10年に向けた「日・カリブ交流年2024」における連携強化佐藤 慎市(外務省中米カリブ課長兼カリブ室長)

日・カリブ交流年2024

2024年は、ペルーがAPEC(アジア太平洋経済協力)、ブラジルがG20の議長国を務めるなど、世界が中南米に注目する「中南米イヤー」である。その中でも、カリブ諸国との関係に目を向ければ、本年は、日・カリコム(カリブ共同体)事務レベル協議開始後30年目、日本とジャマイカ及びトリニダード・トバゴとの国交樹立60周年であることから、「日・カリブ交流年2024(Japan-CARICOM Friendship Year 2024)」と定められ、日本とカリブとの外交を一層強化していく年と位置づけられている。

10年ぶり二度目となる「日・カリブ交流年」は、次の10年間に向けたカリコムとの協力関係を一層強化する年となる。そのスタートとして、2月、現在カリコムのカリコム外交・共同体関係理事会会議(COFCOR)議長国であるジャマイカのジョンソン=スミス外務・貿易大臣が外務省賓客として訪日し、上川外務大臣との間で外相会談が行われた。

また翌日には、「還暦」を迎えた両国関係を記念したレセプションも行われた。価値や原則の共有に裏打ちされた「J-J(ジャパン-ジャマイカ)パートナーシップ」を一層強化していくべく、海洋分野での協力、そして、上川大臣が推進するWPS(女性・平和・安全保障)についても、女性外相同士での議論を踏まえ、両国の協力の新たな章として加えることで一致した。

ジャマイカは、ジョンソン=スミス外相に加え、ホルネス下院議長やウェミス=ゴーマン軍統合参謀本部長、更にはリチャーズ在京大使など、政府の重責を女性が担い、活躍する国である。ジェンダーギャップ指数は世界第24位(2023年)であり、日本としても多くのことを学べると期待される。

続いて3月には、バーネット・カリコム事務局長が閣僚級招へいで訪日し、上川外務大臣や柘植外務副大臣と会談を行った。また同訪日の際には、日・カリブ交流年記念レセプションが開催され、日本国内のカリブや中南米関係者、さらにはJuntos!!若手外交官・行政官招へいスキームを通じてカリコム各国から訪日していたカリコム外交関係者14名も参加して、幅広い世代や分野を巻き込みながら、双方の交流が深まる機会となった。