上智大学公開講座 ラテンアメリカ・レクチャーシリーズ② 第2回「黒人運動家にとってのブラジル―20世紀前半の黒人新聞を中心に―」 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

上智大学公開講座 ラテンアメリカ・レクチャーシリーズ② 第2回「黒人運動家にとってのブラジル―20世紀前半の黒人新聞を中心に―」


日時:
2015年10月22日 @ 17:00 – 19:00 Asia/Tokyo タイムゾーン
2015-10-22T17:00:00+09:00
2015-10-22T19:00:00+09:00
場所:
上智大学四谷キャンパス・中央図書館8階L-821会議室

【日時】10月22日(木)17:00 – 19:00 上智大学四谷キャンパス・中央図書館8階L-821会議室
【会場】上智大学四谷キャンパス・中央図書館8階L-821会議室
【講師】 矢澤達宏(上智大学外国語学部教授・イベロアメリカ研究所所員)

 ブラジルは植民地開発にともない大量のアフリカ人を奴隷として導入し、独立以後も国民の半数以上が混血を含むアフリカ系の人々で占められてきました。それゆえ「ブラジル(人)とは何か」を問うとき、黒人の存在を抜きには考えられません。実際、植民地期よりブラジルは「人種の天国」、すなわち人種偏見など存在せず、異人種間の融和が実現している地であるとしばしば語られてきました。しかし実際には、奴隷制が廃止された後も、黒人は白人とのあいだに明白な経済的格差を抱え、人種偏見・差別にもさらされてきたのです。ブラジルについて流布していたイメージと、黒人が現実に日々体験していた実態とのギャップを前に、黒人運動家はどのようにとらえ、どう発信したのでしょうか。
 20世紀前半に発行された黒人新聞の紙面から、この問いについて考えてみたいと思います。

【参加費】無料/予約不要
【問い合わせ先】上智大学イベロアメリカ研究所 ibero@sophia.ac.jp