JICA、国際協力機構は、中南米(ラテンアメリカ・カリブ)地域33か国のうち23か国に拠点を設け、現場のニーズを収集・分析しながら、日系企業を含む多様なパートナーと連携しつつ、技術協力、資金協力、民間連携事業、ボランティア派遣など、さまざまな国際協力を行っています。
中南米の魅力のひとつが豊富な観光資源にあります。各地に歴史的な文化遺産が点在し、雄大な自然が生み出す多彩な風景、カリブ海などの美しい海岸、音楽などが訪れる人を魅了します。同時に、このような国々においては、気候変動や災害に対する脆弱性や経済的格差、インフラ未整備、環境問題等の課題が存在し、持続的発展や人間の安全保障への障がいとなっています。その中でも今回は南米のペルー、カリブのジャマイカをとりあげます。
ペルーはマチュピチュなどの観光産業に加え、鉱物資源の価格上昇などにより安定した経済成長を遂げています。また、昨年開港したチャンカイ港は注目を集め、APECの開催により国際的な経済関係の強化につながりました。しかし、国内に目を転じると、政治的な不安定性への懸念に加え、経済活性化のためのインフラ投資、観光を含む産業多様化・民間セクター開発、都市部と農村部の格差是正・社会開発等の課題も抱えています。日本との関係では20万人以上存在する日系社会を通じた信頼関係が存在している点も考慮にいれておく必要があります。
そして、ジャマイカは昨年外交60周年を迎え、JAPAN-JAMAICAのJJパートナーシップを一層強化していく機運になっています。ハリケーンや洪水などの自然災害が頻発する地域であり、海洋生物資源の持続的利用を推進している点などで、我が国とも共通性を有しており、小島嶼国特有の脆弱性の克服のため日本の技術や知見を活かした協力、それから治安対策も重要なテーマとなっています。
今般、ペルー、ジャマイカの現場で陣頭指揮をとられている所長を講師としてお迎えし、報告会を開催致します。それぞれの国で体感された社会、経済等の実態に加え、活動状況、協力の方向性をご報告いただきます。
JICA中南米2所長報告会 西村貴志ペルー所長兼ベネズエラ支所長 河崎充良ジャマイカ所長[PDF]
日 時 | 2025年4月4日(金) 午前10時~11時30分(日本時間) (中南米時間 2025年4月3日(木)夕刻から夜) |
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形式 | ZOOMによるウエビナー |
講演題 |
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主催 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会 |
参加費 | 会員無料、非会員1,000円、大学院・大学生は無料 |
申込期限 | 2025年4月1日(火)(日本時間) |
下記Webサイトより、2025年4月1日(火)までに、お一人ずつご登録ください。お早めにお申込み頂ければ幸いです。
一般社団法人 ラテンアメリカ協会事務局
〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-3日比谷国際ビル120A
Tel: 03-3591-3831、E-mail: info@latin-america.jp