【ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート】「新型コロナ禍とラテンアメリカ・カリブ:感染爆発防止と経済再開のジレンマ」桑山幹夫
ラテンアメリカにおける新コロナの感染が猛威を振る中、感染状況に関する情報がメディアでも取り上げられるようになりました。2020年6月1日に協会HPに公開しましたバージョンからは状況が急速に変化しつつあることもあり、感染者や死亡者に関わる数値だけでなく、政策面においても可能な範囲でアップデートいたしました。また、この機会に本レポートを会員限定から一般公開に切り替えましたのでご活用ください。
ラテンアメリカ・カリブ地域は5月から、新型コロナ感染が短期間で爆発的に拡大するオーバーシュート期に突入した。
2大経済国であるブラジルとメキシコだけでなく、防疫対策が功を奏して感染拡大が収まりつつあると思われたチリやペルーでも感染が拡散しており、米国を含む西半球がCovid-19流行の新しい中心になっている。感染拡大防止策の効果は国によって大きく異なることも確かだ。
しかし、防止策に伴って経済が後退し、耐えきれずに動き出す国がでてきている。見切り発車が感染拡大終息の足を引っ張ることになれば、経済規制を再強化する必要も出てくる。
本レポートでは、ラテンアメリカ・カリブ地域におけるCovid-19の感染拡大の状況、および5月に入って感染者と死亡者が爆発的拡大する現況を踏まえたうえで、社会不安の払拭と雇用情勢の改善に向けて経済を段階的に再開せざるを得ないジレンマを抱えるラテンアメリカ諸国の対応能力について考察する。
ファイル名(File Name) | 新型コロナ禍とラテンアメリカ:感染爆発防止と経済再開のジレンマ_20200615.pdf |
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ファイル容量(File Capacity) | 1 MB |
バージョン(Version) | 1 Previous versions |
作成日(Published) | 2020年6月1日 |
ダウンロード回数(Downloaded Numbers) | 682 回 |
カテゴリ(Category) | ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート |