ドキュメンタリー映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』4/29公開
原題:BOTERO
監督ドン・ミラー
2018年/カナダ/英語・スペイン語/82分/
https://www.botero-movie.com/
4/29(金・祝)よりル・シネマほかでロードショー
世界で最も有名な存命の芸術家、フェルナンド・ボテロ。人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛される”南米のピカソ”だ。90歳のマエストロは現在も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出し続けている。本作では、幼い頃に父を失った貧しい少年が、闘牛学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する”ボテリズム”に目覚め、《12歳のモナ・リザ》のMoMA展示で一躍注目を浴びアート界の頂点へとたどり着いた軌跡を追いかける。
一方でコロンビア出身という出自で差別され、ポップアートや抽象表現主義全盛期に具象画を描く頑なさを批判されたことも。そして、愛息の死、自身の利き手の一部を失う悲劇など、精神的にも肉体的にも作家生命が危ぶまれた衝撃の過去が明かされる―。
【再放送】古代マヤ大発掘
NHK BSプレミアム 5月3日(火) 17:22〜18:10
密林に埋もれた古代マヤ文明。鉄器を使わずに巨大な石造りの神殿を建造し、太陽の動きに合わせて建物を配置するなど高度な技術力を有していた。しかし、今から1000年以上前に突如文明は衰退、都市はジャングルへと埋もれていった。なぜ文明は衰退したのか?その謎に迫る大発掘調査が日本人研究者によって始まった。鍵は、王とともに埋葬された可能性があるヒスイのマスクにあるという。王墓発掘の最前線に密着する。
現代ブラジル文学の代表作『乾いた人びと』(映画『乾いた人生』原作)邦訳出版記念上映会
『乾いた人生』(ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品)特別上映とシンポジウム
■日時:5月19日(木)
16:00 『乾いた人生』(105分)
18:00 シンポジウム「20世紀のブラジル文学と映画―グラシリアーノ・ハーモスとネルソン・ペレイラ・ドス・サントスに焦点を当てて」
鈴木茂(歴史学者/ブラジル近現代史研究者)
岸和田仁(ジャーナリスト/「ブラジル文化賛歌 熱帯の多人種主義社会」著者)
タミス・シルベイラ(言語学・ポルトガル語教育論研究者)
19:30 『乾いた人生』(105分)
■会場:アテネ・フランセ文化センター
■本上映会のチケットをお持ちの方はシンポジウムにご参加いただけます。
■日本語字幕付き
■料金(入替制/先着順)
一般=1500円、学生/シニア=1200円、アテネ・フランセ文化センター会員=1000円
http://www.athenee.net/culturalcenter/
主催 映画美学校 アテネ・フランセ文化センター
ブラジル映画の新しい潮流「シネマ・ノーヴォ」の代表作ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品『乾いた人生』(1963)は、20世紀ブラジル文学の作家グラシリアーノ・ハーモス(ラモスとも表記/1892―1953)が1938年に書いた小説を原作としている。 本年、原作が『乾いた人びと』の邦題で水声社より翻訳出版された(高橋都彦訳)。 本企画は、『乾いた人生』の上映とシンポジウムにより、ブラジル映画史に残る傑作をブラジル文学史の視点から考察する試みである。
メキシコ映画『息子の面影』5/27(金)公開
原題:Sin senas particulares
監督:フェルナンダ・バラデス
キャスト:メルセデス・エルナンデス、ダビッド・イジェスカス、フアン・ヘスス・バレラ
https://musuko-no-omokage.jp/
ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで5月27日(金)より日本公開
2020年、ある1本の映画が世界を席巻した。メキシコ人監督が無名のキャストを起用して撮影したその作品が世界の目に触れると、2020年サンダンス国際映画祭で観客賞と審査員特別賞、さらにゴッサム・インディペンデント映画祭外国語映画賞、ロカルノ国際映画祭観客賞、サン・セバスチャン国際映画祭ホリゾンテス・ラティーノ部⾨最優秀作品など世界中の映画祭りで人々を魅了してきた。
メキシコ国境近くを舞台に出稼ぎのため家を出た息子が行方不明になり、その息子を探すため旅立った母、マグダレーナの旅路を描いた本作は荒涼としたメキシコの大地を美しく切り取りつつ、今なおメキシコに残る貧困問題をはじめとした問題を鋭く描き出している。メガホンを取ったフェルナンダ・バラデス監督をはじめ、ほぼ無名のキャストで作られた本作だったが、大手レビューサイトのロッテントマトでは99%フレッシュを記録、アメリカの大手映画メディアのスクリーンデイリーから“あらゆるレベルにおいて感動的に完成された映画”と評されるなど世界中の映画ファンから支持を集めている。世界中から称賛を浴びた本作がいよいよ日本でも公開される。
「世界古代文明の謎を探る」(62)インカの神話と世界観
詳細は下記の案内をご参照ください。
主 催 アストライアの会
協 力 日本ペルー協会他
ゲスト 松本亮三さん 東海大学名誉教授 比較文明学会副会長
日 時 令和4年5月28日(土)午後2時から5時
会 場 豊島区イケビズ第1会議室(5階)
道 順 池袋駅西口又は南口より消防署先き徒歩約9分
費 用 お茶代込み参加費二千円
備 考 画像を見ながらお話し。後半はゲストを交えたお茶会です。
連絡先 TEL049(258)3218 松原まで
アテネ・フランセシネマテーク 映画の授業
ブラジル映画『大地の時代』『監獄の記憶』上映
6月1日(水)
15:00 『大地の時代』(151分)
18:00 『監獄の記憶』(188分)
会場:アテネ・フランセ文化センター
■全作品日本語字幕
■先着順/各回入替制
■料金
1回券:一般=1200円、学生/シニア=1000円、アテネ・フランセ文化センター会員=800円
2回券:一般/シニア/学生/会員共通=1500円
詳細は下記をご覧ください。
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/lc/lc2022.html
大地の時代
A Idade da Terra
1980年/151分/DVD
監督:グラウベル・ローシャ
出演:マウリシオ・ド・バッレ ジェス・バラダン アントニオ・ビタンガ
ブラジルの過去と現在を往還する映像と音によるシンフォニー。夜明けの山並み、バイーアの祭りと海岸での歴史劇、リオのカーニヴァル・ダンス、政治状況の総括、ブラジリアの工事現場。人々のエネルギーが画面にみなぎる映像のパワー。「ブラジルの肖像の脇に置かれた私の肖像画」という言葉を遺したローシャの遺作。
監獄の記憶
Memórias do Cárcere
1984年/188分/35mm
監督:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス
出演:カルロス・ヴェレーザ グロリア・ピレス ジョフレ・ソアレス
ヴァルガス独裁政権による共産主義者弾圧の最中、政治犯として監獄に送られた作家ラモス(ハーモス)。彼がそこで見たものは、植民地主義の残滓と支配者による暴力、そして脆弱なエリートというブラジルの現実そのものだった。近代という時代の苦難と矛盾を背負って生きる作家の姿を大きなスケールで描いた映画による知識人論の最高峰。
プレミアムカフェ 選
遥かなるアルゼンチンタンゴ(2003年)
NHKBSプレミアム 6月2日(木) 午前9:00 ~ 午前10:54 (114分)
https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/schedule/
【出演】カルロス&アンヘレス,カルロス・ガルデル,マリア・グラーニャ,クアルテート2×4,ネストル・マルコーニ,ガスパル&ジセーラ,マジョラル&エルサ・マリア,ダニエル&アレハンドラ,ラウル・ラビエ,アストル・ピアソラ,ファンホ・ドミンゲス,バネッサ・キロス,クアルテート・デル・テルセル・ムンド
原題:NUEVO ORDEN
監督:ミシェル・フランコ
出演:ネイアン・ゴンサレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン
6月4日(土)より東京シアター・イメージフォーラムほかで公開
https://klockworx-v.com/neworder/
夢に見た結婚パーティー。マリアンにとって、その日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる…。
第77回ヴェネチア国際映画祭で審査員大賞など2冠を受賞しながらも、各国の映画祭で激しい賛否両論を巻き起こした本作。監督を務めたのは長編デビュー作から4作品連続でカンヌ国際映画祭に正式出品され、コンペティション部門での脚本賞を含む3冠に輝いてきたメキシコの俊英ミシェル・フランコ。ごく普通の人間の人生がふとしたきっかけで崩壊の危機に瀕していく様を冷徹な視線で描いてきた彼は言う。「我々の暮らすメキシコに限らず、世界は極限状態に追い込まれている。まるで日々ディストピアに近づいているようにね。そしてパンデミックによって事態が更に悪化したことで、期せずしてこの作品は時代に即したものになってしまったんだ」と。これは広がり続ける経済格差とそれがもたらす社会秩序の崩壊、今まさに我々が直面している危機的状況を描くディストピア・スリラーだ。
岩合光昭写真展 PANTANAL
パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原
開催期間:2022年6月4日(土)~7月10日(日)
場所:東京都写真美術館
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し翌平日休館)
料金:一般800円/学生640円/中高生・65歳以上400円
※詳細は下記をご覧下さい。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4319.html
南米大陸中央部に位置する世界最大級の熱帯湿地、パンタナール。大部分はブラジルに広がり、一部がボリビアとパラグアイにまたがります。そのスケールは日本の本州の広さに匹敵し、ブラジル側の大半が「パンタナール保全地域」として世界遺産に登録されています。そして雨季と乾季でドラマチックな変化を見せる この世界でも希有な大湿原は、多彩な野生動物が息づく世界屈指の生命の宝庫とも呼ばれています。 本展は、世界的に著名な動物写真家・岩合光昭が、このパンタナールで撮影取材した作品による、野生動物 ドキュメンタリー写真展です。多種多様な生き物たちの生態をご覧ください。
日本ラテンアメリカ学会大会プログラムの一環として、上智大学グローバル・コンサーン研究所(上智大学IGC)と同志社大学ラテンアメリカ研究センターとの共催で開催されますのでご案内申し上げます。
事前登録制ですが、一般に公開されますので、脱開発論やトランジション論にご関心のある皆さまにご参加いただければ幸いです。(上智大学IGC 幡谷則子)
【オンライン・トークセッションのご案内】
Arturo Escobarさんは、ラテンアメリカ/北米での脱開発論の第一人者で、近年では多元的世界のデザイン論でも積極的に発信しています。
オンラインでお話しいただける大変貴重な機会です。このたび主著の翻訳(北野収訳)も刊行されました。
本イベントは日本ラテンアメリカ学会第43回定期大会プログラムの一環として開催されますが、外部公開特別企画ですので、以下のURLから事前登録されることで視聴可能です。 是非奮ってご参加ください。
Special Talk Session with Prof. Arturo Escobar
‘Encountering Development’ Revisited: In Search of Pluriversal Transitions
「『開発との遭遇』を再考する―多元的トランジションを求めて」
Date and time: Saturday 4th June, 2022 10: 00~12: 00A.M. (JST) Zoom Online
日時:2022年6月4日, 10時~12時(日本時間)Zoom オンライン
Language: English (Interpretation not available) 言語:英語 / 通訳なし
事前登録を以下のURLよりお願いします。(申し込み締切2022年6月3日(金)15:00)
Advance registration is requested by the following URL (Registration will be closed on 3rd June, at 15:00)
https://sophia-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tJAvd-qorTosH9PV5NmZPRTMSUmDOGmQRLxJ
Guest speaker: Prof. A. Escobar (Professor Emeritus of Anthropology at the University of North Carolina, Chapel Hill)
Discussant: Prof. Yoshihiro Nakano (Rikkyo University)
Translator’s comment: Prof. Shu Kitano (Dokkyo University)
【概要】
The modernist project of development after the Second World War imposed a onesided view of the world, reducing diverse cultural realities to an abstract market principle and thus causing loss of cultural autonomy, environmental destruction, climate change and social exclusion. Encountering Development (1995), arguably Arturo Escobar’s most influential book, provides systematic analysis of development discourses and governmentality in Latin America and explores a new era of ‘post development’ that can be gleaned from pluriversal local practices. 25 years after its first appearance in English, the Japanese edition was finally published thanks to Shu Kitano’s translation. As the era of pandemic accelerates multiple socio-economic crises, this book opens a space of critical reflections on modernity, development, and globalization.
This special talk session invites Dr. Arturo Escobar to present the main argument of the book. The session also discusses the meaning of life, development, and happiness in the time of the pandemic, reflecting the situations of Colombia, US, Europe or Japan.
共催:同志社大学ラテンアメリカ研究所 (Latin American Studies Center) ,
上智大学グローバル・コンサーン研究所 (Institute of Global Concern:IGC)
This session is part of the program of the 43th Annual Congress of AJEL(Asociación Japonesa de Estudios Latinoamericanos, AJEL), co-sponsored by Latin American Studies Center (Doshisha University) and IGC(Sophia University).
お問合せ先:For query, please contact IGC: i-glocon@sophia.ac.jp
来日ツアー「アルフレッド・ロドリゲス・トリオ
presented by クインシー・ジョーンズ・プロダクションズ」
日時:6月13日(月)~15日(水)
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
場所:ブルーノート東京
※6.15 wed. 2ndショウのみインターネット配信(有料)実施予定
料金:
[会場でのご観覧]¥8,000(税込)~
[配信でのご観覧]※6.15 wed. 2ndショウのみ 一般:¥3,000(税込)
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/alfredo-rodriguez/
※その他の日程 6月12日【群馬 高崎】 高崎芸術劇場 スタジオシアター
ポピュラー・ミュージック史に輝く名プロデューサー、クインシー・ジョーンズが惚れ込んだ天才として知られるキューバ出身のピアニスト、アルフレッド・ロドリゲスが3年ぶりに来日公演を行う。スイスのモントルー・ジャズフェスでクインシーの目に留まり、2012年にワールド・デビュー。雄大で独創的なピアノで一躍人気アーティストの仲間入りを果たし、リチャード・ボナ、ペドリート・マルティネスといったジャンルを超えたトップ・アーティストたちとの共演も話題に。今回の公演には盟友マイケル・オリヴェラと、NYを拠点にNow vs Nowなどで活躍する鬼才ベーシスト、パナギオティス・アンドレウが帯同。コロナ禍も精力的に発信し続けてきた彼のようやく実現するライヴ・ステージ。
ペルー映画『マタインディオス、聖なる村』6/18(土)公開
原題:Mataindios
監督:オスカル・サンチェス・サルダニャ、ロベルト・フルカ・モッタ
出演:カルロス・ソラノ、ナタリー・アウレス、グリセリオ・レイノソ
2018年/ペルー/77分/配給:ブエナワイカ
6月18日(土)より東京シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開
https://www.buenawayka.info/mataindios
ペルー、山岳部のある集落。家族を失った悲しみを終わらせるために、村人4人が村の守護聖人・サンティアゴを称える祭礼を計画する。その祭礼は、守護聖人を満足させるために、完璧なものでなければならない。家族を失い、嘆き悲しむ苦痛からの解放を聖人に祈るのだった。祭礼の準備は順調に進むのだが、予期せぬ出来事によって、自身の信仰と、守護聖人による庇護の力に疑問をいだいていく…。
監督と脚本は、本作が初長編作品となるオスカル・サンチェス・サルダニャ監督とロベルト・フルカ・モッタ監督。2016年、ペルー文化庁が管轄するDAFO(Direcciíon Audiovisuali,la Fonografía y los Nuevos Medios)シネ・レヒオナル映画コンクールに入賞。第22回リマ映画祭に出品され、2018年のベストペルー映画に選ばれた。ペルーの映画界を牽引する映画運動のシネ・レヒオナル(地域映画)が日本初公開。