連載レポート143:桜井悌司「世界経済自由度ランキング2024とラテンアメリカ」 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

連載レポート143:桜井悌司「世界経済自由度ランキング2024とラテンアメリカ」


連載レポート 143

「世界経済自由度ランキング2024とラテンアメリカ」

執筆者:桜井悌司(ラテンアメリカ協会顧問)

「はじめに」

2024年10月16日、カナダに拠点を置くシンクタンクのフレーザー・インスティテュートは、「世界経済自由度 年次報告書2024年版」(Economic Freedom of the World 2024 Annual Report)を発表した。同報告では、2022年の経済状況に基づく「世界経済自由度ランキング」を公表しており、世界の165の国・地域を対象としている。1996年以降継続的に公表されている。

評価項目は「政府の規模」「法制度と財産権」「通貨の健全性」「国際貿易の自由度」「規制」の5分野で構成されている。全5項目につき、それぞれ10点満点で評価。合計点(50満点)と項目数(5項目)から割り出した平均値を指数として、指数が高い順に調査対象の国・地域を順位付けしたものとなっている。なお、データは、2022年をベースにしている。

表1の「2022年の世界経済自由度ランキング」を見ると、世界の上位のランキング国がリストアップされている。香港とシンガポールが入れ替わり、香港が1位に返り咲いたことが日本のマスコミでも報じられている。シンガポールは2位をキープした。以下スイス、ニュージーランド、米国、デンマーク、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ルクセンブルグと続く。日本は、昨年の20位から一気に11位に順位を上昇させた。

なお、昨年度のレポートは、下記参照のこと。
連載レポート119 世界競争力ランキング2023から見たラテンアメリカ2023年9月

表1 2022年の世界経済自由度ランキング

世界順位 国名・地域名 得点 LA順位 国名 得点
1位 香港 8.58 1位(23) パナマ 7.62
2位 シンガポール 8.55 2位(26) コスタリカ 7.60
3位 スイス 8.43 3位(39) チリ 7.45
4位 ニュージーランド 8.39 3位(39) グアテマラ 7.45
5位 米国 8.09 5位(48) ペルー 7.41
6位 デンマーク 8.02 6位(49) ドミニカ共和国 7.32
6位 アイルランド 8.02 6位(49) ジャマイカ 7.32
8位 カナダ 7.99 8位(57) ウルグアイ 7.04
9位 オーストラリア 7.98 9位(59) エルサルバドル 7.01
9位 ルクセンブルグ 7.98 10位(62) パラグアイ 6.98
11位 日本 7.90 11位(65) メキシコ 6.94
12位 英国 7.88 12位(67) ホンジュラス 6.92
13位 フィンランド 7.87 13位(75) バルバドス 6.81
14位 アイスランド 7.84 14位(81) バハマ 6.65
15位 マルタ 7.82 15位(83) トリニダードT 6.64
16位 ドイツ 7.80 16位(85) ブラジル 6.58
17位 モーリシャス 7.79 17位(86) コロンビア 6.54
18位 オランダ 7.74 18位(94) ニカラグア 6.42
19位 台湾 7.71 19位(104) エクアドル 6.14
20位 エストニア 7.67 20位(106) ボリビア 6.11
27位 ポルトガル 7.59 21位(109) ベリーズ 6.00
30位 スペイン 7.54 22位(128) ハイチ 5.80
32位 韓国 7.52 23位(136) ガイアナ 5.60
65位 タイ 6.94 24位(141) スリナム 5.46
84位 インド 6.58 25位(159) アルゼンチン 4.55
104位 中国 6.14 26位(165) ベネズエラ 3.02

注:( )内は世界ランキング

「ラテンアメリカ諸国の順位と得点」

では、ラテンアメリカ・カリブ諸国の経済自由度ランキングと得点を見てみよう。表1の「2022年の世界経済自由度ランキング」、表2の「2022年の世界経済自由度ランキングから見たラテンアメリカ諸国の項目別得点」、表3の「世界経済自由度ランキングにおけるラテンアメリカ諸国の順位と得点の推移」をみると様々なことが判明する。

まず調査対象国165か国の内、上位50位以内に入っている国は、パナマ、コスタリカ、チリ、グアテマラ、ペルー、ドミニカ共和国、ジャマイカの7ヶ国である。反対に下位に甘んじているのは、ベネズエラの最下位の165位、アルゼンチンの158位でカリブ海諸国も低位である。

昨年度のレポートと同様な手法で、調査対象国165ヶ国を便宜上、上位に位置する国(1位~55位)、中位に位置する国(56位~110位)、下位に位置する国(111位~165位)に便宜上わけてみよう。「総合点」及び「政府の規模」「法制度と財産権」「通貨の健全性」「国際貿易の自由度」「規制」の5つの項目に分類したものが、表4から表8である。

「総合点」でみると、上位国は、パナマ、コスタリカ、チリ、グアテマラ、ペルー、ドミニカ共和国、ジャマイカの7ヶ国(昨年度6ヶ国)、中位国は、ウルグアイ、エルサルバドル、パラグアイ、メキシコ、ホンジュラス、バルバドス、バハマ、トリニダードT、ブラジル、コロンビア、ニカラグア、エクアドル、ボリビア、ベリーズの14ヶ国(11ヶ国)、下位国は、ハイチ、ガイアナ、スリナム、アルゼンチン、ベネズエラの4ヶ国(7ヶ国)となっており、昨年度に比較し、総じて上昇していることがわかる。

「政府の規模」はあまり知られていないが、表2を見てもラテンアメリカ・カリブ諸国は、世界でも最も進んでいる地域であると言えよう。政府の規模の小ささでは、グアテマラが世界1位、ホンジュラスが2位、バハマ3位、ハイチ8位、ドミニカ共和国が10位、ベスト10の中に5ヶ国(昨年度5ヶ国)も入っている。上位国は14ヶ国(14ヶ国)、中位国は8ヶ国(8ヶ国)、下位国は4ヶ国(3ヶ国)となっていることは注目に値する。

「法的制度・財産権」については、ラテンアメリカ・カリブ諸国の弱点で、上位国は、コスタリカ、チリ、ウルグアイの3ヶ国(3ヶ国)のみで、中位国はペルー、ブラジル、アコロンビア等12ヶ国(14ヶ国)、下位国はメキシコ等11か国(8ヶ国)となっている。

「通貨の健全性」では、上位国は10ヶ国(9ヶ国)、中位国は9ヶ国(9ヶ国)、下位国は7ヶ国(7ヶ国)となっている。上位国の内、ボリビア、パナマはベスト10内に入っており、加えてベスト30までには、コスタリカ、グアテマラ、エルサルバドルがランクインしている。中位国にはブラジル、ウルグアイ、メキシコ等が入っている。下位国は、経済の低迷が続くアルゼンチン、ベネズエラやカリブ海諸国が入っている。

「国際貿易の自由度」では、上位国が7ヶ国(7ヶ国)、中位国が13ヶ国(10ヶ国)、下位国が6ヶ国(8ヶ国)となっている。上位国にはFTAやEPAに熱心な国であるパナマ、チリ、ペルー,メキシコ等やコスタリカを筆頭にグアテマラ、コスタリカの中米諸国が含まれる。ブラジルやコロンビアは中位国で、ベネズエラやアルゼンチンは下位国に位置付けられている。

「規制」の分野については、ラテンアメリカ・カリブ諸国の弱点で、上位国4ヶ国(4ヶ国)、中位国14ヶ国(10ヶ国)、下位国8ヶ国(11ヶ国)となっている。上位国はジャマイカ,バハマ、ペルー、ベリーズ,であるが、ペルーを除くと残りの3ヶ国はカリブ諸国である。コスタリカ、チリ、ウルグアイは中位国、ブラジル、アルゼンチンは下位国に甘んじている。

表2 2022年の世界経済自由度ランキングから見たラテンアメリカ諸国の項目別得点 

国名 政府の規模 法的制度

財産権

通貨の

健全性

国際貿易の自由度 規制
パナマ 23* 7.67(29) 5.81(57) 9.08(8) 8.87(14) 6.68(73)
コスタリカ 26 7.58(32) 6.67(40) 8.81(20) 8.25(49) 6.71(69)
チリ 39 7.20(52) 6.81(33) 8.11(62) 8.56(31) 6.58(69)
グアテマラ 39 9.06(1) 4.34(114) 8.81(22) 8.37(44) 6.69(71)
ペルー 48 7.71(26) 5.14(79) 8.52(44) 8.48(37) 7.21(39)
ドミニカ共和国 49 8.68(10) 5.16(77) 8.42(50) 8.16(51) 6.17(101)
ジャマイカ 49 7.98(22) 5.72(60) 8.04(69) 7.19(83) 7.65(19)
ウルグアイ 57 6.45(92) 5.83(55) 8.16(61) 7.99(59) 6.78(65)
エルサルバドル 59 8.44(13) 3.93(125) 8.71(30) 7.98(60) 6.00(118)
パラグアイ 62 8.09(17) 4.35(113) 8.45(47) 7.40(74) 6.62(80)
メキシコ 65 8.28(16) 4.32(116) 7.47(89) 8.10(55) 6.53(84)
ホンジュラス 67 8.84(2) 3.95(124) 8.33(54) 7.06(93) 6.44(90)
バルバドス 75 7.32(46) 5.80(58) 7.88(76) 6.74(105) 6.28(90)
バハマ 81 8.82(3) 5.40(68) 6.08(131) 5.63(145) 7.34(30)
トリニダードT 83 6.78(74) 5.08(82) 8.11(63) 6.90(99) 6.34(91)
ブラジル 85 6.63(81) 5.20(74) 8.17(60) 7.40(75) 5.41(137)
コロンビア 86 7.02(62) 4.96(84) 6.91(108) 7.12(88) 6.68(72)
ニカラグア 94 6.30(105) 3.43(139) 8.55(41) 7.90(62) 5.93(119)
エクアドル 104 6.56(85) 4.56(102) 6.53(117) 6.64(103) 6.20(98)
ボリビア 106 5.95(124) 3.92(126) 9.41(4) 6.45(118) 4.80(149)
ベリーズ 109 6.23(108) 3.95(123) 6.17(129) 6.57(114) 7.08(47)
ハイチ 128 8.73(8) 1.94(164) 4.90(150) 7.56(70) 5.85(123)
ガイアナ 136 3.87(164) 4.79(93) 6.30(124) 6.40(120) 6.63(78)
スリナム 141 6.69(76) 4.28(117) 3.70(158) 6.63(109) 6.01(116)
アルゼンチン 159 6.22(111) 4.95(85) 2.55(162) 4.22(155) 4.80(148)
ベネズエラ 165 4.50(161) 2.29(159) 0.74(165) 5.03(152) 2.54(165)
日本 5.85(130) 7.90(19) 9.55(1) 8.50(35) 7.93(14)
スペイン 6.05(119) 7.35(27) 8.42(51) 8.67(28) 7.19(41)

注:*世界ランキング、( )内それぞれの項目の世界ランキング

「順位の推移をみる」

表3「世界経済自由度ランキング」におけるラテンアメリカ諸国の順位と得点の推移 は、2021年時、2010年時、2015年時と2020年時の4時点でのランクと最新の2022年時のランクを示している。表4は、各年時のランクと最新年のランクがどのように変化したかを示した表である。

22年前の2000年と2022年の比較でみると、ランクが上昇した国はわずか4ヶ国に過ぎない。反対にランク下落国は、22ヶ国にも達する。とりわけ順位が急落したのはアルゼンチンで40位から159位と119位というランクダウンである。50位以上の楽を落とした国はほかにもガイアナ、ベネズエラ、ハイチの3ヶ国である。

12年前の2010年と2022年の比較でみると、ランク上昇国は8か国で、反対にランクを下げた国数は、18ヶ国である。

7年前の2015年と2022年を比べてみると、ランクを上昇させた国数は、8か国で、下落した国数は、18ヶ国となっている。

前年の2021年と最新於2022年を比べると、上昇した国数は17ヶ国、下落した国数は、8ヶ国で、変化のなかった国は1ヶ国とここにきて改善の兆候が見られる。

表3「世界経済自由度ランキング」におけるラテンアメリカ諸国の順位と得点の推移

国名 2000年 2010年 2015年 2020年 2021年 2022年
パナマ 7.72(26) 7.64(33) 7.84(28) 7.53(38) 7.51(39) 7.62(23)
コスタリカ 7.72(26) 7.41(42) 7.73(35) 7.61(31) 7.76(21) 7.60(26)
チリ 7.81(24) 8.17(7) 8.10(14) 7.73(24) 7.66(30) 7.45(39)
グアテマラ 6.82(54) 7.36(46) 7.75(33) 7.55(36) 7.50(40) 7.45(39)
ペルー 7.39(34) 7.75(28) 7.70(37) 7.58(33) 7.52(37) 7.41(48)
ドミニカ共和国 6.59(67) 7.36(46) 7.48(48) 7.32(51) 7.30(51) 7.32(49)
ジャマイカ 7.51(31) 7.17(54) 7.67(38) 7.36(48) 7.46(43) 7.32(49)
ウルグアイ 7.12(41) 7.41(42) 7.23(59) 7.05(65) 7.06(65) 7.04(57)
エルサルバドル 7.82(23) 7.47(39) 7.35(54) 7.16(59) 7.11(62) 7.01(59)
パラグアイ 6.98(46) 7.03(61) 7.08(66) 7.02(67) 7.02(68) 6.98(62)
メキシコ 6.66(62) 6.94(68) 7.16(63) 7.10(61) 7.02(68) 6.94(65)
ホンジュラス 6.65(63) 7.19(52) 7.24(58) 6.97(69) 6.97(71) 6.92(67)
バルバドス 6.62(65) 6.43(98) 6.60(93) 6.96(70) 6.94(72) 6.81(75)
バハマ 6.89(51) 7.25(50) 7.23(59) 6.61(89) 6.55(93) 6.65(81)
トリニダード 7.21(37) 6.87(72) 6.78(87) 6.90(74) 6.63(85) 6.64(83)
ブラジル 5.78(95) 6.63(88) 6.33(106) 6.47(96) 6.58(90) 6.58(85)
コロンビア 6.06(82) 6.70(81) 6.68(90) 6.53(92) 6.60(89) 6.54(86)
ニカラグア 6.73(59) 6.95(67) 6.93(77) 6.58(90) 6.52(95) 6.42(94)
エクアドル 5.91(88) 6.21(106) 6.40(101) 6.39(103) 6.46(96) 6.14(104)
ボリビア 6.72(61) 6.24(105) 6.02(123) 6.04(120) 6.08(117) 6.11(106)
ベリーズ 5.69(97) 6.14(112) 6.29(111) 5.92(128) 5.91(126) 6.00(109)
ハイチ 6.45(72) 6.17(108) 6.14(104) 6.41(102) 6.15(114) 5.80(128)
ガイアナ 6.28(76) 6.27(103) 6.27(113) 5.66(140) 5.43(146) 5.60(136)
スリナム NA 6.35(101) 6.33(106)) 6.12(115) 5.52(142) 5.46(141)
アルゼンチン 7.13(40) 5.86(123) 5.30(146) 4.72(159) 4.77(158) 4.55(159)
ベネズエラ 5.52(107) 3.54(153) 2.77(162) 2.96(165) 3.01(165) 3.02(165)
日本 8.07(17) 7.85(20) 7.90(27) 7.84(14) 7.79(20) 7.90(11)
スペイン 7.98(20) 7.74(28) 7.81(30) 7.57(34) 7.52(37) 7.54(30)

表4 過去と最新年(2022年)の順位の騰落

  ランク上昇国 変化なし ランク下落国
2000年と22年の比較 ドミニカ共和国(+18),グアテマラ(+15),ブラジル(+10),パナマ(+3)

4ヶ国

コスタリカ 1ヶ国 アルゼンチン(-119),ガイアナ(-60),ベネズエラ(-58), ハイチ(-56)、トリニダードT(-46), ボリビア(-45),バハマ(-42), ニカラグア(-40),スリナム(-40)、エルサルバドル(-36),バハマ(-30)、ジャマイカ(-18), ウルグアイ(-16),パラグアイ(-16), エクアドル(-16), ,チリ(-15)、ペルー(-14)、ベリーズ(-12),バルバドス(-10),コロンビア(-4)、ホンジュラス(-4),メキシコ(-3), 22ヶ国
2010年と22年の比較 バルバドス(+23),パナマ(-10)、グアテマラ(+7)、ジャマイカ (+5),メキシコ(3)、ブラジル(+3)、ベリーズ(+3)、

エクアドル(+2),

8ヶ国

 

なし

 

アルゼンチン(-36), ガイアナ(-33), チリ(-32),バハマ(-31),スリナム(-30),ニカラグア(-27)、ペルー(-20)、エルサルバドル(-20), ハイチ(-20), コスタリカ(-16)ウルグアイ(-15),ホンジュラス(-15),ベネズエラ(-13),トリニダードT(-11), コロンビア(-5), ミニカ共和国(-3)、ボリビア(-1),パラグアイ(-1), 18ヶ国
2015年と22年の比較 バルバドス(-18),ブラジル(+21),パナマ(+5)、トリニダードT(+4),コロンビア(+4),パラグアイ(+4)、ウルグアイ(+2)、ベリーズ(+1)8ヶ国 なし スリナム(-35), チリ(-25), ハイチ(-24),バハマ(-22),ガイアナ(-23),ニカラグア(-17),ボリビア(-17)、アルゼンチン(-13)、ペルー(-11), ジャマイカ(-11),コスタリカ(-9)、ホンジュラス(-9))、グアテマラ(-6),エルサルバドル(–5),ベネズエラ(-3),エクアドル(-3)、メキシコ(-2),ドミニカ共和国(-1), 18ヶ国
2021年と最新22年の比較 ベリーズ(+17),パナマ(+16)、バハマ(+12)、ボリビア(+11)、ガイアナ(+10)、ウルグアイ(+8)、パラグアイ(+6)、ブラジル(+5)、ホンジュラス(+4)、

メキシコ(+3)、コロンビア(+3)、エルサルバドル(+3)、ドミニカ共和国(+2)、トリニダード(+2)、グアテマラ(+)、ニカラグア(+1)、スリナム(+1)17ヶ国

ベネズエラ ハイチ(-14), ぺルー(-11),チリ(-9), エクアドル(-8)、コスタリカ(-5)ジャマイカ(-6),バルバドス(-3)、アルゼンチン(-1)

8ヶ国

「参考資料」

基準となる5つの項目につては、上述したが、それぞれのエリアの項目について紹介する。

Area 1  Size of Government   エリア1 政府の規模

A Government consumption    A 政府消費

B Transfers and subsidies     B 送金と補助金

C Government investment    C 政府投資

D Top marginal tax rate      D 最高限界税率

E  State ownership of assets   E 資産の国家所有

Area  2 Legal System and Property Rights  エリア2 法制度と財産権

A Judicial independence            A 司法の独立

B Impartial courts                  B 公正な裁判所

C Property rights                  C 財産権

D Military interference             D 軍による干渉

E Integrity of the legal system    E 法体系の完全性

F Contracts            F 契約

G Real property          G 不動産

H Police and crime         H 警察と犯罪

Area 3 Sound Money        エリア3 通貨の健全性

A Money growth            A マネー成長率

B Standard deviation of inflation     B インフレ率の標準偏差

C Inflation: most recent year      C インフレ率:直近1年

D Foreign currency bank accounts    D 外貨建て銀行口座

Area 4 Freedom to Trade Internationally  エリア4 国際貿易の自由

A Tariffs                    A 関税

B Regulatory trade barriers           B 規制貿易障壁

C Black-market exchange rates         C 闇為替レート

D Controls of the movement of capital and people  D 資本と人の移動の規制

Area 5  Regulation       エリア5 規制

A Credit market regulation     A 信用市場規制

B Labor market regulation     B 労働市場規制

C Business regulation       C ビジネス規制

D Freedom to compete       D 競争の自由

以 上