ドキュメンタリー映画『セノーテ』(9/19公開) - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

ドキュメンタリー映画『セノーテ』(9/19公開)


英題:Cenote
監督・撮影・編集:小田香
ナレーション:アラセリ・デル・ロサリオ・チュリム・トゥム、フォアン・デ・ラ・ロサ・ミンバイ
日本、メキシコ/2019年/マヤ語、スペイン語/75分
配給・宣伝:スリーピン
6月20日より新宿K’sシネマほか全国順次ロードショー予定
http://aragane-film.info/cenote/

メキシコ、ユカタン半島北部に点在する、セノーテと呼ばれる洞窟内の泉。セノーテはかつてマヤ文明の時代、唯一の水源であり雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐって交錯する、人々の過去と現在の記憶。そこに流れるのは「精霊の声」、「マヤ演劇のセリフテキスト」など、マヤの人たちによって伝えられてきた言葉の数々。カメラは水中と地上を浮遊し、光と闇の魅惑の映像に遠い記憶がこだまする。

小田監督はいまもこの地に住む人々にも取材し、集団的記憶や原風景を映像として立ち上げようと試みた。小田監督はセノーテの水中撮影のため、ダイビングを学んで8mmフィルムカメラ、iphoneなどを駆使し、これまで誰も見たことのない世界を映しとっている。

前作『鉱 ARAGANE』(2015年)ではボスニア・ヘルツェゴビナのブレザ炭鉱に赴き、坑夫たちを密着取材して高い評価を得た小田監督の最新作。小田香監督は新たに設立された第1回大島渚賞を受賞している。