チリでは、2019年に発生した同国史上最大規模の市民の抗議行動を受け、新憲法制定を目指す制憲プロセスが開始されました。しかし、当初の期待が大きかったにもかかわらず、2つの新憲法草案が2022年と2023年の国民投票でそれぞれ否決されることとなりました。本事例は、分極化した状況における改革の難しさの現れであると考えられます。
本セミナーでは、チリの制憲プロセスの事例を分析します。特に、チリの事例をラテンアメリカ全体を視野に入れて考察するために、メキシコやブラジルとの比較を交えながら議論を進めます。そして、有権者のインセンティブ、エリートの戦略、制度的制約を分析することにより、新憲法制定が失敗に終わった要因と、そのことが他国に与える教訓を明らかにします。
みなさまのご参加をお待ちしています。
本講演会の詳細およびお申込みは、下記サイトをご覧ください。
https://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Seminar/250312.html
開催日時 2025年3月12日(水)13:30-15:30
会場 ジェトロ本部5階A会議室
講演内容
13:30 本講演会の趣旨説明
菊池啓一(アジア経済研究所)
13:35 講演(逐次通訳あり)「チリにおける制憲プロセスー各国の安定と成長に向けたラテンアメリカからの教訓」
ダビド・アルトマン氏(チリ・カトリカ大学 政治学研究所 教授)
14:55 休憩
15:00 質疑応答
15:30 終了
お申込み締め切り 2025年3月11日(火)11:00
参加費 無料
お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究イベント課 セミナー担当
Tel:043-299-9536 Fax:043-299-9726
E-mail:seminar E-mail