メキシコ映画『母の聖戦』1/20(金)公開
原題:La Civil
監督:テオドラ・アナ・ミハイ
キャスト:アルセリア・ラミレス、アルバロ・ゲレロ、アジェレン・ムソ、ホルヘ・A・ヒメネス
上映時間:135分 / 製作:2021年(ベルギー=ルーマニア=メキシコ)
1月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかで全国公開
(C) MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA
FILMS&TEOREMA
メキシコ北部の町で暮らすシングルマザー、シエロのひとり娘である十代の少女ラウラが犯罪組織に誘拐された。冷酷な脅迫者の要求に従い、20万ペソの身代金を支払っても、ラウラは帰ってこない。警察に相談しても相手にしてもらえないシエロは、自力で娘を取り戻すことを胸に誓い、犯罪組織の調査に乗り出す。そのさなか、軍のパトロール部隊を率いるラマルケ中尉と協力関係を結び、組織に関する情報を提供したシエロは、誘拐ビジネスの闇の血生臭い実態を目の当たりにしていく。人生観が一変するほどのおぞましい経験に打ち震えながらも、行方知れずの最愛の娘を捜し続けるシエロは、いかなる真実をたぐり寄せるのか……。
年間約6万件(推定)の誘拐事件が発生するメキシコを舞台に描かれた、このセンセーショナルにして骨太な社会派ドラマは、決して裕福ではない庶民が犯罪組織に搾取され、警察にも取り合ってもらえない非情な現実を描き出す。全編にわたって主人公シエロの視点でストーリーが展開し、観る者を誘拐ビジネスの闇の奥深くへと誘い、この世のものとは思えない理不尽な暴力が渦巻く光景を目撃させていく。入念なリサーチが重ねられた、リアリスティックな眼差しに貫かれた映像世界の強度に息をのまずにいられない。母の深い愛情と強い怒りを描いた衝撃作であり、並外れた緊迫感がみなぎるクライム・スリラーが誕生した。
製作陣にはジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督、クリスティアン・ムンジウ監督、ミシェル・フランコ監督が名を連ね、ルーマニア出身のテオドラ・アナ・ミハイが長編劇映画初メガホンをとった。2021年の第34回東京国際映画祭コンペティション部門では「市民」のタイトルで上映され、審査員特別賞を受賞している。
ブラジル映画『ピンク・クラウド』1/27(金)公開
原題:A Nuvem rosa
監督:イウリ・ジェルバーゼ
出演:ヘナタ・ジ・レリス、エドゥアルド・メンドンサ
2020年・ブラジル・103分
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。
https://senlisfilms.jp/pinkcloud/
一夜の関係をともにしているジョヴァナとヤーゴを襲ったけたたましい警報。突如として発生した毒性を持った正体不明のピンクの雲が現れ、それに触れると10秒間で死に至るとニュースが報じている。2人は窓を閉め切って高層アパートに引きこもり、長くて数週間で終わるであろうロックダウン生活に入る。
月日が流れ、この生活が終わらないことを誰もが悟り始めたころ、見知らぬ他人であったジョヴァナとヤーゴは現実的な役割を果たすことを迫られる。父親になることを望むヤーゴに反対するジョヴァナだったが、やがて男の子・リノが生まれる。パンデミック以前の生活を知らないリノは、家の中という狭い世界で何不自由なく暮らしており、父となったヤーゴも新しい生活に適応している。しかしジョヴァナの中で生じた歪みは次第に大きくなっていく…。
2021年のサンダンス映画祭でイウリ・ジェルバーゼ監督のデビュー長編は予期せぬかたちで脚光を浴びた。2017年に脚本が書かれ、2019年に撮影された本作は、当初SFとして構想されていたにもかかわらず、 世界的なパンデミックで一変した現実と重なった。
慣れ親しんだ日常を剥奪され、望まぬ非日常が日常になりかわろうとするとき、人間は何を求めて何を選択するのか。雲はかたちを変えながら、まるで鏡のように見つめる者の心を照らしかえす。
メキシコ文化フェア
日時:2月4日(土)10:30-16:00
会場:千代田区内幸町ホール
入場無料
メキシコと日本の外交樹立135周年記念イベント『メキシコ文化フェア』では、ルチャドールのウルティモ・ドラゴン氏によるトークショー含め、メキシコ文化を体感できる様々な催しが開催されます。
詳細は下記をご覧ください。
ラテンアメリカ探訪 第184回例会「アンデスのコカ、パンパのマテ:南米原産の嗜好品から広がる世界」(オンライン)
日時:2023年2月27日(月) 開場午後6時50分 開会7時(終了9時過ぎ)
Zoomによるオンラインイベント
話者:井垣昌
参加費=500円
詳細は下記をご覧ください。
https://tambo-latino184.peatix.com/
南米原産のコカとマテの葉は、それぞれアンデス地方とパンパ地方の先住民により嗜まれてきましたが、互いに似て非なる歴史を歩んできました。コカの葉は、アンデス地方の信仰、医療、社会的紐帯や伝統行事の必需品とされています。また欧米では、「強壮薬の王、王の強壮薬」、万人の万能薬を象徴するものとして大流行した背景があります。マテの葉は、パンパ地方の伝統的なお茶として親しまれています。イエズス会やガウチョが普及に関わった歴史があり、日本では、「太陽のマテ茶」により飲むサラダとして認知度が高まりました。今回は、これら2つの嗜好品の現地での素顔に触れるとともに、欧米や日本との関わりについても見ていきます。
講演会『本と銃弾、メキシコ北部文学における暴力の諸相』
日時:3月3日(金)18:00-
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京及びオンライン
言語:スペイン語(日本語の同時通訳あり)
入場料無料、要予約
※詳細は下記をご覧ください。
https://libro-balas.peatix.com/view
講演者:ダビー・トスカーナ、エドゥアルド・アントニオ・パラ
司会:仁平ふくみ
メキシコ北部は、メキシコの中心部や南部とも、また隣国アメリカとも人種的、地理的、経済的、政治的要因から異なり、独自文化を持つ土地です。そこでは3,200kmに亘る国境に接することから活発な商取引が行われる中、その隙間を突いて生じるぞんざいな武器の製造販売や人やモノの不法な往来により、様々なタイプの暴力や犯罪が引き起こされています。そして、それらが社会構造にひずみを生み、マイノリティやジェンダーにおける構造的差別をもたらしています。
文学作品において表現されてきた、それらが織りなす複雑な諸相とそのメカニズムについて、作家ふたりの対話から考えます。
本講演会はメキシコ大使館及びインスティトゥト・セルバンテス東京協力で開催されます。
国際女性デー記念ドキュメンタリー上映『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』
日時:3月8日(水)18:00-
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京
*上映後写真展『フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ』 オープニング開催
※予約・詳細は下記をご覧ください。
https://expo-frida-diego.peatix.com
小谷忠典監督
2015年、日本、89分、日本語・スペイン語・英語・フランス語(日本語字幕付)
3月8日国際女性デーを記念してインスティトゥト・セルバンテス東京及び在日メキシコ大使館は、ドキュメンタリー「フリーダ カーロの遺品 石内都、織るように」を上映します。
メキシコを代表する女性画家、フリーダ・カーロ。シュルレアリズムの画家として世界的でも評価されただけでなく、ひとりの女性として力強く生きたその人生は、現在も多くの人々の共感を呼んでいます。
死後50年を経て、封印を解かれたフリーダの遺品の撮影依頼を受けたのは世界的写真家、石内都。フリーダのアイデンティティを支えた伝統衣装、身体の痛みを想起させるコルセット、膨大な数の遺品は喜びや誇り、痛みや記憶をも内包しているように見えます。
生きることそのものを描き続けた画家フリーダ・カーロ。彼女の遺品を見つめ、撮影した写真には何が写ったのでしょうか。
回顧写真展「フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ」オープニングのプロローグとして、私たちはメキシコ文化における死への眼差しをもって、類まれな才能を開花させたひとりの女性の人生を祝いましょう。
回顧写真展『フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ』
会期:2023年3月9日(木)- 4月15日(土)
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京2Fギャラリー
入場料無料、予約不要
ギャラリー開館時間:
月 10:00 – 17:00 / 火・水・木 10:00 – 20:00 / 金 10:00 – 18:45 /土 10:00-17:30 / 日曜日休館
*開館時間は変更になる場合がございます。お越しになる前に今一度日程・お時間をご確認ください。
詳細は下記をご覧ください。
https://expo-frida-diego.peatix.com/view
メキシコが生んだ20世紀で最も影響力のある芸術家カップル、フリーダ・カーロとディエゴ・リベラのヒストリーを写真でたどる展覧会を開催されます。
ディエゴ・リベラ・フリーダ・カーロ家所有の写真の数々は、フリーダ・カーロとディエゴ・リベラの、生涯における重要な瞬間を捉えています。家庭内のトラブル、出会いと別れ、ディエゴとの二度目の結婚、政治的な使命、またメキシコ壁画運動のダビッド・アルファロ・シケイロスやホセ・クレメンテ・オロスコとの関係、そして当時の芸術界との不和などが写真に浮き彫りになります。フリーダの父であり写真家のギジェルモ・カーロ、そして友人ギジェルモ・サモラを含む、フリーダとディエゴ双方の友人写真家による60作品を展示します。
展覧会「ラテンアメリカの民衆芸術」
3月9日(木)~5月30日(火)
会場 国立民族学博物館 特別展示館
大阪府吹田市千里万博公園10-1
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 水曜日
観覧料 一般880円(600円)、大学生450円(250円)、高校生以下無料
https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/37894
あふれる色とはじける形、ラテンアメリカの民衆芸術の展覧会です。ラテンアメリカでは、民衆のつくる洗練された手工芸品を民衆芸術(スペイン語でArte Popular=アルテ・ポプラル)とよびます。北はメキシコから南はアルゼンチンまで、古代文明の遺物から現代のアート・コレクティブの作品まで、国立民族学博物館が所蔵する作品を中心に約400点のいろいろな民衆芸術作品を展示します。
スペイン・アルゼンチン合作映画『コンペティション』3/17(金)公開
原題:Official Competition
監督:ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン
出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネス
2021年製作/114分/スペイン・アルゼンチン合作
3/17(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
https://competition-movie.jp/
大富豪の起業家は、自身のイメージアップのために一流の映画監督と俳優を起用した伝説に残る映画を作ろうと思い立つ。変わり者だが、あらゆる映画賞を総ナメする天才女性監督、人気と実力を兼ね備えた世界的大スター、そして老練な一流舞台俳優の3人が集結し、ベストセラー小説の映画化に挑む。しかしエゴが強すぎる3人はまったく気が合わず、リハーサルは予想外の展開を迎えることに――。果たして映画祭のコンペティションを勝ち抜けるような傑作は完成するのか?!
ペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラスが共演を果たし、現代映画界を爽やかに皮肉った業界風刺エンターテイメントが日本上陸。誰もが憧れる華やかな映画業界の裏側で本当に繰り広げられているかもしれない、天才監督と人気俳優2人の三つ巴の戦いを描き、アイロニカルでスタイリッシュな傑作が誕生した。
『ル・コルビュジエの家』(09)、『笑う故郷』(16)など、スタイリッシュな映像とシニカルなユーモアで構築された独自の世界観を誇るアルゼンチン出身の映像作家ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーンのふたりが監督を務め、知られざる映画製作の過程を臨場感あふれる手法で描く。
山形大学ナスカ研究所の設立10周年を記念して、山形大学附属博物館で展覧会を5月12日まで開催しています。
展覧会の会期と関連イベントの詳細は以下の通りです。
ナスカ展_山形大学附属博物館[PDF]も合わせてご覧ください。
■地上絵の謎と保護~挑戦する研究者たち~山形大学ナスカ研究所の10年展」
会 期:2023年3月15日(水)~5月12日(金)
休 館 日:3月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)、5月3日(水・祝)~7日(日)
会館時間:平日9時30分~17時、土日祝日10時~16時
入 館 料:無料
●公開講座「山形大学におけるナスカ研究」
講師:渡邊洋一(羽陽学園短期大学学長・山形大学名誉教授)、坂井正人(山形大学人文社会科学部教授)
会場:山形大学小白川キャンパス人文社会科学部1号館1階103教室およびオンライン(Zoom)
日時:3月21日(火・祝)13時30分~15時
無料・要申し込み
定員:会場70名(要申込)
申込締切:3月17日(金)
申込は下記フォームから
会場:https://forms.office.com/r/qpgXSgqB99
Zoom:https://forms.office.com/r/pBTwSXNeTR
●小学生から大人までー山形大生による展示解説会
解説:附属博物館
日時:4月の土曜、日曜(ただし15日は除く)
午前の部(小学生対象) 11時~12時
午後の部(中学生以上対象)14時~15時
対象:小学生以上(午前の解説は小学生が対象です。保護者の付き添いなしでの見学になります)
定員:各回12名(要申込・定員数に達した場合抽選となります)
無料・要申し込み
詳細はナスカ展_山形大学附属博物館[PDF]をご覧ください。
第13回全日本アルパコンクール&アルパコンサート
日時:3月25日(土曜)開場12時半~
会場:千葉市文化センターアートホール 3F
入場料: 一般2,000円 /大学・高校生500円 /小・中学生無料
詳細・問い合わせは下記をご覧ください。
https://ameblo.jp/arpajapon/
映画史上初 日本・チリ合作映画『GREEN GRASS~生まれ変わる命~』日本公開決定(2023年9月予定)
英題:GREEN GRASS
監督・脚本:イグナシオ・ルイス
出演:イシザキ マサタカ、西岡德馬、小澤征悦、ダニエル・カンディア、ヒメナ・リバス
日本・チリ/100分/カラー/
©2022「GREEN GRASS〜生まれかわる命〜」上映実行委員会
後援:在日チリ大使館 /協力:ラテンアメリカ協会、日本チリ―協会、他/
※ 2023年9月 日本公開予定
公式WEB:http://greengrass-movie.com
震災に巻き込まれて死後の世界(チリ撮影)に旅立った息子・近藤誠と、息子を失った父親・近藤清(日本撮影)の2つの視点で描かれます。死を受け入れられない若者の葛藤、遺された家族の悼みなど複雑な心情がつづられ、死後の世界で巡り合う人々との体験を通じて青年が成長する姿を映像美で映し出しています。
本とチリの役者・スタッフ・ロケーション・ストーリーが融合し、映画史上初の日智合作映画として完成しました。主人公・誠を演じたのは米ニューヨーク在住で国際的に活躍しているイシザキ マサタカ。父親・清に西岡徳馬、清の秘書・福永佑介に小澤征悦が演じております。また、チリ国よりダニエル・カンディア、国民的女優のヒメナ・リバス等が出演しています。監督・脚本は、アニメーターとしても作品を数多く手がけてきた、チリ国の新進気鋭イグナシオ・ルイスが担当しました。
2022年10月にブラジルで行われた第32回シネセアラー映画祭でワールドプレミア上映され、撮影賞を受賞しています。
映画案内(駐日チリ共和国大使 リカルド・G・ロハス様コメント、日本・チリ 修好120周年記念事業として支援を頂いたことも記載されています)[Word]
映画案内(駐日チリ共和国大使 リカルド・G・ロハス様コメント、日本・チリ 修好120周年記念事業として支援を頂いたことも記載されています)[PDF]
映画案内文の3頁目に「寄付依頼書(パンフレットやエンドロールへの掲載されます)」が添付されていますので、ご検討をお願い致します。