『日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム』


『日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム』
 水口 良樹・柳原 恵・洲崎 圭子編 中南米マガジン
 2025年3月 163頁 1,500円+税 ISBN978-4-907766-49-8
 
 ラテンアメリカというと“machismo”に象徴されるように男性の力の誇示と女性への支配と抑圧が強く残っている地域との印象がもたれるが、実際には女性を取り巻く環境はラテンアメリカの複雑な社会・文化状況を反映しつつ大きく変わってきている。文学でのフェミニズムとマチスモ、チリのサンティアゴにおけるマプーチェ(先住民)フェミニズムの出現、フェミニズムにおけるアートとアクティビズム、資源開発を優先する「採掘主義」が女性にもたらした害悪の論考と広範な分野の専門家による17編のコラムによって、家父長制とグローバルな新自由主義が結びつき生活の不安定化が進む中でのラテンアメリカのフェミニズム思想や活動は、日本にとっても示唆が得られるはずとの意図で編まれている。
本書は国際シンポジウム「日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム」(2024年8月に開催)での発表を基に編集されたブックレット。巻末に文学、文献、音楽、映画、ネットで読める論文記事の資料集が付されている。

〔桜井 敏浩〕

〔『ラテンアメリカ時報』2025/26年冬号(No.1453)より〕