【演 題】「パナマ運河の干ばつによる通航制限と世界の海運業への影響」
【講 師】Ruben Rodriguez Samudio氏 早稲田大学法学研究科講師・パナマ共和国弁護士
【日 時】2024年5月22日(水)21:00~22:30(日本時間)
【場 所】リモート
【参加者】 54名
世界の貿易や海運業の動向に大きな役割と影響力を持つパナマ運河の最新動向について早稲田大学法学研究科講師のルベン・ロドリゲス氏に詳細に説明いただいた。パワーポイントを活用し、パナマ運河の歴史、パナマの独立との関係、トリホス・カーター条約による米国からのパナマ運河の返還について紹介した後、パナマ運河と気候変動、とりわけ、雨量の減少やエル・ニーニョ現象がどのようにパナマ運河の運航に影響を与えたか、通行料の高騰に結び付いたか等についての説明があった。今後の解決策として、運河庁は、運河運営には今後50の貯水池が必要とされるとしており、そのためには、2006年の運河を巡る国民投票により、課せられた活用流域の制限を元に戻すことが必須としているが、政府や国会の明確な対応が無いのが現状である。
講師のルベン・ロドリゲス氏は、パナマ大学法政治学部を卒業し訪日、北海道大学で法学研究科修士課程、博士課程を修了した。北海道大学法学研究科助教を経て、現在、早稲田大学大学法学研究科講師を務められている。ラテンアメリカ協会のホームページの投稿欄に4年間にわたり、「パナマレポート」を4年前から毎月執筆中。講演では、パナマ運河の専門家である小林志郎氏によるパナマ運河の最新動向についての追加説明もあった。
<会員限定:資料・録画>
講演会資料:「ラテンアメリカなるほどトーク」2024年度第2回」「パナマ運河の干ばつによる通航制限と世界の海運業への影響」Ruben Rodriguez Samudio早稲田大学法学研究科講師・パナマ共和国弁護士