ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2024-52024 年 7月「最近のラテンアメリカ・カリブ域内における移民の流れ:その急速な拡大と多様化プロセス」桑山幹夫
【要旨】
これまでのラテンアメリカ・カリブ(LAC)地域の人口移動の主流であったメキシコと中米から米国への移民に加えて、近年コロンビアや中米から北上するベネズエラ人、ハイチ人、エクアドル人、および中国人、インド人などの域内外からの移民が急増している。
一方で、ベネズエラやハイチからの移民にみられるように、LAC 域内での移民の流れが急増している。数年前まで移民の受け入れに消極的だった南米諸国は、現在では移民の重要な移住先や経由地となっており、人道的意義や公共政策の観点からも課題を突きつけている。
本レポートは、メキシコと北部三角地帯からの移動と並行して起こっている LAC 域内での移民の新しい動きに焦点を当てて分析する。「第1節 はじめに」で LAC 地域における域内での移民の多様化のプロセス、その背景にある要因について簡単に触れたうえで、世界の移民人口における LAC 移民の位置づけと LAC 諸国における移民人口の重要性(第 2 節)、コロンビアと中米を北上する移民(第 3 節)、LAC 域内での移民の動き(第 4 節)、移民の経
済社会への貢献(第 5 節)、移民に対する認識と国民感情(第 6 節)、LAC 諸国の移民対策(第 7 節)について考察する。
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| ファイル名(File Name) | ILAC2024_5.pdf |
|---|---|
| ファイル容量(File Capacity) | 1 MB |
| バージョン(Version) | 1 |
| 作成日(Published) | 2024年7月24日 |
| ダウンロード回数(Downloaded Numbers) | 550 回 |
| カテゴリ(Category) | ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート |
