『ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2023-12 2023月12月「歴史から見たラテンアメリカのかたちーその5 －国のかたちができた 19 世紀」渡邉利夫』
【要旨】
この論稿において、独立後のラテンアメリカの国家形成期について、まず19世紀前半を世界政治、就中大西洋の海上権を握りヘゲモニー国家であったイギリスの外交政策の文脈の中で説明する。次いで主要国のアルゼンチン、ペルー、メキシコを取り上げて専横的なカウディリョ政治が続いたことを述べる。またブラジルの帝政を語る。この世紀に国境を巡って「米墨戦争」、「三国同盟戦争」、「太平洋戦争」が起こったことに言及する。19世紀後半は帝国主義の時代にあったにもかかわらず、ヨーロッパ諸国がラテアメリカを植民地化することなく、市場、食料・資源の供給地にしようとしたことや、経済関係の比重がヨーロッパから次第に米国に移していく様を語る。最後に輸出で生きることを選択したばかりに、経済がモノカルチャー化し、政治が寡頭(オリガルキア)支配になったことを紹介する。
| ファイル名(File Name) | ILAC2023_12v2.pdf |
|---|---|
| ファイル容量(File Capacity) | 1 MB |
| バージョン(Version) | 1 Previous versions |
| 作成日(Published) | 2023年12月12日 |
| ダウンロード回数(Downloaded Numbers) | 141 回 |
| カテゴリ(Category) | ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート |