ラテンアメリカ政経学会第62回全国大会で下記のパネルディスカッションが開催されます。共催団体であるラテンアメリカ協会の会員にオンライン視聴が公開されますのでご参加ください。
日時:2025年11月29日(土) 16:00-17:45 (対面・オンライン同時開催)
司会 浜口伸明(神戸大学)
ビデオ講演:「トランプ第2次政権のラテンアメリカ政策」 前嶋和弘(上智大学)
パネリスト:高橋百合子(早稲田大学)、内山直子(東京外国語大学)、大場樹精(獨協大学)
トランプ第2次政権の米国は、移民・麻薬・資源を軸に、ラテンアメリカ・カリブ諸国(LAC)への圧力を強めている。「不法移民」の強制送還、「不公正貿易国」への高関税、カリブ海航行中の「麻薬運搬船」攻撃などが、各国に大きな不安を与えている。
その最前線に置かれているメキシコは、どのように難局に対峙しようとしているのか。メキシコは米国の課題解決に不可欠なパートナーでもある。米国の工業製品・農産物のサプライチェーンは、メキシコ人労働力に深く依存している。メキシコとの良好な関係を望む声も米国内で根強く、同国の交渉力は決して弱くない。南米では、ブラジルのボルソナロ氏やアルゼンチンのミレイ氏といった心情が近い指導者を米国が支援しようとする動きが見られる。
しかし、それが各国で右派の台頭を後押しするのか、あるいは外圧を嫌う世論を左派に傾けるのかは不透明である。また、ラテンアメリカは大西洋と太平洋を結ぶ要衝にあり、次世代エネルギー資源や豊富な食料供給力を背景に、米中間の経済的影響力競争の舞台となっている。トランプ政権下の対LAC外交は、中–LAC、米–中、米–LAC関係のバランスをどのように変えていくだろうか。そして日本は、どのようにこの変化に対応すべきなのか。
本シンポジウムでは、これらの問いを手がかりに、トランプ第2次政権で展開されるラテンアメリカ政策の実像、各国への影響とその国際的波及を多面的な視点から議論する。
オンライン参加はこのリンクから
https://zoom.us/j/98518130348?pwd=FzlepwgN743Zhakc36oGvqJZejbCsa.1
ミーティング ID: 985 1813 0348 パスコード: 181957