美術展「メキシコへのまなざし」
会期:2025年2月1日(土) ~ 5月11日(日)
会場:埼玉県立近代美術館
観覧料:一般900円、大高生720円
https://pref.spec.ed.jp/momas/
1950年代の日本では、メキシコ美術が展覧会や雑誌を通じて盛んに紹介され、多くの美術家がその鮮やかな色彩、古代文明や革命の歴史と結びついた力強い造形表現に魅了されました。とりわけ、1955年に東京国立博物館で開催された「メキシコ美術展」は、美術家たちがメキシコに目を向けるきっかけとなります。一方、埼玉県立近代美術館は1982年の開館以来、メキシコの近現代美術を収集し、メキシコ美術に焦点をあてた展覧会をたびたび開催してきました。こうした活動の背景には、埼玉県とメキシコ州との姉妹提携締結(1979年)に加えて、1955年の「メキシコ美術展」を訪れ、メキシコ美術への造詣を深めていった初代館長・本間正義の存在がありました。
この展覧会では、1950年代にメキシコに惹かれた美術家の中から、福沢一郎、岡本太郎、利根山光人、芥川(間所)紗織、河原温の足跡をたどり、彼ら彼女らがメキシコをどのように捉えたのかを考えていきます。
また、メキシコ美術コレクションとその形成の歩みを、学芸員としてメキシコ美術の普及に努めた本間正義の仕事とともに紹介します。作品や資料、開催された展覧会などを通じて、戦後日本がメキシコ美術に向けたまなざしを、様々な角度から検証する試みです。
(関連企画)制作実演+トーク+映像上映
出演|イサイーアス・ヒメネス(メキシコ民芸作家)、 山本正宏(LABRAVA)
日時|3月22日(土)14:00~15:30(開場は13:30)
場所|2階講堂
定員|80人(申込不要、当日先着順)
参加費|無料
内容|カラフルな彩色木彫りで知られるイサイーアス・ヒメネス氏がメキシコより初来日!
制作実演を交えながらのトークと、イサイーアスの父でありオアハカン・ウッド・カーヴィング(メキシコのオアハカ州で作られる彩色木彫り)の創始者、マヌエル・ヒメネスのドキュメンタリー映像の上映も行います。
チリ映画『ハイパーボリア人』2月8日公開
原題:Los Hiperboreos
監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
出演:アントーニア・ギーセン
2025年2月8日(土)よりイメージフォーラムほかで公開
原題:Cuaderno de Nombres
監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
出演:アントーニア・ギーセン
2024年/チリ/スペイン語・ドイツ語/71分
短編映画『名前のノート 原題:Cuaderno de Nombres』(8分)※同時上映
https://www.zaziefilms.com/loshiperboreos/
物語の主人公は、チリの女優で臨床心理学者でもあるアントーニア(アント)・ギーセン。アントは、自分の患者が悩まされている謎の幻聴を元に、友人の監督2人と映画を撮ることになるのだが、2人はその幻聴は実在したチリの外交官にして詩人、そしてヒトラーの信奉者でもあったミゲル・セラーノの言葉であることに気づき、これを元にアントの主演映画を撮ろうと提案する。撮影を開始したアントは、いつしか謎の階層に迷い込み、チリの政治家ハイメ・グスマンから、国を揺るがすほどの脅威が記録された映画フィルムを探す指令を受けて……。
『オオカミの家』を監督したクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの新作映画。第77回カンヌ映画祭の監督週間で上映された同作。タイトルの「ハイパーボリア人」はギリシア神話やハワード・フィリップス・ラヴクラフトらの創作による「クトゥルフ神話」に登場する架空の民族だ。この映画では太古の昔に宇宙からやってきて地球を支配した半神の巨人たちと説明されるほか、チリとの驚くべき関係も明らかになる。
【日DR友好親善協会】ドミニカ共和国独立記念パーティー開催のお知らせ(3月6日)
・日時:2025年3月6日(木)19時開始(18時半ドアオープン)
・場所:CIELITO LINDO BAR AND GRILL(東京都港区海岸1−7−1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー3階)
(お店HP)https://cielito.shop/
・費用:8,000円(一般)、6,500円(日本・ドミニカ共和国友好親善協会会員)
・お申込み:以下のGoogle Form
もしくはinfo@dominico-japonesa.or.jpまでメール
(グーグルフォーム)https://forms.gle/fWQmcRBK7zoLog7S9
ドミニカン料理&ラム酒をお楽しみいただけるほか、在日ドミニカ共和国大使館からのご挨拶、講演、ドミニカ共和国へのグローブ支援の取組に関するプレゼンテーション、バイオリニストTSUMUZIさんによる生演奏、そしてルイス佐々木さんによるドミニカンダンスレッスン(バチャータ、メレンゲなど)がございます。
※詳細は下記をご覧ください。
(一社)日本・ドミニカ共和国友好親善協会
https://www.dominico-japonesa.or.jp/blog/fiesta-de-independencia-2025/
アニメ映画『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』4/11(金)公開
原題:Dispararon al pianista
監督:フェルナンド・トルエバ、ハビエル・マリスカル
語り:ジェフ・ゴールドブラム
103分/スペイン・フランス・オランダ・ポルトガル合作
2025年4月11日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開
https://bossanova.2-meter.net/home
ニューヨークの音楽ジャーナリスト、ジェフ・ハリスは、ブラジル音楽のムーブメントについて調べるため訪れたリオデジャネイロで、ボサノヴァの爆発的なヒットで重要な役割を果たした一人のピアニスト、テノーリオ・ジュニオルの存在を知る。その足跡を辿ると、繊細なタッチで聴衆を魅了した天才はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていた。創造的な自由が失われ、全体主義体制に飲み込まれる直前のラテンアメリカ、彼の地でジャーナリストが見た真実とは――
。
『チコとリタ』(09)から13年。キューバ革命前後のニューヨークを舞台にシンガーとピアニストの悲恋を描いた同作で第84回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたフェルナンド・トルエバとハビエル・マリスカル。稀代のジャズ通でグラミー賞受賞歴もある映像の魔術師と、現代スペインアートを代表する巨匠が映画の舞台をリオデジャネイロに移し、再びタッグを組んだ。
1964年に唯一のリーダーアルバム『Embalo(原題)』を残して失踪した天才ピアニストを巡る、スリリングで重厚な、ラテンアメリカ光と影の旅に観るものを誘っていく。
トルエバ監督の盟友であり、ハリウッドの名優ジェフ・ゴールドブラムを語り部のジャーナリスト役に、ヴィニシウス・ヂ・モライス、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトら、テノーリオと同時代を生きたブラジル音楽の伝説がビッグスクリーンに蘇る。
ジャーナリストの旅を通して次第に明らかにされるラテンアメリカの不都合な真実。奇しくも2025年は日本とブラジルの修好130周年の節目の年を迎えるが、世界で最もボサノヴァ愛好家が多いと言われる、この国で、邦題『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』として、待望の劇場公開となる。
アルゼンチンの超大作映画『トレンケ・ラウケン』4/26(土)公開
原題:Trenque Lauquen
監督:ラウラ・シタレラ
製作:エル・パンペロ・シネ
出演:ラウラ・パレーデス、エセキエル・ピエリ、ラファエル・スプレゲルブルド、セシリア・ライネロ
アルゼンチン、ドイツ / 2022年/スペイン語/Part1 (128分)、Part2 (132分)
2025年4月26日(土)よりユーロスペースほかで全国公開
http://trenquelauquen.eurospace.co.jp/
アルゼンチンの片田舎トレンケ・ラウケンで、ひとりの植物学者の女性ラウラが姿を消す。取り残された二人の男たち(恋人のラファエル、同僚のエセキエル)は、彼女を追って町や平原をさまよう。彼女はなぜいなくなったのか。この土地には何が眠っているのか。映画が進むにつれ物語は予想のつかない多方向へひろがり、謎はさらなる謎を呼び、秘密は秘密として輝きはじめる―。
14時間を超える大作『ラ・フロール』のマリアノ・ジナスを筆頭に、協働的かつインディペンデントな映画制作を20年以上続けてきたアルゼンチンの映画コレクティブ「エル・パンペロ・シネ」。今、世界中の映画祭から注目されるこの集団の集大成的作品がラウラ・シタレラ監督『トレンケ・ラウケン』だ。今作は4時間超のボルヘス&ボラーニョ的迷宮ミステリーでありながら誰もが楽しめる娯楽作であり、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなど様々なジャンルや要素を越境しながら吸収して、誰も見たことのない境地へ観客を連れていく。
2023年カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン第1位。マルデルプラタ国際映画祭ラテンアメリカ最優秀作品賞。
「ペルー映画祭 in 広島 2025」開催
会期:5月23日~6月22日(会期中の金・土・日に上映)
会場:広島市映像文化ライブラリー
ペルー映画祭が広島で初開催されます。ペルーの魅力を伝える多彩な14作品を上映予定。
https://buenawayka.jimdosite.com/