『ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート』 「ラテンアメリカに問われるコロナ禍後の開発パラダイム・シフト」桑山幹夫
本レポートでは、LACの主要経済大国で死亡率が世界でも高い数値で推移している点を注視し、LAC諸国の感染拡大に関する情報をアップデートしながら、その根源である経済社会格差について考察する。
LAC域内でここ数年、年金制度、医療健康保険、教育、その他の公共サービスへの不平等なアクセスに対して不満が爆発している。このような政治情勢のなかで、Covid-19の感染拡大が生じた。今後はコロナ禍以前の経済体制への回復を目指すよりはむしろ、この災禍を契機として、ポスト・コロナ期に相応しい開発パラダイムを模索していく必要がある。
そこで、ECLACが7月に発表したCovid-19関連の報告書を参考にしながら、下記を中心にLAC諸国の開発戦略に及ぼす影響について論考する。
- Covid-19危機によって、どのような社会経済問題が露呈したのか?
- この経済危機を克服し、持続可能でインクルーシブな成長を可能にするには、各政府はどのような政策を打ち出すべきなのか?
- 民間企業の「企業の社会的責任: CSR」と「環境・社会・企業統治:ESG」の理念からして、民間企業にどのような役割が期待されているのだろうか?
- コロナ禍により、グローバリズムがどのように変化してきているのか?
2020.08.21 第2版掲載
ファイル名(File Name) | ラテンアメリカに問われるコロナ禍後の開発パラダイム・シフト_8月21日追記.pdf |
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ファイル容量(File Capacity) | 1 MB |
バージョン(Version) | 1 Previous versions |
作成日(Published) | 2020年8月11日 |
ダウンロード回数(Downloaded Numbers) | 469 回 |
カテゴリ(Category) | ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート |