講演会報告「ラテンアメリカなるほどトーク」2024年度第4回「チリの歴史 その1」ピーター藤尾(連載「チリの風」執筆者) - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

講演会報告「ラテンアメリカなるほどトーク」2024年度第4回「チリの歴史 その1」ピーター藤尾(連載「チリの風」執筆者)


【演題】チリの歴史 その1
【講師】ピーター藤尾(連載「チリの風」執筆者)
【日時】2024年12月3日(火)21:00~22:00(日本時間)
【場所】リモート
【参加者】50名

石器時代から外敵の侵入、スペイン統治を経て独立に動くチリの歴史を臨場感たっぷりに語っていただいた。

現在のチリの先住民は13%(2017年)で、マプチェ、アイマラ、ディアギタの3部族が9割を占める。最古の人類跡はモンテ・ベルデ遺跡(約14,000年前)。チリ南北には異なる文明が発展し、北部は農耕と鉱業、南部やパタゴニアでは狩猟・漁業文化が中心であった。パタゴニアのセルクナム族などは独特の風習を持つが、人口減少によりほぼ消滅している。

1400年代、インカ帝国が一部地域を支配したが、チリ中部以南はマプチェ族が防衛。1500年代、スペインが侵略を開始し、サンティアゴを拠点に統治を広げる。アラウカ族は巧妙な戦術でスペイン軍に大打撃を与えたが、最終的には敗北しスペイン支配下に入った。

18世紀後半の英国からの米国の独立、フランス革命、米大陸のスペイン植民地の独立運動に触発され、チリも自治政府の成立、独立戦争へと動いていった。

講師のピーター藤尾さんはチリ在住45年。ラテンアメリカ協会ホームページの投稿欄に「チリの風」という題で、現在のチリの政治、経済、社会の話題を連載いただいている方である。

<会員限定:録画>
講演会資料:「ラテンアメリカなるほどトーク」2024年度第4回「チリの歴史 その1」ピーター藤尾(連載「チリの風」執筆者)