『フェアトレード原論 -ラテンアメリカから問い直す』
山本 純一 明石書店
2025年12月 359頁 3,600円+税 ISBN978-4-7503-6021-8
ラテンアメリカの連帯経済論、特にフェアトレードの研究のみならずコーヒーでの実践に長年取り組んできた著者(慶應義塾大学名誉教授)のライフワークの集大成。
欧米日のフェアトレード運動とそれを支える言説を分析し新たな可能性を求めて問い直すことを目的として編まれた本書は、まず歴史と理論を論述し、最大の商品コーヒーについてメキシコ南部チアパス州を例に生産者、バイヤー、仲介組織を展望し、著者も参画した国際協力機構(JICA)が実施した支援プロジェクトを振り返り、これまでのフェアトレードを総括、今後の可能性とグローバル資本主義との共生の課題を検討している。補論として労働市場のフェアトレード化についての試論を述べている。
〔桜井 敏浩〕
〔『ラテンアメリカ時報』2025/26年冬号(No.1453)より〕