ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2023-08 「ラテンアメリカは強固な重要鉱物サプライチェーンを築けるか(上):世界の経済安全保障の観点から」桑山幹夫
本レポートは、銅、リチウム、ニッケル、コバルトなどの重要鉱物資源が豊かなラテンアメリカ・カリブ(LAC)地域において、これらの資源の開発が世界のクリーン・エネルギー移行や同地域の経済社会開発にどのように貢献していくのか、また、その開発プロセスから生じる機会と課題について、上下 2 回に分けて論考する。
「レポート(上)」では、重要鉱物産業の動向、主要生産国や大手企業別による産業構造の変化、LAC 地域の世界賦存量に占める割合について検証したうえで、これらの重要鉱物産業サプライチェーンにおいて存在感を高める中国と比較しながら、LAC 諸国が世界の経済安全保障において果たしうる役割について考察する。また米国、欧州連合、日本、中国がこれらの鉱物を「重要鉱物」と特定するに至った地政学的プロセスについても国・地域別に検証する。
そのうえで、次に「レポート(下)」ではリチウムに焦点を当て、世界のリチウムのサプライチェーンの異なる工程(採掘・抽出、精錬・加工、リチウムイオン電池製造)において「リチウム・トライアングル」と呼ばれるアルゼンチン、ボリビア、チリの3か国に加え、ブラジル、メキシコ、ペルーなどの LAC 産出国の位置づけと、開発戦略としての役割を分析する。
ファイル名(File Name) | ILAC2023-08.pdf |
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ファイル容量(File Capacity) | 1 MB |
バージョン(Version) | 1 |
作成日(Published) | 2023年10月10日 |
ダウンロード回数(Downloaded Numbers) | 158 回 |
カテゴリ(Category) | ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート |