「日本は戦争に負けた」「いや負けるはずがない」―戦後、ブラジルの日系社会が勝ち組・負け組み(認識派)に分かれ、勝ち組による襲撃・殺人事件にまで発展したことはよく知られています。その後、日系社会は長く分断状態が続き、多くの日系人が傷つき、ブラジルにおける日系社会の評判も損なわれました。日系社会百余年のなかで、もっとも影響力のあった負の歴史だといえるでしょう。
共同通信ブラジル・リオデジャネイロ支局でブラジル日本移民百周年の年を迎えた名波正晴さんは、2008年前後になってようやく語り始めた事件の加害者・被害者に直接取材することによって、独自の記事を書いてこられました。さらにこの騒動に対するご関心は、ブラジルを離れてからも失われることはなく、精力的に研究会にも参加されるなどして現在に至っています。
今回の研究会では、名波さんの長期にわたる取材とご研究に基づいたお話をうかがい、「勝ち組・負け組抗争」について改めて考えてみたいと思います。
【講師】 名波正晴氏(ジャーナリスト)
【日時】平成27年3月7日(土) 15:00 ~ 17:00
【場所】立教大学池袋キャンパス12号館 第1・会議室
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
【費用】無料 事前申込不要
【詳細チラシ】
この度、ラテンアメリカ統合連合(ALADI)のラテンアメリカ-アジア太平洋オブザーバトリー研究所所長のイグナシオ・バルテサギ氏をお招きして、ラテンアメリカ地域統合に関する講演を開催いたしますのでご案内申し上げます。ALADI(Asociación Latinoamericana de Integración / Latin American Integration Association)は、ラテンアメリカ共同市場を目指してGATTに正式に承認された地域経済統合体で、現在、ラテンアメリカの主要13カ国が加盟、日本は同連合のオブザーバー国になっております。講演者のバルテサギ氏(ウルグアイ国籍)の専門はラテンアメリカ地域統合で、最近では「太平洋同盟とメルコスール」など、ラテンアメリカとアジアの経済貿易投資関係のテーマで研究および出版活動を行なっています。オブザーバトリー研究所は、国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会、アンデス開発公社(CAF)との共同事業であり、当協会は同オブザーバトリー研究所と協力関係にあります。バルテサギ氏には、太平洋同盟とメルコスールの現状と、今後の展開に関して語っていただきます。
参加ご希望の方は、メール又はファックスにて事前に協会事務局へご連絡頂きたくお願い申し上げます。
【1.日時】 2015年3月12日(木)16:30~18:00
【2.会場】 米州開発銀行アジア事務所
東京都千代田区内幸町2丁目2-2 富国生命ビル16階
電話:03-3591-0461
【3.講演者】 ALADIラテンアメリカ-アジア太平洋オブザーバトリー研究所所長
(Coodinador Observatorio América Latina – Asia Pacífico)
イグナシオ・バルテサギ(Ignacio Bartesaghi)氏
【4.参加費】 会員 2000 円、非会員 3000 円
大学院・大学生 1000円(先着順3人まで無料)
【5.備考】
①申込み受付:先着順50名までです。お早めに事務局へお申込み下さい。
②申込み締切:2015年3月9日(月)
③本講演会は、ラテンアメリカ・カリブ研究所との共催、米州開発銀行アジア事務所の後援を得て開催されます。
④言語は英語です。(日本語通訳はつきません)
【6.申込先】 ラテンアメリカ協会 事務局
E-mail: info@latin-america.jp ファックス03-3591-3831
WEB:https://latin-america.jp/seminar-entry
(当協会ホームページからもお申込みが出来るようになりました)
【7.詳細&お申込書(英語)】こちらをクリック
会場・共催者・定員の変更のお知らせ
南米の親日国コロンビアから昨年新駐日大使として赴任されましたロベルト・ベレス特命全権大使に、“コロンビア―ある成功の物語”と題して、発展する同国の現状についてお話をうかがう機会を得ましたので、ご案内申し上げます。
コロンビアはコーヒーや花の輸出国として有名ですが、日本の3倍の国土面積と南米第2の人口4700万人を擁し地下資源や観光資源にも恵まれ、またBRICSに次ぐ新興市場グループCIVET(コロンビア、インドネシア、ベトナム、エジプト、トルコ)の一角としてもその将来性が注目されています。好調な経済を背景に、サントス大統領は“公正で教育水準の高い平和国家コロンビア”の建設を宣言しました。日本との関係では、先に締結された日・コ投資協定に続いて今、経済連携協定(EPA)の政府間交渉が進んでいます。
この機会に、コロンビアの最新の知識を得て、皆様の今後の活動の糧にしていただければと思います。 参加ご希望の方は、メール又はファックスにて事前に協会事務局へご連絡頂きたくお願い申し上げます。
【1.日時】 2015年3月17日(火)15:00~16:30
【2.会場】 富国生命ビル28階第1会議室
東京都千代田区内幸町2-2-2
電話03-3591-046
【3.講師】 ロベルト・ベレス コロンビア共和国全権特命大使
【4.参加費】 無料
【5.備考】
①申込み受付:先着順 100名までです。お早めに下記事務局へお申込み下さい。
②申込み締切:2015年3月13日(金)
③本講演会は、日本コロンビア友好協会と米州開発銀行アジア事務所との共催にて開催されます。
④西語で行われます。(日本語の逐語通訳あり)
【6.申込先】 ラテンアメリカ協会 事務局
E-mail: info@latin-america.jp ファックス03-3591-3831
WEB: https://latin-america.jp/seminar-entry
(当協会ホームページからもお申込みが出来るようになりました)
【7.詳細チラシ】こちらをクリック
新たな視点での日伯交流を目的として、昨年5月、皆様のご協力により本協会が創設され、第一回国際シンポジウムが開催されました。
その後、慶應大学法学部主催学術分科会でのブラジル法セミナー開催の他、世界弁護士協会東京大会に出席された多くのブラジル人弁護士と交流を行いました。更には、本年8月サンパウロにおいて開催される第二回国際シンポジウムに向けた準備活動を進めております。
この度、日伯交流推進の学習の場として、立命館大学の小池洋一教授をお招きし、先生の昨年発刊のご著書「社会自由主義国家~ブラジルの第三の道~」に沿ってのご講話と意見交換会ならびに参加者間の懇親会を下記要領にて開催いたします。(著書紹介)
https://lacsweb.files.wordpress.com/2013/04/21koike.pdf
同書では、第二次世界大戦前の社会経済制度から、今日の日本でも盛んに叫ばれるCSRの制度導入の先進性など、新たな視点でのブラジル観が幅広く論じられています。
「市場か国家か」という従来の二項対立的な議論を超え、市場・国家・市民社会からなる多元的な経済制度を追求しているブラジルの挑戦は、開発途上国だけでなく日本を含む先進国の経済政策、制度設計にも多くの示唆を与えると考える、と先生は述べられています。
学習会および懇親会は当協会役員の交流の場ともなりますので、万障お繰り合わせの上ご参加ください。 (詳細および申し込み方法は以下ご参照ください)
日本ブラジル法律・文化協会
理事長 本林 徹
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日本ブラジル法律・文化協会「ブラジル政治社会学習分科会」
【開催月日】平成27年4月9日(木)
【開催時間】①学習会開始:16:00(開場15時45分)
②懇親会開始:18:30
【開催場所】①学習会会場:日本ブラジル法律・文化協会事務所会議室(松田法律事務所内第1会議室)
住所: 東京都千代田区大手町2丁目6-1 朝日生命大手町ビル7階
【連絡先】 Tel 03-3272-0101(担当:早川、平古場)
②懇親会会場:追って決定とします。
【参加費用】①学習会:無料 ②懇親会:一人当たり5000~6000円の予定(実費精算にてお願いします)
【参加者数】先着10名のご参加を募ります。
【申し込み方法】4月6日(月)迄にjblc@jmatsuda-law.comへメールにて、氏名・所属先・電話番号を記載の上、お申込みください。
会場の都合上ご参加頂けない場合は当事務局よりご連絡いたします。ご了承ください。
【学習会テーマ】講話:立命館大学経済学部小池洋一教授、著書「社会自由主義国家 ~ブラジルの第三の道~」
【自由討議】参加者全員
平素より大変お世話になっております。
日外協「海外赴任前セミナー」(2015年4月14日)開催の
ご案内を配信いたします。
http://www.joea.or.jp/post-511/latestevent/952
赴任予定の方がいらっしゃいましたらご紹介ください。
ご参加お待ち申し上げております。
赴任前研修担当者のご参加も歓迎いたします。
次回は5月19日(火)開催予定です。
日外協「海外赴任前セミナー」(2017年11月9日)開催のご案内を配信いたします。
海外赴任者とその家族にとって、安全対策や健康管理は海外で暮らすうえで避けて通れない重要な課題です。
そこで、本セミナーは安全および健康・医療の2つのテーマについて基礎的な知識を事前に身につけ、安心して赴任していただくことを狙いとしています。
また、オプションとして異文化コミュニケーションの講座も設けています。
本セミナーは8月と10月をのぞき月1回開催しておりますので、赴任予定の方がいらっしゃいましたらご紹介ください。
赴任前研修ご担当者のご参加も歓迎いたします。
【開催日】2017年11月9日(木)
【会場】日外協・セミナー室
詳細・お申込みは下記URLをご覧ください。
https://joea.or.jp/event/43729
次回は12月14日(木)開催予定で、11月中旬にご案内いたします。
1990 年代はじめ、「路上で暮らす子どもたちーストリートチルドレンー」の存在が国際的に報道され、ブラジルは子どもの人権が抑圧される社会として認識されていました。
そのような状況を変えるためにさまざまな市民社会の運動/活動と政府政策が実施され、子どもは権利の主体であるという価値観に基づく数多くのプログラムが展開されています。この度上智大学イベロアメリカ研究所は、長年ブラジルおよびラテンアメリカの子どもと青年の権利に関する研究に従事され、2002 年から 2009 年までオスロに本部のある Childwatch International Research Network 代表を務められたリオデジャネイロ・カトリック大学国際子ども研究センター長・社会福祉学部教授 Irene Rizzini 教授を講師として、ブラジルにおける子どもの権利の獲得への挑戦と、国境を越えた連帯・協力の可能性に関する講演会を開催します。
どうぞ皆様万障お繰り合わせの上、ご来場ください。
【日時】 2015 年 4 月 15 日(水) 17:00 ~ 19:00
【Horario】 15 de abril de 2015 17:00 – 19:00 hrs.
【場所】 上智大学中央図書館 8 階 821 会議室
【Lugar】 Sala 821 (8 andar) Biblioteca Central Universidade Sofia
【講師】Irene Rizziniリオデジャネイロ・カトリック大学教授
【使用言語】 ポルトガル語(日本語逐次通訳)
Idioma: Português
【参加費】 無料/予約不要・Entrada Livre
【主催-Organizador】
上智大学イベロアメリカ研究所 /Instituto Iberoamericano Universidade Sofia
〒102-8554 千代田区紀尾井町 7-1 Tel: 03-3238-3530 E-【mail】 ibero@sophia.ac.jp
【後援-Colaboração】
上智大学外国語学部ポルトガル語学科/Departamento de Estudos Luso-Brasileiros Univ. Sofia
【同内容チラシ】(PDF)こちらをクリック
去る3月9日にバラク・オバマ米大統領は、ベネズエラは米国の安全保障及び外交政策にとって脅威であるとする大統領令を発動しましたが、その経緯や惹起される様々な状況をイシカワ大使が説明すると共に、国際的背景において連帯して活動する、数多くの友好国の政府、地域グループ、社会運動団体などから、ベネズエラに対して世界的連帯と支援の表明がなされたことについて講演を行います。
【講師】駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使 セイコウ・イシカワ
【時間】14:00~17:00 /(17:00~18:00 懇親会あり [会場]日本記者クラブ)
【住所】千代田区内幸町2-2-1、日本プレスセンタービル9階
【お申込み】 大使館まで
電話:03-3409-1501 内線1
【e-mail】asistente.embajador@venezuela.or.jp
ペルー共和国のエラルド・エスカラ(Elard Escala)駐日大使に、同国の現状とその将来性についてお話をうかがう機会を得ましたので、ご案内申し上げます。
ペルーは、南米で最初に日系移民を受け入れた国として知られ、長い間、日本と友好関係を築いてきました。2012年には日本・ペルー経済連携協定(EPA)が発効され、昨年、設立が合意された太平洋同盟4カ国の重要な一角でもあります。同国の強みである一次産品の国際市況は流動的なところがみられますが、その中でどうカジ取りをしていくのか、新しい挑戦をお聞きできるまととない機会です。伝統を活かした食材や料理、世界遺産など観光や文化面でも注目される存在です。
参加ご希望の方は、メール又はファックスにて事前に協会事務局へご連絡頂きたくお願い申し上げます。大学院・大学生については、10人分の無料特典枠(先着順)を設けます。
【1.日時】 2015年4月21日(火)15:00~16:30
【2.会場】 日比谷図書館コンベンションホール (大ホール)
⇥ http://hibiyal.jp/hibiya/guide_13.html
【3.講師】 エラルド・エスカラ駐日ペルー共和国全権特命大使
【4.参加費】 会員 2000 円、非会員 3000 円 / 大学院・大学生 1000円(先着順10人まで無料)
【5.備考】
①申込み受付:先着順 100 名までです。お早めに下記事務局へお申込み下さい。
②申込み締切:2015年4月17日(金)
③本講演会は、日本ペルー協会との共催で開催されます。
④西語で行われます(日本語の逐語通訳あり)
【6.申込先】ラテンアメリカ協会 事務局
E-mail:info@latin-america.jp ファックス03-3591-3831
WEB:https://latin-america.jp/seminar-entry
(当協会ホームページからもお申込みが出来るようになりました)
【7.詳細&FAXお申込み書】こちらをクリック
在日ペルー大使館、ペルー民間投資促進庁 (ProInversión) 、三菱東京UFJ銀行の共催で5月13日(水)に「ペルー投資セミナー:ROAD SHOW- JAPAN 2015 “ペルーへの投資機会/インフラプロジェクト”」 が以下の内容で開催されます。ご関心の向きは参加申込書(添付)にて在日ペルー共和国大使館(下記)にお申し込みください。
本セミナーに関して、ご質問等がございましたら、同大使館(下記)に直接お問合せいただきますようお願い申しあげます。
【イベント名】 ペルー投資セミナー:
ROAD SHOW- JAPAN 2015 “ペルーへの投資機会/インフラプロジェクト”
【日時】 平成27年5月13日(水)10:00~11:35 (9:30受付開始)
【場所】(株)三菱東京UFJ銀行 番町分館(地図添付)
【共催】 在日ペルー共和国大使館、ペルー民間投資促進庁(ProInversión) 、三菱東京UFJ銀行
【プログラム】
09:30-10:00 登録受付
10:00-10:05 開会ご挨拶 ヘラルド・エスカラ駐日ペルー大使
10:05-10:10 ご挨拶 (株)三菱東京UFJ銀行
10:10-10:35 「ペルー経済概況」(株)三菱東京UFJ銀行リマ出張所 星出光平氏
10:35-11:15 「ペルーへの投資機会/インフラプロジェクト」
ペルー民間投資促進庁 (ProInversion) カルロス・ヘレラ長官
11:15-11:30 質疑応答
11:30-11:35 閉会ご挨拶
13:00-17:00 個別商談会〈 会場: 在日ペルー大使館 〉※事前予約をお願いします。
【言語】日英同時通訳
【申込み】添付申込用紙に必要事項ご記入のうえ、平成27年5月8日(金)までに直接在日ペルー共和国大使館にお申込みください。
【お問い合わせ先】在日ペルー共和国大使館
(担当:マルコ・A・サンティバーニェス公使参事官)
Tel: 03-3406-4243、Fax: 03-3409-7589、E-mail:roadshow@embperujapan.org
【ご案内・参加申込書・会場地図(日本語) 】 こちらをクリック
ラテンアメリカの様々な都市課題の解決に向けてICTがどのように活用されているか。防災、都市交通に焦点を当てて、㈱国際社会経済研究所のグローバル・ビジネス・リサーチ部部長の山田文明氏と主任研究員の佐佐木行雅氏にお話しいただきます。同研究所には、2013年7月に「ペルーを中心とした中南米の最新IT事情」と題する講演をしていただき好評を得ました。今回は、最近実施されたブラジル、チリ、メキシコ、パナマ4カ国の現地調査を踏まえ、防災および都市交通を中心にご報告いただきます。インフラ整備は、ラテンアメリカ諸国にとって喫緊の課題にとなっていますので、その参考事例として現状とビジネス・アプローチを考える絶好の機会になると存じます。
同研究所は、情報化社会の発展を国際的視野でとらえ、調査・研究を行い、適宜関係各方面 へ提言等を行うとともに、国内外に広く情報発信し、国際交流の促進を意図されています。参加ご希望の方は、メール又はファックスにて、事前に協会事務局へご連絡ください。
【1.日時】2015年5月14日(木)16:00~17:30
【2.会場】米州開発銀行アジア事務所
東京都千代田区内幸町2丁目2-2 富国生命ビル16階
電話:03-3591-0461
【3.講演者】㈱国際社会経済研究所 グローバル・ビジネス・リサーチ部部長
山田 文明氏
㈱国際社会経済研究所 グローバル・ビジネス・リサーチ部主任研究員
佐佐木 行雅氏
【4.参加費】会員 2000 円、非会員 3000 円 / 大学院・大学生 1000円(先着順3人まで無料)
【5.備考】
①申込み受付:先着順50名までです。お早めに事務局へお申込み下さい。
②申込み締切:2015年5月8日(金)
③本講演会は、米州開発銀行アジア事務所の後援を得て開催されます。
【6.申込先】ラテンアメリカ協会 事務局
E-mail:info@latin-america.jp ファックス03-3591-3831
WEB:https://latin-america.jp/seminar-entry
(当協会ホームページからもお申込みが出来るようになりました)
【7.詳細チラシ&FAXお申込用紙】こちらをクリック
【イベント概要】
青年海外協力隊(JOCV)は、1965年に日本政府の事業として発足した海外ボランティア事業であり、これまでに世界の88ヶ国に4万人の隊員が派遣されてきました。今年2015年は創設50周年の節目にあたります。この事業は、開発協力だけでなく、日本と途上国との相互理解、日本青年の育成という多様な目的を持ちあわせたユニークな事業ですが、その多面性ゆえに、一つの尺度や観点からの評価や理解が難しい面があります。
そこでJICA研究所は、様々な学問の観点から協力隊事業を分析し、理解するために、この研究セミナーシリーズを立ち上げました。これまでに、協力隊の歴史(第1回)、人類学から見た協力隊(第2回)、海外ボランティア事業の国際比較(第3回)、開発協力と青年育成のあいだ(第4回)というテーマでセミナーを開催しています。
今回の第5回セミナーは、協力隊事業の基本的な活動である開発協力に焦点を当てます。開発協力において隊員はどのような役割を果たしているのでしょうか。この問題についての見方としては、隊員が途上国の人々と生活を共にし、異文化の中で苦労しながら活動にいそしむ姿を評価する一方で、隊員が開発協力で目に見える成果を上げるには限界があるという声も少なからずあります。
今回の3つの発表はいずれも、隊員が開発協力において、実際に大きな役割を果たしうること、それは現地の人々の中に深く入り込む個人ボランティアであるからこそ可能な成果であることを強調するものです。
まず、隊員の活動により現地の個人・組織・社会のキャパシティ・ディベロップメントがどのように実現していったのかを、中米における算数教育、藍産業、考古学の事例を通して明らかにします。次に、バングラデシュと中米の感染症対策活動において、隊員が人々の心に働きかけたことで、現地にソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を醸成していったことを論じます。さらに、自ら隊員としてフィリピンでファブラボ(実験的な市民工房のネットワーク)を立ち上げ、現地労働者のキャパシティの向上を果たした事例を紹介します。
【登壇者】
■発表者
細野 昭雄 JICA研究所シニアリサーチアドバイザー
上田 直子 JICA青年海外協力隊事務局アジア・大洋州課 課長
徳島 泰 慶応大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボ研究員
■討論者
畝 伊智朗 JICA研究所所長
下田 恭美 JICA研究所研究員
司会: 岡部 恭宜 東北大学教授 / JICA研究所客員研究員
【プログラム】
15:00-15:05 開会挨拶(畝)
セミナーの趣旨説明(岡部)
15:05-15:30 「青年海外協力隊とキャパシティ・ディベロップメント」(細野)
15:30-15:55 「『心』にはたらきかけた隊員たち―バングラデシュ予防接種、中南米シャーガス病対策から考える-」(上田)
15:55-16:20 「ルーラルエリアにおけるテクニカル・キャパシティへのエンパワメントとは―フィリピンFabLabプロジェクトの事例から―」(徳島)
16:20-16:25 (休憩)
16:25-16:45 コメント(畝、下田)
16:45-17:00 発表者からの応答
17:00-17:30 来場者との質疑応答
17:30 閉会
【申込み】
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