『メディアとメキシコ -公共空間とマスメディアが伝えるもの』
岡田 敦美 早稲田大学出版部
2025年10月 323頁 7,000円+税 ISBN 978-4-657-25702-4
メキシコといえば建造物への壁画運動が有名だが、実際には地下鉄駅構内はじめ様々な場所で何かしらを伝える壁画が見られる。著者(早稲田大学准教授)は「メディア」という視点から、これらを通じてメキシコにおけるメディア産業の展開、メディアとしての機能をもつ公共空間の数々を紹介し、一方で日本のメディア(朝日・読売新聞等)に映し出されたメキシコの実像と虚像を分析している。メディア史を通じた公共空間などの壁面に描かれた絵が何かしらの歴史や社会課題を訴求するメディア的要素をもつという視点で論じられた、これまでにないメキシコの地域研究書。
〔桜井 敏浩〕
〔『ラテンアメリカ時報』2025/26年冬号(No.1453)より〕