【演題】日パナマ120周年:運河の国との共栄
【講師】福島秀夫氏 前駐パナマ共和国特命全権大使
【日時】2024年12月5日10:00~11:30(会場参加者は別途1時間の昼食交流会)
【場所】リモートと対面のハイブリッド(米州開発銀行(IDB)アジア事務所会議室)
【参加者】45名(会場参加15名)
福島大使は約2年9ヵ月のパナマ勤務後、10月初めに帰国されたばかり。大使は、「運河の国」というイメージのあるパナマについて、運河自体についての詳しい実情から、「中心国パナマが直面する課題」まで、資料(別途協会ホームページに掲載)をベースに分かり易く話された。パナマ運河に関しては、特に昨年から今年にかけて話題となった水不足による通航制限の実態と対処方法を含む長期展望を、「中心国パナマが直面する課題」については、海運ばかりではなく航空を含む地域ハブ機能の強化等について触れられた。さらに、我々の関心の高い「またトラ」に直面しての不法移民問題、米国のラ米政策、中国との関係まで興味深いお話をしていただいた。
講演後の質疑応答では、ペルーのチャンカイ港開港のパナマへの影響、パナマ運河博物館における青山士(あきら)の肖像の撤去、ダム建設のコスト、メトロ3号線モノレールの完成時期、航空機能のハブでもあるパナマに対する日本からの直行便について、親米国パナマとの関係が日本に与える安全保障上の影響、等々についても丁寧なお答えをいただいた。
なお、講演終了後の約1時間にわたる昼食を取りながらの交流会は、さらなる質疑応答を含めて中味の濃い話し合いの場となった。
<会員限定:資料・録画>
講演会資料:福島秀夫氏 前駐パナマ共和国特命全権大使「日パナマ120周年:運河の国との共栄」