JICA中南米2所長報告会:伊藤圭介ボリビア所長/佐藤洋史コロンビア所長2025年1月24日(金)午前10時~11時30分(日本時間) - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

JICA中南米2所長報告会:伊藤圭介ボリビア所長/佐藤洋史コロンビア所長2025年1月24日(金)午前10時~11時30分(日本時間)


JICA、国際協力機構は、中南米(ラテンアメリカ・カリブ)地域33か国のうち23か国に拠点を設け、現場のニーズを収集・分析しながら、日系企業を含む多様なパートナーと連携しつつ、技術協力、資金協力、民間連携事業、ボランティア派遣など、さまざまな国際協力を行っています。

中南米の政治舞台では、たびたび、左派の波「ピンク・タイド」が押し寄せると言われます。その中で、2006年に先住民出身のエボ・モラレスが誕生して以降、一時的な政治混乱を除いて左派政権が続いているのがボリビアです。

同国は天然資源価格の高騰等を背景に経済成長を遂げてきましたが、近年その勢いは低下し、政治的にも左派政権内での権力闘争が見られるなど、不安定な状況にあるといえます。日系社会が存在し伝統的に親日的な国であり、長年の国際協力による成果やつながりが数多く存在している一方で、開発現場から見ると様々な困難も存在しています。

そして、コロンビアにおいても2022年8月に初めて左派政権が誕生しました。急進左派のグスタボ・ペトロ大統領はゲリラとの和平交渉や社会経済格差の解消に取り組んでいます。近年、コロンビアは順調に経済成長を遂げてきた一方で、和平プロセスの履行期における均衡のとれた社会経済開発、インクルーシブな地域開発が重視されており、我が国の協力においても重点課題に位置付けられています。

また、日本とコロンビアはパートナーとして地域の開発に協働していくステージに入っているのも特徴といえます。

今般、ボリビア、コロンビアの現場で陣頭指揮をとられている所長を講師としてお迎えし、報告会を開催致します。それぞれの国で体感された社会、経済等の実態に加え、活動状況、協力の方向性をご報告いただきます。

JICA中南米2所長報告会:伊藤圭介ボリビア所長/佐藤洋史コロンビア所長_講演会案内[PDF]

要綱

日 時 2025年1月24日(金)午前10時~11時30分(日本時間)
(中南米時間 2025年1月23日(木)夕刻から夜)
形式 ZOOMによるウエビナー
講演題
1.ボリビアの政治・経済危機~この20年間のMAS党政権の光と影~
伊藤圭介 JICAボリビア所長
初めての先住民系大統領が誕生してから約20年が経ったボリビアでは、与党(MAS党)が内部分裂し、また財政赤字の拡大や外貨不足、燃料不足に陥るなど、政治、経済の危機に現在直面しています。また、河川、大気の汚染と言った環境問題も深刻の一途をたどっています。
この約20年間のMAS党政権下において、どのような開発成果を上げ、一方でどのような問題が蓄積されてきたのか、この20年間の「光と影」を考察するとともに、日本としてボリビアに対しどのような協力を行うべきか、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
2.コロンビア, El País de La Belleza, 左派政権3年目の現状とJICA協力
佐藤洋史 JICAコロンビア所長
2022年8月に初の左派政権が誕生したコロンビア。ペトロ政権は様々な改革、完全和平を推し進めていますが、必ずしも目に見える成果を出せていない状況です。国内の和平も2016年の合意から8年を経過してもなお道半ばで国内各地に武装組織が割拠している状況に大きな変化はありません。

今回の報告では、現政権が進める改革の3年目の現状と、完全和平を模索する中で武装組織の勢力が以前より増している矛盾、その中で進める平和構築へ協力、そして中進国、地域大国でもあるコロンビアならではの新たな協力の方向性、特色等ご紹介できればと思います。

講師 伊藤圭介 JICAボリビア所長
佐藤洋史 JICAコロンビア所長
主催 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
参加費 会員無料、非会員1,000円、大学院・大学生は無料
申込期限 2025年1月21日(火)(日本時間)

お申込み

下記Webサイトより2025年1月21日(火)(日本時間)までに、お一人ずつご登録ください。お早めにお申込み頂ければ幸いです。
https://latin-america.jp/seminar-entry

お問い合わせ

一般社団法人 ラテンアメリカ協会事務局
〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-3日比谷国際ビル120A
Tel: 03-3591-3831、E-mail: info@latin-america.jp